商品詳細
内容紹介 | 「桐島、部活やめるってよ」でも有名な朝井リョウの就活大学生の自意識をリアルにあぶりだした長編小説。実際、就活をしていた朝井リョウだからこそ書けた内容にはひかれるものがある。 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/06/26 |
JAN | 9784101269313 |
- 書籍
- 文庫
何者
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何者
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商品レビュー
4
1376件のお客様レビュー
結構びっくりするようなエンディングだったが、言われてみれば最初からそうだったと、読者の意表を突く展開だった。 最後に主人公が改心した様子が描かれていたのが、とても好印象だった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朝井リョウさんは「正欲」で初めて知り、読んだ時とても衝撃を受けたことが記憶に新しく、ずっと気になっていた「何者」を今回読んだ。これもすごかった。私はまだ2作しか読めていないが人の真髄というか、なんとなく思ってるけど改めて指摘されたくないような、柔らかい隠しておきたい場所を的確に刺してくるのが上手い(上手いなんて一読者が烏滸がましいが表現が他に出てこない)と感じた。また、人の生々しさがなかなかに残酷だけどこれがすごく面白い。 読んだ時の感想としては最初は就活の話であったので自身も数年前に就活生だったから分かるな〜こういう人いたな〜という共感が多かった。しかし途中から自身にも刺さる言葉が多くハッとさせられた。 内定が出たあとの居酒屋での飲み会の光太郎のセリフ「俺このまま何もしなかったら俺のままじゃん?〜〜」あたりは自分も考えたことがあったので印象に残った。就職したら自分で何かを起こさない限り勝手に起きるイベントは基本的にない。就職した今実感もしているし、だからこそ、何者かになりたいなら自分で何かを起こさないといけないんだな〜と再認識した。 終盤の展開は驚いたが、少し拓人と理香に似たことは私も思ってしまうなと感じた。自分より幸せになって欲しくないとか、心の中では応援できないとか……こういう仄暗い気持ちは誰にでもあるのかもなぁ。(というかあって欲しいとこういう気持ちを持ってしまう自分が思う) 自分は自分にしかなれない、だからカッコ悪くても足掻く。理香の就活中の行動は正直自分も痛いな〜こういうやついたな〜と思いながら嘲笑していたが、終盤の語りをみてそれが理香の足掻きだったと分かって自分が恥ずかしくなりました…… すごく好きな話だった。移動時間に読み始めたけど面白くて一日で読み終えてしまった。 朝井リョウさんの作品他にも読んでみたい。
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「こんな人いるよな、嫌だよな、わかるわかる」と主人公に共感しながら読んでいたけど、ラストではっとさせられた。
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