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鍵のない夢を見る の商品レビュー

3.5

526件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    200

  3. 3つ

    197

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    5

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2026/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5つの短編集で総じて読みやすかった。 一話につき、主人公の女性が変わる5つの短編集。 どの主人公も「友達にしたくない」タイプだった。 しかもその違和感の切り口がすべて違うの。こんな言語化しにくい違和感をよく描写できるなぁ、って思った。すごい。 出てくる男たちもなんだか女性を見下してて、腹が立つやつばかりで。それに戦わない主人公に腹が立ったりして。「言うこと言えや」って思ってた。 最後の「君本家の誘拐」は育児ノイローゼなりかけの女性の話なんだけど、私も9月には子供が生まれるから他人ごとではないかなぁと… 孤独が彼女を狂わせたのは確かだけど、妊娠前から自分のことしか考えていない思考回路に違和感。ていうか、夫何様!?とキレたくなる。 総じて読み終わった後に少しの疲労感とこんな人たちには関わらないし、ならないぞと思った。

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2026/04/14

登場人物がどこにでもいる普通の人なので、思い上がりや邪推等の負の感情側面において、共感する点が多かったです。 それにより等身大であるが故に、身近ではない各短編のテーマも現実味を帯びて物語に引き込まれました。

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2026/04/11

女性を主人公にした5つの短編集。直木賞受賞作ということで読んでみた。 1話、2話と何となく読んで3話目、ラストでそういうことだったのかと鳥肌が立った。4話、そして特に5話は、心が苦しくなるような感覚を覚えつつ読んだ。ありふれた設定の中で主人公が葛藤する姿の描き方が素晴らしいと思っ...

女性を主人公にした5つの短編集。直木賞受賞作ということで読んでみた。 1話、2話と何となく読んで3話目、ラストでそういうことだったのかと鳥肌が立った。4話、そして特に5話は、心が苦しくなるような感覚を覚えつつ読んだ。ありふれた設定の中で主人公が葛藤する姿の描き方が素晴らしいと思った。

Posted byブクログ

2026/04/11

愚かな女性たちの話。みんなダメ男が好きだなあ。。印象に残った話をメモ。 芹葉大学の夢と殺人:教授を殺した元彼に会いに行っちゃう。好きという感情は理屈じゃないんだなと思わされる。 君本家の誘拐: 育児ノイローゼの話。お母さんは多かれ少なかれこういう思いをするんだろうなと。ちゃんとお...

愚かな女性たちの話。みんなダメ男が好きだなあ。。印象に残った話をメモ。 芹葉大学の夢と殺人:教授を殺した元彼に会いに行っちゃう。好きという感情は理屈じゃないんだなと思わされる。 君本家の誘拐: 育児ノイローゼの話。お母さんは多かれ少なかれこういう思いをするんだろうなと。ちゃんとお父さんしてくれる人とじゃないと子どもは作れないなと思う。

Posted byブクログ

2026/04/05

安定の読みやすさで5つのお話を一晩で一気読みしてしまった、、、 全て地方の町で生きる女性の話のためか、自分には共感できない行動や感性だけど、なにか“解る”ところもあったり。 『美弥谷団地の逃亡者』に関しては、結末に驚いてもう1回初めから読み直してしまった。美衣はどんな気持ちでハン...

安定の読みやすさで5つのお話を一晩で一気読みしてしまった、、、 全て地方の町で生きる女性の話のためか、自分には共感できない行動や感性だけど、なにか“解る”ところもあったり。 『美弥谷団地の逃亡者』に関しては、結末に驚いてもう1回初めから読み直してしまった。美衣はどんな気持ちでハンバーガーを食べて、キョンシーの話をしたのだろうと思いながら。

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2026/03/31

第147回直木賞受賞の短編5編収録。 全体に漂う何とも言えぬ暗さはあるが、人の深い闇と生きる強さと都合よさが上手く描かれている。どの作品も秀作だが、「仁志野町の泥棒」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」で描かれる自分の視点や思い込みに対する(読者サイドへの)肩透かしはさすがの見...

第147回直木賞受賞の短編5編収録。 全体に漂う何とも言えぬ暗さはあるが、人の深い闇と生きる強さと都合よさが上手く描かれている。どの作品も秀作だが、「仁志野町の泥棒」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」で描かれる自分の視点や思い込みに対する(読者サイドへの)肩透かしはさすがの見事な表現力である。

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2026/03/22

傲慢と善良、嘘つきジェンガが面白かったので3作目として手に取ってみた1冊。 本書も嘘つきジェンガと同様複数の短編が収録されており、かなり満足度が高い1冊であった。 短編であってもこうもしっかりとオチをつけることができるのだ、と感心した。 特に最終編の「君本家の誘拐」は自分も子...

傲慢と善良、嘘つきジェンガが面白かったので3作目として手に取ってみた1冊。 本書も嘘つきジェンガと同様複数の短編が収録されており、かなり満足度が高い1冊であった。 短編であってもこうもしっかりとオチをつけることができるのだ、と感心した。 特に最終編の「君本家の誘拐」は自分も子育てを経験したこともあり、かなり読みいってしまった。 子どもはとんでもなく可愛いが、子育ては信じられないほどに忙しく大変で精神がすり減ることも多い。 個人的には、こんなことないだろ、と読むのではなく、全国の親がこんなに大変な経験をしてる中でも、ギリギリで耐えて作中のような悲劇に繋げずしっかりと子育てをしてるんだ、と読んで欲しい。

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2026/03/21

愛と憎悪はコインの裏表だということを、改めて感じさせられる作品です。 愛(憎悪)を与える方も受け取る方も、どちらも悪気なく行なっているあたりを上手く表現していて、人間臭さが良い意味でよく表現されていました。 ただ、読み終わった後、なんか気持ちが暗くなる作品が多かったです。

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2026/03/18

読んでる間ずっと呼吸が浅かった。 1話終わるごとに長く息を吐き、一度本を閉じて次の話を読み始める、そんな本だった。 それぞれの話に登場する5人の女性は、主人公でありながら少しどこか人と違っている部分を持っていたり、周りの人が少し変わっていたり、でもなぜか彼女たちに感情移入できて...

読んでる間ずっと呼吸が浅かった。 1話終わるごとに長く息を吐き、一度本を閉じて次の話を読み始める、そんな本だった。 それぞれの話に登場する5人の女性は、主人公でありながら少しどこか人と違っている部分を持っていたり、周りの人が少し変わっていたり、でもなぜか彼女たちに感情移入できてしまうし共感できてしまう不思議な感覚を覚えた。 また、人間の持つプライドや自尊心を、できごとや地の文でよく言語化して表していると感じた。ひょっとしたら私のひとつの行動を取ってみたら彼女達とそこまで変わらないものもあるんじゃないかと思わされるほどだった。 自分はどうしたいんだろう?何になりたいんだろう?と一見現実主義で今と変わる気もない、だけど希望や夢を捨てきれない、諦めきれない、空虚な女性の解像度が本当に高いと感じた。 ひとつの話で長編ひとつ書けそうなくらいの内容の濃さと、バッドエンドなのかハッピーエンドなのかもわからず、続きが読みたくなる終わり方をしている。 はー!面白かった!じゃなくておぉお、、、みたいな感じ。 鍵のない夢とはうまく表現したものだと思う。

Posted byブクログ

2026/03/17

収録された5つの短編は、どれも主人公の女性たちが抱える「危うさ」や「心の歪み」がリアルに描かれ、終始不穏な空気が漂う。予感通りのバッドエンドもあれば、辛うじて踏みとどまる結末もあり、その匙加減に引き込まれた。

Posted byブクログ