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「ゆとり」批判はどうつくられたのか 世代論を解きほぐす
1,870円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 太郎次郎社エディタス |
発売年月日 | 2014/10/19 |
JAN | 9784811807782 |
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「ゆとり」批判はどうつくられたのか
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
いわゆる「ゆとり批判」を、過去の記事や調査結果などを素に考察し、この言葉が持つネガティブさの背景やその妥当性などを読み解いていく内容。 特に(私を含めた)当事者が概ね感じていることと同じ結論に至る訳だが、それを書籍化したという点で評価できる。
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ゆとり世代と揶揄される経験は少なからずあるし、どこか納得できない中でそれでもその批判を受け入れざるを得なかった当時の自分が歯がゆく、そもそもゆとり教育ってなんでこんなネガティブなの?ということを、客観的に振り返ってみようの一環で手に取りました。 1998年学習指導要領改訂の影響...
ゆとり世代と揶揄される経験は少なからずあるし、どこか納得できない中でそれでもその批判を受け入れざるを得なかった当時の自分が歯がゆく、そもそもゆとり教育ってなんでこんなネガティブなの?ということを、客観的に振り返ってみようの一環で手に取りました。 1998年学習指導要領改訂の影響下で教育を受けた世代が対象のようですが、そこには先入観やバイアスがだいぶ加担しているなーということが、冷静に理解することができた。ゆとりという言葉が80年代にはポジティブな響きを持っていたのが、いざ実施となった段で出鼻くじかれるという不運。 教科授業数が削減されているのは分かりやすい比較だが、PISAテストにその影響は有意に現れていないといった点、メディアに印象操作されてるなーと痛感。世代呼称は都度あるけど、教育と絡められネガティブな蔑称として使用されたことは、腹立たしい。 現在新たな指導要領に基づく指導が始まってきているが、「生きる力」という多様性、共生力、実生活に学びを活かす力という方向性は踏襲しているという印象。当時の主体性、自立性を強要する指導は非常に合わず逆にふさぎ込んでいた自分だったこともあり、現在のアクティブラーニングというどう学ぶかということを環境から具体的に対応し、主体性を強要するのでなく育む姿勢は、過去の失敗からの学びか。 いずれにしても、自分とは異なる内容の転換点にわが娘が小学生になるので、どういった学校生活なのか、非常に楽しみである。ふふふ。総合的学習の時間は存続しているのが意外。教師の経験と指導力が上がってきているのか。
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「ゆとり」という響きはいつだって、後ろ指さされる気持ちになる。 自分もいわゆる「ゆとり世代」として、義務教育を終えてきたわけだが、それが世代論として、忍耐力がないだの、能力の低さの理由としてあげられてしまうのは、残念でならないと感じている。 何かができないことの原因を探る上で、...
「ゆとり」という響きはいつだって、後ろ指さされる気持ちになる。 自分もいわゆる「ゆとり世代」として、義務教育を終えてきたわけだが、それが世代論として、忍耐力がないだの、能力の低さの理由としてあげられてしまうのは、残念でならないと感じている。 何かができないことの原因を探る上で、「ゆとり」という言葉は便利だった。だから、根付いた。そう、あらかじめ予想しながら、この本を手に取り、開く。 「ゆとり世代」という言葉は、以前は60代の、会社を定年まで働き引退した世代のことを指していた。 激しい競争の中で、休む間もない人生を過ごしてきたが、せめて余生はゆとりを持って過ごしたい、という意味合いを持っていたそうだ。 そこから、教育の場面でもゆとりを持たせた教育をしようとする改革が始まったそう。 かくして、2002年から施行された、「ゆとり教育」は、「円周率を3で教えている」など、様々な誤解を招き、やがて世代批判の代名詞とされるようになった。 この本では、世代批判をする言説を批判するとともに、「ゆとり教育」の問題点を、改めて考えているところが、評価できる点であると思う。 自分の意見を主張するにあたり、人はどうしても補強する証拠を集める傾向(確証バイアス)がある。 自分の使う言葉が、果たして正しいのかどうか。偏見に満ちていないかどうか。 もう一度考えるべきなのかもしれない。
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