商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/09/18 |
JAN | 9784166610440 |
- 書籍
- 新書
春画入門
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春画入門
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
このところ春画ブームらしきものが来ているようだが、十年前に刊行された本作が先駆けになったのだろうか。日本文化の中で春画は平安、室町の時代からありふれてあった(需要があった)もので江戸時代になって隆盛した浮世絵文化と共に爛熟した歴史的経緯が分かりやすく解説されている。
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一流の浮世絵師として認められる条件は「春画が描ける」ということであった。今の時代の規範からは春画浮世絵にふれることが出来にくい。しかし、江戸時代は大らかで春画を楽しむことが今ほど憚られるものではなかったとのこと。 浮世絵師の腕を評価するという点からも春画とはどういうものであるかを...
一流の浮世絵師として認められる条件は「春画が描ける」ということであった。今の時代の規範からは春画浮世絵にふれることが出来にくい。しかし、江戸時代は大らかで春画を楽しむことが今ほど憚られるものではなかったとのこと。 浮世絵師の腕を評価するという点からも春画とはどういうものであるかをこの本で知ることができるのは価値がある。 写楽の作品は、そういう観点で評価するとそれほどの質の高いものと言えるか...とう著者の指摘は面白い。作品数があまりに多くて評価が若干低いところにある国貞の春画の質からこの絵師を高く評価しているなども興味深い。(数ヶ月前に静嘉堂文庫で国貞展を観ていい作品と感じていたので、我が意を得たりの感覚にとらわれた)
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全体的に、春画を取り巻く美術史とでもいうべき内容。 社会の動きは、今も昔も変わらない。 春画 ?一般の浮世絵と差別はない。一流浮世絵絵師が春画を描いている。 ?広く人気があった。 そば代と同等の低価格。嫁入り道具にも。 ?お上の取り締まりはそれなりに厳しかった。 江戸幕府は倹約...
全体的に、春画を取り巻く美術史とでもいうべき内容。 社会の動きは、今も昔も変わらない。 春画 ?一般の浮世絵と差別はない。一流浮世絵絵師が春画を描いている。 ?広く人気があった。 そば代と同等の低価格。嫁入り道具にも。 ?お上の取り締まりはそれなりに厳しかった。 江戸幕府は倹約方針とともに風紀の乱れにも厳しかった。 「手鎖五十日」は想像以上に辛いようだ。 一方、現代では、写真が普及して、選択肢は多岐に渡るようになった。 絵だけのものは、ニッチな存在になっていく。→成年コミック。 その作者が、著名な一般マンガ家なんてことはまずない。 ただし、取り締まりは同様に厳しい。 4,5年置きに出版社への懲罰的な警察の取り締まりが行われているようだ。
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