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悲しみのイレーヌ カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ 文春文庫
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悲しみのイレーヌ カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ 文春文庫

ピエール・ルメートル(編者), 橘明美(訳者)

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悲しみのイレーヌ カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ 文春文庫

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2015/10/01
JAN 9784167904807

悲しみのイレーヌ

¥946

商品レビュー

3.8

303件のお客様レビュー

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2025/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『その女アレックス』から逆行して読みました。 既にカミーユに起こったこと、それが彼にどんな影響を及ぼしたのか、結末まで知っているのに怒涛のクライマックスまで一気に突き進むスピード感は凄まじく、引き込まれました。 何なら私も最後のパトカーに同乗していて、衝撃で頭がクラクラしているような気持ちになりました(笑) ……結局のところ、これはシュヴェンヌが獄中で完成させた小説を(手紙とともに)カミーユのもとへ送ってきた、この本はその全貌である、ってことなんでしょうか? はたまた、既にそれが出版されていてあなたが読んでいるこの小説はそれですよ、ってことなんでしょうか。 (だとしたら二重トリックのようで面白い仕掛けですね) 普通に読めば第一部まるごとシュヴェンヌの原稿であり、第二部からはカミーユたちの視点の物語(ある意味では本編はここしかない)ということになりますが、エピローグで本(の出版)について犯人が話しているのを見ると、どうも混乱します。 ある意味、この本に実際の真実などひとつもなく、我々が読んでいるのはシュヴェンヌが書いた原稿そのものにすぎない、と考えることもできるような気がしてこないでしょうか。 2作目もトリックが凄い話でしたが、驚き度合いで言えば今作の方が驚かされました。 読み終えて、「どうしたらエレーヌの死を回避できたのだろう」という思いに囚われ、「シュヴェンヌのつきまといに対してもう少し事務的にしていたら?」とか、「無下に断って敵対意識(=こいつを打ちのめしたいという気持ち)を煽らなければよかったのか?」と考えてはみたものの、住所は(相手が記者だから)バレているわけで、(カミーユは広告に住所を載せたことを悔やんでいましたが)……。 シュヴェンヌがどの段階から計画を立てていたのか分からないですが、恐らくこういうサイコキラーというのは「一度目をつけたら絶対」でしょう。 だとすれば、悲劇を免れる道はなかったのか……そう考えると、どんより沈んでしまう読後感の残る作品です。 しかし、ヒントを提供したにもかかわらず家族の闇を洗いざらいカミーユに話さなければならなくなったルザージュ氏が不憫。 どれくらい不憫かというと、ハリーをまもろうとしていたのに「あいつが犯人だ!」とローブに火を放たれたスネイプ教授くらい不憫でしたね……。 あのあと、兄妹関係はどうなったのか。 個人的には気になるところです。

Posted by ブクログ

2025/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殺され方がどれも残酷で、正直言って好みの本だった。映画しか見たことないけど『羊たちの沈黙』が好きな人は好きなんじゃないかな。 バッドエンドはあんまり読んだことないけれど、結末も救われなくてカミーユが本当にかわいそうだったけれど、本としては面白かった。 犯人も、まぁ身近にいる人なんだろなって感じはしたけど、お前かっていう衝撃感もあって良かった。 続きも楽しみ。

Posted by ブクログ

2024/11/25
  • ネタバレ

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先日読んだ「邪悪なる大蛇」が良かったので ルメートル作品の三部作を手にとってみた。 カミーユ警部のシリーズは 第二作目に当たる「その女、アレックス」が大ヒットし、当時わたしも読んだのだけど、 今作はその最初の一冊目にあたる。 (出版の順番が前後したのだろうか??) 題名にあるイレーヌはカミーユ警部の愛妻の名。 初っ端から女性が残酷な方法で殺される事件が起こったり、そのイレーヌが妊娠中であったりすることから なんだかもう嫌なイメージの結末しか浮かんでこない。 人物描写がわかりやすく、たくさん出てくるわりに 区別がつきやすく、読みやすかった。 中盤以降、話が動き出すとあとは一気読み。 思いがけない展開でワクワクしたものの、 結末はやや尻切れとんぼな印象。

Posted by ブクログ