商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/08/27 |
| JAN | 9784105901196 |
- 書籍
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商品レビュー
4.2
65件のお客様レビュー
著者自身が、フリーペーパーに掲載された中古品販売欄に掲載している人達へインタビューした本。 売りに出したものに関する話はもちろんだが、どちらかというと、売り手自身の生い立ちや家族にまつわるエピソードなど、多種多様な人生を描いた本だった。 家の庭でウシガエルのオタマジャクシを育て...
著者自身が、フリーペーパーに掲載された中古品販売欄に掲載している人達へインタビューした本。 売りに出したものに関する話はもちろんだが、どちらかというと、売り手自身の生い立ちや家族にまつわるエピソードなど、多種多様な人生を描いた本だった。 家の庭でウシガエルのオタマジャクシを育てている少年や、赤の他人の写真アルバムを買い漁るギリシャ移民の主婦、たくさんの動物を育てて家の中が動物園と化している女や、足首にGPSをつけられた、子供向けの本を売る男…。 そんな人たちへのインタビューが、著者自身の創作活動にも徐々に大きな影響を与えるのだが、途中で 「売り手の人たちがあまりにも面白くてリアルで存在感がありすぎるせいで、自分の脚本がつまらないものに思える」 という一文は、まさしく「事実は小説より奇なり」という言葉をそのまま体現したかのような文だなと思った。 いずれの人たちに共通するのは、「パソコンを持っていないこと」。生活は決して裕福な人たちではない。だが、「インターネットで検索しても出てこない人たち」のリアルな生活を目の当たりにして、実際に売りに出している実物を目の当たりにすると、目まいのような衝撃を受ける著者。 自分の生活が、いかにパソコンやスマホの画面の向こう側の情報に支配され侵食されているかを改めて気付かされるシーンだった。 私自身、アメリカという国にどういうわけか全く興味がわかず、実はどんな生活スタイルで、どういう文化・どういう社会制度があるかなんていうのは、映画などでちょっとかじった程度しか知らないのだが、この本で色々と知った部分もあり、結構衝撃的な読書体験だった(囚人と一般人のペンフレンド制度があるなんて!)
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ミランダ・ジュライが、フリーペーパーに売買広告を出す人たちの家を訪ね、話を聞くノンフィクションのインタビュー集。 初めピンときていなかったけど、フリーペーパーに広告を出すということは、つまりPCを持っていないか使えないか、1人1人事情は違えど、時代に乗り遅れた人たちということ。だ...
ミランダ・ジュライが、フリーペーパーに売買広告を出す人たちの家を訪ね、話を聞くノンフィクションのインタビュー集。 初めピンときていなかったけど、フリーペーパーに広告を出すということは、つまりPCを持っていないか使えないか、1人1人事情は違えど、時代に乗り遅れた人たちということ。だからすごく個性派、というかはっきり言ってしまえばミランダとは階級が違う、生活保護を受けている人や、相当な変人ばかり。 この人たちの哀愁がすごくて、これ外国の人だからどこか現実感なく物語のように読めるけど、日本人バージョンだったら心が痛んで読めないんじゃないかと思った。ミランダも全く遠慮なく、刑務所に入っていた人と会って「誰もがこういう人物のアパートに入るはめにだけは陥るまいと心がけて一生を送るようなタイプの人間」と書いたり、動物を山のように飼う女性にフルーツサラダをもらって、パイナップル一切れだけ食べて残りはボウルごと捨てたりしているし…。辛い。 実際こういう人たちと付き合うのは綺麗事じゃなくきついんだろうけど、インタビューした人たちは大抵ミランダを引き止めようとすることもあって、なかなかに切ない気持ちになってしまう。 この人たちの人生がノンフィクションだと思うと、生きることの惨めさ、悲しさ、いじらしさをひしひしと感じずにはいられない。ラスト、ジョーとキャロリンとの出会いだけは、少しの優しさ、あたたかさがあって良かった。
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フリーペーパーである「ペニーセイバー」に書かれた売り出し中のものを頼りに、許可が降りた売り手に突撃インタビューをかけにいくというノンフィクション。 舞台はアメリカということで、やはり日本とは背景や考え方が違う人が多いなと感じた。 作品の中にもあるように、「ペニーセイバー」に出品する人たちは年齢などなんらかの理由でパソコンを使わない人たちである。メルカリが当たり前の日本だが、フリーマーケットに近い出会いなのかもと感じた。 そんな普段であればあまり出会わない人たちの話を聞く、というのはおもしろい考えだと感じた(訳者あとがきにあった、著者考案のアプリ「somebody」もおもしろそう)。 最後のジョーとの出会いはおもしろいものの、それまでに出会った人たちとの内容が少し薄かったのが残念。 おたまじゃくしを売るアンドルーや、自分が警察官になった空想を持ちながら過ごすキューバからの移民ドミンゴなど、もっと掘り下げたらいいのにと感じた。 また、インタビューさせてもらっている立場でありながら結構辛辣な言葉を並べている点も気になった。本人たちが読んだ時、どんな気持ちになるかと思うと少し悲しい気持ちになった。 写真付きのノンフィクションであるからこそ、私に人生があるように自分にとっては普段交わることがない人にも同じように人生があるということを痛感できた。 ただ、タイトル「あなたを選んでくれるもの」が適切なタイトルなのかは少し疑問。 この作品の映画「ザ・フューチャー」も見てみたい。
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