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商品レビュー
3.8
398件のお客様レビュー
この本は、「物を書く」側の人間と「物を読む」側の人間の恋愛小説である。 本の中には二篇の物語が収録されている。どちらも最後にはパートナーが死んでしまうのだが、死んでしまう側も看取る側も最期まで相手を想い続け、満ちた感情で物語を読み終えてしまうのもまた切ない。 正直この本はもう10...
この本は、「物を書く」側の人間と「物を読む」側の人間の恋愛小説である。 本の中には二篇の物語が収録されている。どちらも最後にはパートナーが死んでしまうのだが、死んでしまう側も看取る側も最期まで相手を想い続け、満ちた感情で物語を読み終えてしまうのもまた切ない。 正直この本はもう10年近く前から定期的に読み続けている本で、展開ももちろん知っている故に感想を書くとなると少し難しい(書いたこと全てがネタバレになりそうな気がする)。しかし、読む度に新鮮に心が痛くなったり涙しそうになったり、幸せな感情になったりと心を動かしてくれるこの小説と有川浩さんが私は大好きだ 10年近く読んでいるとは言ったものの、まだ私の中で落とし込めていない謎が2つある。 ひとつはなぜ登場人物は具体的な名前を与えられていないのか。小説の中で、登場人物の呼称はセリフであっても「彼」「彼女」であった。 2つ目はsideAとsideBの繋がりである。どちらも「小説の中の小説」であり、また物書きと物読みの恋愛小説で共通点が多い。この2つの物語に関連性がありそうとは思いつつもまだ私の中で答えが出せていない。
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sideA こっそり書き溜めていた作品を彼に読まれた『猫剥げかけ』な彼女。 作品を大絶賛した彼は「俺は君が飛んでいるところを見てみたい」と後押しして、彼女は小説家になる。 その彼女が思考するほど寿命が縮む病気になるのが辛かった。それでもかっこよく生きたのが素敵だった。妻側が亡くなるストーリー。 sideBも切なく悲しかった。 会社の同僚だった彼が自分の小説の大ファンだと知り、交際に発展して結婚した2人。 彼が交通事故にあい、すい臓の腫瘍も見つかってしまい長くはない命。 彼女のわがままを聞いてあげるのが生き甲斐だったから、奥さんを残して逝ってしまうことが苦しそうだった。 逆夢を信じて旦那の亡くなる話を小説にした彼女だったけれど、小説の中に小説が入っている形だったから最後までスッキリはしなかった!
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有川浩氏の作品をまとめ買いしてきた。 どこまでがホントで、どこからがウソなのか? 女性作家が描く夫婦のストーリー。 夫視点、妻視点のsideA、sideBで構成されている。 どこまでがホントなのかは分からない。 でも、感性に惹かれ合う、お互いの言葉選びのセンス、言葉の大事さ、を理解し合えるって羨ましい。 身近に感性が合う人がいる確率はリアルでは低そうだし、出会える確率はもっと低いように思うけれど、ここまで甘やかしてもらえるなら夢を見たくなりますね。
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