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エドワード・トマス訳詩集
2,200円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 春風社 |
| 発売年月日 | 2015/01/01 |
| JAN | 9784861104299 |
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エドワード・トマス訳詩集
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
『エドワード・トマス訳詩集』 吉川朗子(よしかわさえこ)訳 詩集や歌集を選ぶとき、ひだまりトマトさんの本棚を参考にさせていただくことが多いです。この作品もまた、ひだまりトマトさんの本棚のご感想に興味を惹かれ、図書館にて取り寄せていただきました。(いつもありがとうございます。(*...
『エドワード・トマス訳詩集』 吉川朗子(よしかわさえこ)訳 詩集や歌集を選ぶとき、ひだまりトマトさんの本棚を参考にさせていただくことが多いです。この作品もまた、ひだまりトマトさんの本棚のご感想に興味を惹かれ、図書館にて取り寄せていただきました。(いつもありがとうございます。(*´︶`*) ) ブルーを基調とした美しい装丁、その表紙や章ごとに、作品をイメージした木版画が添えられています。開くと現れる濃紺の見開き、次にタイトルが載った黄色い用紙と色彩のコントラストやその紙質まで落ち着いたシックな雰囲気があります。 (詩集や歌集にはその作品のイメージの素敵な装丁の本が多くありますね。視覚的にも、触れた時にも喜びがあります。) 7つの章より、 一 ことば 二 孤独と憧れ 三 めぐる季節 四 家族と古郷 五 大地の住人 六 このイギリス 七 戦争 解説/エドワード・トマス年譜/あとがき 一ことばの章より、『言葉』を少しだけご紹介させてください。(途中、省略させていただいています。m(__)m) 詩歌を作る 僕たちのなかから たまには 選んでくれるだろうかー 風が壁の隙間や 排水管を通して 喜びや苦しみを 奏でるようにー 英国の言葉よ、 あなたは僕を 選んでくれるだろうか。 (中略) 時にはあなたと 躍らせてほしい。 恍惚として 韻律のなかを 自由に駆け登っては、 ぴたりと 立ち尽くさせてほしい。 詩人のように。 エドワード・トマスの詩には、よく鳥が出てきます。”鳥はトマスにとって同胞であり、詩歌を作る際のお手本でもあった。”(解説より)とあります。またその作風について、”イギリスの田園風景とそこに暮らす人々・生き物たちの姿を観察力鋭く、時にユーモアを交えて、詩情豊かに描きだすトマスの詩やエッセイは、イギリスの多くの人々にとって、どこか懐かしい心のふるさとを描いたものとして広く愛されているー”(あとがきより。)と紹介されています。 トマスが詩作に取り組んだのはわずか2年余りで、その間に書かれた詩は一四四篇にのぼり、本書では内七十篇が収められています。出版会社に勤めながら思うように詩をつくることもできす神経を病んだり、第一次世界大戦がはじまると母国の為にと悩み志願兵となり、フランスのアラスへ出征し39歳で亡くなっています。七章の戦争の『事の善し悪しなんてどうでもいい』という詩では、”政治家や哲学者が判断するような 事の善し悪しなんてどうでもいい。”から始まる、強い心の叫びがあります。 今、また、トマスの平和を願う叫びが響きます。
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エドワード・トマスさんの詩集ですね。 エドワード・トマスさん(1878ー1917、イギリス生まれ)詩人、エッセイスト、ノベリスト、ジャーナリスト。 訳は、吉川朗子さん、神戸市外国語大学英米学科教授 、文学博士。イギリス・ロマン派学会・会長。 ...
