商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2014/11/01 |
| JAN | 9784488201142 |
- 書籍
- 文庫
怪盗ニック全仕事(1)
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怪盗ニック全仕事(1)
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商品レビュー
3.9
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短編ミステリの名手エドワード・D・ホックが創造した特異な探偵ニック・ヴェルヴェットが活躍する第一短編集。一般的な短編ミステリと一線を画すのは、不可思議な依頼の背景に潜む謎だけでなく、探偵の咄嗟の機転がきいた判断や運任せ/偶然の要素までもが巧く解決に組み込まれている点。ニックは事件...
短編ミステリの名手エドワード・D・ホックが創造した特異な探偵ニック・ヴェルヴェットが活躍する第一短編集。一般的な短編ミステリと一線を画すのは、不可思議な依頼の背景に潜む謎だけでなく、探偵の咄嗟の機転がきいた判断や運任せ/偶然の要素までもが巧く解決に組み込まれている点。ニックは事件を解決はするが、基本的には国境を飛び越えながら金を稼ぎ、隙間では国々を代表する美女と出会い、帰郷して彼女を喜ばせるのみ。ただ、それだけで絵になる男なのだから憎らしい。
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ニックは仕事先で魅力的な女性とよく会うのに、グロリアと飽きずに付き合っていられるね。グロリアも仕事していないみたいなのに、ニックと退屈じゃないのかな。 どうやって依頼人はニックの顔や連絡先を突き止めるんだろう。ニックは不安じゃないのかな。 依頼人の真の目的がミソだね。勿論盗み方も...
ニックは仕事先で魅力的な女性とよく会うのに、グロリアと飽きずに付き合っていられるね。グロリアも仕事していないみたいなのに、ニックと退屈じゃないのかな。 どうやって依頼人はニックの顔や連絡先を突き止めるんだろう。ニックは不安じゃないのかな。 依頼人の真の目的がミソだね。勿論盗み方も興味深いけど。 グリムの7羽の兄弟鴉は知らない。アンデルセンの7羽の白鳥王子とその妹の話なら好きな話だけど。
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泡坂妻夫のエッセイで、「価値のないものしか盗まない」という『怪盗ニック』シリーズが紹介されていた。泡坂さんが一九三三生まれの二〇〇九年没、エドワード・D・ホックは一九三〇年生まれの二〇〇八年没と、ほぼ同世代の二人。とはいえ作家としてのデビューはホックの方が二十年ほど早い一九五五...
泡坂妻夫のエッセイで、「価値のないものしか盗まない」という『怪盗ニック』シリーズが紹介されていた。泡坂さんが一九三三生まれの二〇〇九年没、エドワード・D・ホックは一九三〇年生まれの二〇〇八年没と、ほぼ同世代の二人。とはいえ作家としてのデビューはホックの方が二十年ほど早い一九五五年。 ホックはEQMM(エラリー・クイーン・ミステリー・マガジン)の常連作家だったようだ。泡坂さんは同エッセイで「若い頃はクイーンとカーが特に好きだった」とも書いていたし、それだけでもなんとなく二人の波長が合いそうに思えてしまうが、「価値のないものしか盗まない」という、天邪鬼でちょっと馬鹿げていてユニークなポリシーもまた、アワツマ好みの香りがする。ということで読んでみた。 ニックはプロの泥棒。上述のポリシーに反しない依頼内容であれば、そして最低でも二万ドルという手数料の支払いが可能な人物からの依頼であれば、必ず仕事を引き受ける。私が読んだ限りでは、必ず仕事は成功させる。ロング・アイランドの辺りに恋人のグロリアと共に暮らしていて、年に数回仕事をするとき以外は、彼女とビーチでビール片手に寛いだり、ボートを操縦したりして過ごす。 面白かったポイントを三つ。 一つは、このグロリアの存在感。彼女はニックの仕事を知らないという設定で、ニックがたまに一定期間出かけるのは、色々な会社に頼まれて工場用地を見つける仕事をしているからだと聞かされている。グロリアの出番は意外と少なくないし、登場しない話でもニックがグロリアへのお土産の心配をしたりするなど、仲は良好そうだ。結婚については「いつかできるかしら?」「いつかね」という感じで、二人の本音はよくわからない。長く続くシリーズものだからその辺は曖昧でいいと思うが、この関係が変化するのかしないのか、気になる。一発長編ものだったら、グロリアは本当は全てを知っている黒幕にしたいところだが、この先どうなるのかは私は知らない。 二つめは、ニックが案外“普通”であること。普通といっても、屋根に軽々と登ったりビルの窓から侵入したり警備装置をかいくぐったり依頼主の悪巧みに気付いて裏をかいたり、そういう技術や頭脳は一流であって全然“一般人”とは違う。だが、読者が知らないこと、例えばなぜこの依頼主はこんなものを盗ませたがるのだろうとか、この条件下でこれを盗むなんて一体どうすれば可能だろうか、というようなこの小説シリーズにとって基本そのものといえるような謎や課題に対して、ニックも同じように、はじめは「知らない」。読者が「なぜ?」「それは何?」と思う時、ニックも「なぜ?」「それは何?」と思うし、しかもそのままストレートに聞く。大抵答えはすぐに得られず謎は引き延ばされるのだが、「天才ニックは一を聞いて十を知るのさ」というような読者に対する“出し抜き”が極力抑えられている気がする。三か四くらいを聞くまでは読者と同じレベルにいてくれるのだ。当時の現代社会を舞台にした小説としてのリアリティと、ニックのヒーロー性やファンタジー性とのバランスが絶妙に考えられているなあと思う。 三つめは、内容ではなくこの短編集『〜全仕事』について。これは東京創元社が独自に編んだもので、一九六六年から二〇〇七年までに書かれた全八十七作の短編を、発表順に六冊に分けて収録という素晴らしい仕事!しかも、カバーイラストにはその巻でニックの盗んだものが全て描かれているらしい。見つけられるかな〜。あとで探してみよう。
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