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悲しみのイレーヌ の商品レビュー

3.9

291件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    120

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

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2024/06/04

なんで、一部がこんなに長いんだろうって読む前にパラパラめくっていたら、なるほどそういうことか!と1人で頷いてしまいました。アレックスよりは読みにくかったかもしれない。

Posted byブクログ

2024/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高、衝撃、読んでよかった。 タイトル通りの結末ではあるものの、そんなことは関係ない。それ以上の仕掛けにまんまと引っ掛かった。 第二部で明らかになる、第一部の正体…。 この本の9割近くを読み終えたと言うのに、今まで読んでいた内容は、現実ではなかった。頭の中が振り出しに戻る感覚、、これは初めて味わった。 しかし同時に、今まで読者として勝手に構築していた、カミーユへの思い入れや愛も少し失われる。読者である私がカミーユだと思っていた人物は、本当にカミーユなのか。カミーユとはどんな人物なのか、、。私はカミーユやイレーヌのことを全く知らないのかもしれない。 イレーヌの恐ろしい最期と、それに直面するカミーユという結末はもちろん悲しく残酷な結末だ。しかしこの二部構成のせい、、か、おかげか、読者からすると「友人の悲劇」から「今朝のニュースで見た悲劇」くらいには他人事として受けとめられるようになる。残酷な悲劇を少しでもまろやかにするようなこの構成は、読者への優しさなのか?、、そんな風にも感じる。 しかし一方で、「友人の悲劇」に直面すると同程度の気持ち悪さもしっかりとある。自己顕示欲たっぷりな殺人鬼の欲を、自分が満たしてあげていたと知ることになるからだ。この点だけに注目すると、読むのを後悔させられるくらいだ。 後味の悪い小説や映画は沢山あるが、この小説はストレートでない。ストレートな表現での後味の悪さもしっかりとありつつ、傍観者や野次馬になってしまった故に罪悪感を植え付けられるような後味の悪さがある。そしてそれはより心にこびりつく。 ※あくまで個人の感想です。

Posted byブクログ

2024/04/30

初っ端からこれでもかという凄まじい描写に、なぜこんな本を読み始めてしまったのだろうと一瞬後悔した。わたしは時々ランチを食べながら本を読むのだが、この本は間違いなく、そんな風に読むのには適していない。 郊外のロフトで2人の女性の惨殺死体が発見された。 カミーユ・ヴェルーヴェン警...

初っ端からこれでもかという凄まじい描写に、なぜこんな本を読み始めてしまったのだろうと一瞬後悔した。わたしは時々ランチを食べながら本を読むのだが、この本は間違いなく、そんな風に読むのには適していない。 郊外のロフトで2人の女性の惨殺死体が発見された。 カミーユ・ヴェルーヴェン警部が部下たちと共に現場に到着したとき、一番最初に目に入ったのは、壁に掛けられた女性の首だった。 犯行現場となった部屋のインテリアや、そこに残されたものを調べていくうちに、カミーユはだんだんとそれらに強い違和感を頂くようになる。 現場の壁にクッキリと残されたある印から、これが連続殺人事件だという見方が濃厚となった。そして過去の事件の資料を読むと、それはやはり残酷な手口であり、且つ何か違和感や矛盾を感じさせるものだった。 キーポイントは『なぜ、そうでなくてはならないのか』ということ。 それは意外と早い段階で明らかになる。しかし犯人はまだ分からない。 そして犯人が分かってからも、わたしたち読者は更に騙され続けていることに気がつかないでいる。 もう、本当にびっくりしました。 あともうひとつ、この物語の主人公であるカミーユは身長が145cmしかない。そのことが、読んでいる間中ずっと付きまとう。この設定はすごいなと舌を巻いた。この物語を読むときは常にそのことを意識せざるを得ず、そしてなんだか落ち着かない気持ちになってしまう。まるで1本だけ足がわずかに短い椅子に、無理やり座らされているかのような感覚に近い。 ありえないくらい残酷な事件を描いた小説は、世の中にたくさんあるんだなと思った。被害者の恐怖とそれを上回るであろう苦痛は想像を絶するし、そのほとんどが女性であることにあらためて心が痛んだ。

Posted byブクログ

2024/03/31

集中して読み進めることができた。 間をあけると人物名が誰かわからなくなる。 結末が予想でき、ハラハラと不安な気持ちを持ったまま読み進めていた。 映画のセブンに似た 後味の悪さがある。 残虐な場面が多く出てくるけれど、読み進められない程ではなかった。私の感覚はどんどん鈍くなっている...