エドワード・トマスさんの詩集ですね。 エドワード・トマスさん(1878ー1917、イギリス生まれ)詩人、エッセイスト、ノベリスト、ジャーナリスト。 訳は、吉川朗子さん、神戸市外国語大学英米学科教授 、文学博士。イギリス・ロマン派学会・会長。 「軽やかな雲」 軽やかな雲が 明るく すばやく 美しく 野原や庭園に影を投げかけるーー 暗い大地に。 今もそうだ、軽やかなものよ、 美しく すばやく 明るいものよ、 おまえは光の当たらない暗い心に さらに暗い翳を与えた。 でも雲は、影を落とす大地がなければ 価値がないも同然。 私の上に落ちる影がなければ おまえの美は劣るだろう。 もし、おまえの美しさが ずっと後にも 称えられているとしたら、その価値は この小さな暗い点によって測られるだろう。 それがなければ、美に意味はない。 「明るい雲」 明るい雲のよいな五月の花が 池を半ば隠している。 向こう岸では エメラルドグリーンの 背の高い葦が 銃剣のように交差する 入り江を残して、 すべてが太陽のように明るく横たわる。 鳥がひと声あげた。 誰も気に留めない。 かすかな風が 水に浮かぶ サンザシの花びらを かき乱し、漂わせる。 鷭が再び 声をあげるまで 何も生じない。 鳥によっても 人によっても。 静かに 五月の花は散ってゆく。 鷭(バン)=クイナ科の水鳥。 「果樹園の子供」 「果樹園のなかでころがったりするから、苔や 土でよごれるんだよ、あのひとりぼっちの 白いおじいさん馬、あいつのお父様と お母さんは、どこにいるんだろう、 あの茶色い馬たちのところかな、 兄弟はいるのかな。 ぼくはツバメ、タカ、アオサギをしってる。 でもしらなきゃならないことは二百万もある。 白い馬に乗って、指輪と鈴をつけて バンベリー・クロスまで行ったレディって 誰だったかな。 イングランドには他に 馬に乗ったレディは いなかったのかな。うたに出てこないのかな。 アマツバメ、ツバメ、タカ、アオサギ 知らなきゃならないことは二百万もある。 ウェストベリーの白い馬のせなかにまたがって ソールベリーの緑の丘をこえてった男なんて 本当にいたのかな。そのひとは ウェストベリーを目指したのかな、 馬から落っこちたかな。 アマツバメ、ツバメ、タカ、アオサギ 知らなきゃならないことは二百万もある。 白い馬を、ぼくは三頭知ってる。 まだ六歳だよ。ぼく、思うんだ、人間には 知らなきゃならないことが、 たくさんありすぎるって。 だからぼくはもう、ベッドへは行かない。 アマツバメ、ツバメ、タカ、アオサギ 知らなきゃならないことが、何百年万もある」 自然を愛し、家族を慈しみ、心のふるさとウェールズへの思いを、高らかな讃歌で謳えあげています。 吉川朗子さんのトマスの解説と、あとがきを読むことで、少し難解な詩を理解出来るようになりますので、先に解説とあとがきを読まれて、詩を観賞されると良いと思われます。詩には参照も付いていますので、より詩を理解出来きます。第一次世界大戦で亡くなる不幸がなければ、さらに素晴らしい詩が誕生したであろうと思うと残念です。 詩集には、美しい版画が、詩に味わいを醸し出しています。 まだ、知らないこうした詩人に出会えるのは、心に豊穣をもたらしてくれますね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスの詩集というのを初めて買って読んだ。なんだか、全部は理解しきれないのがよかった。イギリスの田舎や自然、田園風景が浮かんでくるような作品だった。 中に分かるような作品があると、じんわりとずっとその詩を眺めていたくなる。自分の中にある心のドアをノックする時がある。じっとそれを感じている。 知らないものを求めるんじゃなくて知っているものを誰かが言葉を与えてくれるのを私たちは待っているのかもしれない。何かよかったかな、「桜の木」「その言葉」「誰も君ほどには」とか。長くなればなるほど訳がわからない作品になっていった。声を出して読んでみたりもした。戦争や恋人がでてくるところは、わかりやすかった。 わからなくてもいいんだと思った。自分自身に、わからないものを読ませてあげる時間を与えることがそれ自体がとても体に良い気がした。
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