商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2014/11/22 |
JAN | 9784152095022 |
- 書籍
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猫的感覚
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猫的感覚
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英国の著名な人間動物関係学者による、猫に関する分析結果をまとめたもの。猫の生態や進化の経緯、イヌとの違いなど、猫について科学的な調査結果を基に、その生態について詳細に書かれている。ネコはイヌとは違い、狩りへの執着があることと、縄張り意識が強いために、人間と仲良くなりにくいことがわ...
英国の著名な人間動物関係学者による、猫に関する分析結果をまとめたもの。猫の生態や進化の経緯、イヌとの違いなど、猫について科学的な調査結果を基に、その生態について詳細に書かれている。ネコはイヌとは違い、狩りへの執着があることと、縄張り意識が強いために、人間と仲良くなりにくいことがわかった。 「イエネコは「人間の親友」であるイヌよりも多く、数にして3対1ぐらいだ。アメリカの1/3の家庭は、1、2匹のネコを飼っている」p19 「ネコは愛情深いと同時に、独立独歩の生き物である。ペットとして、イヌに比べネコは手がかからない。訓練も必要ない。自分で毛づくろいをする。1日じゅう放っておいてもイヌのように飼い主を恋しがることはない」p19 「イヌは表現力が豊かだ。尻尾を振り、飛びついてあいさつするので、幸せなときはまちがいなくわかる。また、つらいときは、それを躊躇なくわたしたちに知らせる。かたやネコは感情をあらわにしない。感情を胸に秘め、空腹のときに食べ物をねだる以外は、めったに要求を伝えない。ネコが喉をゴロゴロ鳴らすことは満足を表現していると長い間信じられてきたが、最近になって、もっと複雑な意味があることが判明した」p23 「飼い主の納屋でネズミを繁殖させてしまったネコ、あるいはヘビが家の中に入るのを許し家族の誰かを噛ませたり毒殺させてしまったネコは、長く生きられなかっただろう」p56 「ネコは徐々に人間の家と心に入り込んできて、野生のネコからイエネコへと、何千年もかけて変化していったのだ」p58 「(ネコは肉食)ネコ科の動物は栄養的にも肉をとらなくてはならない」p111 「主としてのネコは多くの社会的環境に適応できるが、個々のネコは一般的に適応できない」p170 「ほとんどのネコは、人間の関心それ自体をほうびとはみなさない。かたや、イヌはほうびだとみなす。第二に、イヌは本能的に人間にとって役に立つような行動をする。たとえば、牧羊犬のヒツジの番は、イヌの祖先、オオカミが狩をしたときの行動から成り立っている。必要なときに特定の獲物にイヌの関心を向けるのは、わたしたちの責任なのである。ネコの行動には、訓練によって磨きをかけられるような役に立つ特徴はほとんどない。人間が望んでいようが望んでいまいが、ネコは穀物倉庫に侵入してくるネズミを探すだろう」p181 「ネコはすばやい決断を下せる。逃げるべきか、毛糸球で遊ぶべきか、飼い主の膝で丸くなるべきか。しかし、ネコはイヌほど社会的に発達していない。まちがいなく知性はあるが、その知性はもっぱら食べ物を手に入れ、テリトリーを守ることに活用されている。相手との相関関係から生まれる感情、たとえば嫉妬、喪失、罪悪感はおそらくネコの能力を超えているだろう。そのため、ネコは他のネコと親密に暮らす要求に、なかなかうまく応じられない。だが、家畜化が進むにつれ、ネコはそういうことを求められるようになった」p207 「歴史的にネコはイヌのように人間に対して親密な愛着を形成する必要がない」p243 「(ネコ嫌いの人間)ネコは部屋に入って数秒で、人間の嫌悪感に気づいたようだ」p290 「持ち込まれたほとんどの場所で、ネコは捕食動物と戦って勝ちをおさめている」p296 「生後3週間ぐらいまでの育て方で、どういうネコになるのか決まってくる」p328
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よく知っているようで知らない猫の側面を科学的に、かつ愛情たっぷりに書かれた本です。直接的な飼育書ではありませんが、猫好き、猫飼いさんはぜひ読んでみてください。 そもそも猫がどのように人のそばで生活するようになったのかという歴史的背景からはじまり、猫がどのように世界を知覚しているの...
よく知っているようで知らない猫の側面を科学的に、かつ愛情たっぷりに書かれた本です。直接的な飼育書ではありませんが、猫好き、猫飼いさんはぜひ読んでみてください。 そもそも猫がどのように人のそばで生活するようになったのかという歴史的背景からはじまり、猫がどのように世界を知覚しているのか、また感情や思考がどのようになっているのかについても記述されており、深く猫について知ることができ面白かったです。 今のような室内飼いがあたりまえになったのも、人と猫の長い歴史からすればごく最近のこと。人と猫の関係は、今の状態が普通のものと思いこんでいましたが、長い歴史の中で徐々に変化しており、そしてこれからも変化し続けるものなのだと認識を改めることができました。 例えば今や去勢手術が猫のため、人のために良いこととされていますが、それが将来的に猫という生き物にどう影響してくるかは未知であるとも筆者は言います。 人と猫がより良く共に生きるためにどうしていけばいいのかを考えるきっかけになりました。
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表紙から想像した内容とも期待していた内容とも違っていたけれど、歴史的科学的根拠を基に猫についてまとめられている内容は、これはこれでとても興味深い内容で、とても満足しました。 論文や参考URLなど、注釈の情報量も膨大です。 うちの子は何故あのような行動を…?と不思議に感じていた疑...
表紙から想像した内容とも期待していた内容とも違っていたけれど、歴史的科学的根拠を基に猫についてまとめられている内容は、これはこれでとても興味深い内容で、とても満足しました。 論文や参考URLなど、注釈の情報量も膨大です。 うちの子は何故あのような行動を…?と不思議に感じていた疑問に対しての答えのヒントもありました。 改めて、猫は猫であって人間ではないという現実に引き戻してくれます。 (なのに愛は冷めない、どころか益々愛しくも感じるから不思議だ) 犬がとても発達しているということも興味深かったし、未来の猫についてはとても考えさせられます。 虚勢や避妊で猫たちはどう変わっていくのか。 一度も考えたことがありませんでした。 このままいくと、人懐こい猫は絶えて、荒くれ者だけが残る事になってしまうのでしょうか。 真面目に考えるべき問題だなと感じました。 それでも答えは出ないのですが。 それはそうと、こういった歴史の歩み的なものなどを読むと、人間って…と毎回なってしまいます。
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