商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2015/10/24 |
| JAN | 9784121601612 |
- 書籍
- 新書
アメリカにおけるデモクラシーについて
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アメリカにおけるデモクラシーについて
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
19世紀フランスの貴族トクヴィルは、イギリスから独立を果たし、民主主義(デモクラシー)というヨーロッパでは不人気だった政治体制を取り入れたアメリカを旅行し、見聞を深めた。現代でもアメリカの民主主義を論じる際には必ず引用される、民主主義論の古典。
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備忘録。 トクヴィルは、啓蒙主義者のように、無邪気に民主主義(平等主義?)を推している訳ではない。民衆に舵取りを任せれば、フランス革命のように群群衆の狂気に翻弄されるか、逆に、専制君主のもとに隷従するようになる。けれども、民主主義への流れは、必然的な流れと思える中、どうすれば、...
備忘録。 トクヴィルは、啓蒙主義者のように、無邪気に民主主義(平等主義?)を推している訳ではない。民衆に舵取りを任せれば、フランス革命のように群群衆の狂気に翻弄されるか、逆に、専制君主のもとに隷従するようになる。けれども、民主主義への流れは、必然的な流れと思える中、どうすれば、群衆の狂気か専制君主への隷従かに陥らない方法を探り、そのヒントをアメリカ社会にみたという。 トクヴィル曰く、アメリカで民主主義を機能させている要因として、次の3つがあるという。 ひとつは、アメリカの国土の特殊性。二つめは、法制。三つめは、風習と習俗。 習俗の一番に宗教。次に、教育。それは、今で言う高等教育ではなく、基礎教育。 今後、世界各地で民主主義が広がりゆく中で、民主主義を手懐ける方法を、アメリカから学ぼうという。 もちろん、国は様々なので、成功の方程式をあてはめればうまくいくというほど簡単ではない。イラクやアフガニスタンをみれば明らか。ただ、第二次大戦後、なぜ日本で、まがりなりにも、民主主義が定着したかを考える上でも、この「習俗」の観点は重要だと思う。
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トクヴィルの『De la démocratie en Amérique』は誰もが認める名著だが、あまりに大部なために近寄りがたくなっているとすれば惜しい限りだ。抄訳があってしかるべきと前から思っていたが、中央公論の「世界の名著」シリーズに入っていたことを迂闊にも見落していた。この...
トクヴィルの『De la démocratie en Amérique』は誰もが認める名著だが、あまりに大部なために近寄りがたくなっているとすれば惜しい限りだ。抄訳があってしかるべきと前から思っていたが、中央公論の「世界の名著」シリーズに入っていたことを迂闊にも見落していた。この度、新たに解説が付されて再び日の目を見たことを喜びたい。10年程前に岩波文庫から松本礼二氏の全訳が出たが、それ以前はこの「世界の名著」の抄訳の他には悪名高い井伊玄太郎訳しかなく、何度も投げ出したくなるのをこらえて四苦八苦しながら読んだものだ。松本訳も好訳だが、この岩永訳も日本語として実にこなれた素晴らしい訳だ。本書の核心とも言うべき民主主義が陥りがちな「多数の圧政」及びそれを緩和する制度的工夫を論じた第二部の7〜8章が選ばれているのも適切だ。 「多数の圧政」については、松本訳の該当巻『 アメリカのデモクラシー〈第1巻(下)〉 (岩波文庫) 』のレビューに書いたので割愛するが、それに劣らず興味深いのは民主主義と宗教の関係を論じた第9章だ。トクヴィルはフランスでは自由と宗教は敵対するが、アメリカでは両者は協力関係にあると言う。フランスでは宗教が世俗的な権力を持とうとしたために、それが抑圧に転化し、人々を反宗教に追いやったが、アメリカでは宗教が政治から距離を置き、魂の問題に専念したために、人々は安んじて宗教を受け入れている。宗教心なき民主主義は専制と結びつき易いというのがトクヴィルの持論だが、アメリカでは政教分離によって人々の自然な信仰心が守られ、それが結果として専制なき民主主義の維持に寄与しているというのだ。 一つ難を言えば、中公クラシックス全般に言えることだが、コスパが悪過ぎる。解説が差し替えられているとは言え、翻訳自体は40年以上前のものだ。本書も含め『世界の名著』シリーズは概ね好訳が揃っているので必ずしも改訳の必要はないが、それならもう少し価格を抑えることを考えて欲しい。本書の序文以外は全て松本訳の1巻(下)に含まれているが、人種問題を論じた捨てがたい第10章は本書では省かれている。にも関わらず価格は松本訳のほぼ1.5倍だ。敢えて本書を買おうという人がどれだけいるだろうか。
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