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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/07/10 |
JAN | 9784167903985 |
- 書籍
- 文庫
鍵のない夢を見る
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鍵のない夢を見る
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商品レビュー
3.4
382件のお客様レビュー
初辻村さん 自己愛強い大学生は若かりし頃の岡田将生でイメージして読みました。中身のない大学生役が似合いそうで笑 赤ちゃん誘拐の話はとにかく切迫感がすごかった。読んでて息苦しいほどでした 他の作品も楽しみ!
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辻村深月さんの小説は、登場人物の感情や倫理観の解像度が高い。この小説も例に漏れず、社会で犯罪とされること、でも日常に潜んでいるようなことに対して、主人公や周りがそれらをどう捉えるのかという点において、正悪が付けられない感情が絶妙に表現されていた。女性の心理を描いているとわかって読...
辻村深月さんの小説は、登場人物の感情や倫理観の解像度が高い。この小説も例に漏れず、社会で犯罪とされること、でも日常に潜んでいるようなことに対して、主人公や周りがそれらをどう捉えるのかという点において、正悪が付けられない感情が絶妙に表現されていた。女性の心理を描いているとわかって読むと、すごく精密に描かれていると感じるけど、日常に潜む様々な犯罪をテーマにしていると聞いて読むと、物足りなく感じるので、最初の心づもりでだいぶ印象が違うと思う。 他の方のレビューに、自分と人との距離感を、自分が思っているように相手も自分のことを思っている訳では無いと知ることの必要性を感じたとあり、たしかに主人公たちのそこの距離感の把握がずれていることが、読者から見る主人公に対する違和感=「変な人」感に繋がっているのだと思った 1章のりっちゃんが主人公を覚えていないのには、すごく胸がざらっとした 2章は、主人公の世間や身近な人に対する見栄と、迷惑がっているようで実は自分が注目を浴びるのが嬉しいっていう、中学生のときだったら誰しもが持っているような感情を、36歳の主人公が持っていることに、共感性羞恥を感じた 3章もめちゃくちゃリアルの女性の自意識が入り交じった視点で語られていた。陽次こわい。 4章は、こういう男いるよね〜って感じ。「夢というのはある種の信仰なのかもしれない」自分と彼氏との関係性を考え直させられた 5章は、主人公が自分と重なって自分を客観視することができた。先々のことばかり考えて、階段を上がることばかり考えて、今の踊り場部分を楽しめてない。主人公はシンプルに自己中すぎ。って思ったけど自分にも同じようなところがあるから、自分を文章で表すとこんな女になるのか。自分の尺度でしか物を見れてないし、子供が欲しいってのも結局毎日の仕事から解放されたい気持ちが強そう。その気持ちはわかるけど。あと過ちややらかしを犯してしまった後に、それを隠そうとするところも自分に似てて、うわーってなった。夫はやっぱり危機感と理解力が足りない、世の中に沢山いる夫って感じ。でも主人公が子供を産むことで、自分の子供が自分の両親に愛されているのを見て、自分もこういう風に愛を受けてきたんだろうって感じられたところには感動した。
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スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。 共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。 夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という...
スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。 共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。 夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という言葉が刺さる。 現実と理想。仕事も恋愛も思うようにいかない歯痒さややり切れなさ。愛するって何だろうと考えさせられる。 育児ノイローゼは、初めて母親になった女性には共感できることが多いと思う。 寝不足が引き起こす心身の不調。たかが夜泣き、されど夜泣き。心理的に追い詰められる苦しさと良い母親でありたいと思う気持ち。必死で育児を頑張っている女性をそっと包み込むような作品。 #辻村深月さん #育児 #心の支え
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