集中して読み進めることができた。 間をあけると人物名が誰かわからなくなる。 結末が予想でき、ハラハラと不安な気持ちを持ったまま読み進めていた。 映画のセブンに似た 後味の悪さがある。 残虐な場面が多く出てくるけれど、読み進められない程ではなかった。私の感覚はどんどん鈍くなっているのかもしれない。 そういう意味で怖かった。

Posted byブクログ

2024/02/11

へっ嘘でしょ。 こんなの悪夢やん。 エグい描写でも歯を食い縛りながら読んだのに最後でどっと疲れた。 凄惨な連続殺人事件の共通点にはゾッとする。 いろんな意味でメンタルが削られる作品だった。 一部では捜査に明け暮れ、二部では驚愕の事実と絶望が待ち受ける。 構成が見事だけど、これはキ...

へっ嘘でしょ。 こんなの悪夢やん。 エグい描写でも歯を食い縛りながら読んだのに最後でどっと疲れた。 凄惨な連続殺人事件の共通点にはゾッとする。 いろんな意味でメンタルが削られる作品だった。 一部では捜査に明け暮れ、二部では驚愕の事実と絶望が待ち受ける。 構成が見事だけど、これはキツイ。

Posted byブクログ

2024/01/08

『その女アレックス』の著者、ピエール・ルメートルのデビュー作。殺人現場の描写は、非常に凄惨で誉田 哲也さんの比ではありません❗ ルメートルの腕前なのか?訳者の橘 明美さんのお陰なのか、『その女アレックス』同様に、テンポ良く息つく暇もない位、その世界へ読者を惹き込ませます♫こ...

『その女アレックス』の著者、ピエール・ルメートルのデビュー作。殺人現場の描写は、非常に凄惨で誉田 哲也さんの比ではありません❗ ルメートルの腕前なのか?訳者の橘 明美さんのお陰なのか、『その女アレックス』同様に、テンポ良く息つく暇もない位、その世界へ読者を惹き込ませます♫これがデビュー作とは、とても恐れ入ります❗ ただ残念なのはタイトルで、もう少ししっくりくるものがあったような気がします。また個人的には、終り方も少し残念で、『その女アレックス』の方が数倍も面白かったように感じました❗

Posted byブクログ

2023/12/24

すごく好きな話。 だけど、原題(Travail soigne(丁寧な仕事))のままがよかったな。 この邦題にしたせいで結末がある程度予想できてしまって、途中の主人公と奥さんの会話も、でも最後には…と考えてしまって辛かった。

Posted byブクログ

2023/12/12

とてもおどろおどろしい描写の殺人事件からスタート、最後まで読み切れるか不安になりつつ読破しました! 過去の事件とも繋がる痕跡があり、カミーユ警部が事件を調べていくと...なんと小説に書かれている内容と同じ状況で殺人が行われている⁉︎ 他の事件でも小説と同じ内容のものが見つかり、連...

とてもおどろおどろしい描写の殺人事件からスタート、最後まで読み切れるか不安になりつつ読破しました! 過去の事件とも繋がる痕跡があり、カミーユ警部が事件を調べていくと...なんと小説に書かれている内容と同じ状況で殺人が行われている⁉︎ 他の事件でも小説と同じ内容のものが見つかり、連続殺人として捜査が進みます。 いやぁ、人が沢山殺されて酷い殺害方法いっぱい(°_°) そして、ビックリする展開が待ってます。 次に読む予定のアレックスもこの感じなのかしら 読後はドヨーンのお話でした

Posted byブクログ

2023/12/04

私の頭が悪いのか、とても読みにくかったです。その女アレックスは読めたのに。話としてはよく出来てるんだろうけど……登場人物一覧が無かったら読むの諦めてた。 まず「ジャン」ってつく名前が多すぎて混乱する。

Posted byブクログ

2023/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みたい本を切らしてしまい過去に読んだものの中からようやくこれに決めた。8年ぶり再読、我ながら忘れ去る能力に驚いた。犯人すら覚えてなかった。当時アレックスの次にこれを読んですごくおもしろいと思った記憶しかなかった。とにかく残酷な描写ではこれをしのぐものがないというくらい残酷きわまりないが、そこは想像力を全面的に殺して字面だけを追いながら読み進めることにする。やはり面白かった。

Posted byブクログ