商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784794221193 |
- 書籍
- 書籍
メディア・モンスター
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
メディア・モンスター
¥2,970
在庫あり
商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
建築家として一世を風靡した黒川紀章。 選挙への立候補は晩年の奇行とみられていましたが、これを読むと、彼なりの考えがあってのことだと分かります。 割とボリュームのある本ですが、丹下健三や磯崎新との確執や、コンペに勝利するためのあの手この手など、興味深い話が多々盛り込まれていて飽きな...
建築家として一世を風靡した黒川紀章。 選挙への立候補は晩年の奇行とみられていましたが、これを読むと、彼なりの考えがあってのことだと分かります。 割とボリュームのある本ですが、丹下健三や磯崎新との確執や、コンペに勝利するためのあの手この手など、興味深い話が多々盛り込まれていて飽きなかったです。
Posted by
(01) 建築家黒川と人間黒川はどのような関係にあるのか.黒川がなした建築(*02)により彼を評定することもできるだろうが,本書はそれ以上に,黒川は誰だったのかを描いている. 彼のいやらしさもさることながら,カッコよさとカッコ悪さにも丸々と取り組み,政治的な黒川をも巧みに読み解い...
(01) 建築家黒川と人間黒川はどのような関係にあるのか.黒川がなした建築(*02)により彼を評定することもできるだろうが,本書はそれ以上に,黒川は誰だったのかを描いている. 彼のいやらしさもさることながら,カッコよさとカッコ悪さにも丸々と取り組み,政治的な黒川をも巧みに読み解いている. 丹下や川添といったメタボリズムの面々のほかにも,師の西山夘三,ライバルの磯崎新も印象的な役回りで登場し,後輩の隈研吾,伊東豊雄も人間黒川を穿ったエピソードを語っている.政財界との接点,若尾氏も含めた文化人や芸能人との接点をどのようにポイントしていったかという軌跡も描かれており,日本のシンクタンクの魁でもあった社会工学研究所や日本文化デザイン会議といった組織活動で黒川が果たした役割の大きさも改めて本書で確認できる. (02) 著者は建築の専門ではないが,かえって世間的な建築家イメージの描写や,建築の意匠や構造の一般的な解説はニュートラルに感じられる.また,約半世紀にわたる建築設計事務所の営業や労務の変遷を辿る上で,黒川やその事務所は好例となっているようにも思える. 建築の意味やかたちを考えるうえで,わかりにくさとわかりやすさという見方は重要であるが,黒川の言説や建築はその点でも示唆的である. 黒川のいう共生とは何か,また,彼が終生重きをおいていたと考えられる東海学園の「ともいき」とは.信仰や理念が人間黒川を実存的な者にしている.
Posted by
扇情的なタイトルは仕方がないかも知れないが、もうちょっとよい表現はなかったのだろうか。 内容は緻密な取材を元に黒川氏の人物像とそれぞれの時代の流れがつかめるようになっていて、上手く構成されているドキュメンタリーだと思う。しかし600ページを超えるボリュームはさすがに長いと感じた。
Posted by