商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新評論 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784794809803 |
- 書籍
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明治の国際人 石井筆子
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明治の国際人 石井筆子
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そもそもタイトルからしてとても興味深い。 鹿鳴館の時代に生きた石井筆子は、例えばアメリカ人クララ・ホイットニーの『クララの明治日記』に登場したりするのだが、まさかデンマーク人との交流があったとは。 いや、そもそも明治期にデンマーク人が日本にいたということに驚いた。 開国し...
そもそもタイトルからしてとても興味深い。 鹿鳴館の時代に生きた石井筆子は、例えばアメリカ人クララ・ホイットニーの『クララの明治日記』に登場したりするのだが、まさかデンマーク人との交流があったとは。 いや、そもそも明治期にデンマーク人が日本にいたということに驚いた。 開国した日本にはオランダ、アメリカ以外にも様々な国から人々はやってきて、暮らし、そして日本人と友情を築いていたということに、驚いた。 筆者の長島さんはデンマークの方面で活躍している方で、その調査や翻訳の中で石井筆子の存在を知ったという。 これほどにまで知識と教養があり、そして華やかかつ皇室とも絡む人間関係、また外国人との友人関係を結ぶほどの経歴を持つ筆子が、ゆくゆくは滝乃川学園という障害児施設に活動の場所を集約させていったことに、感慨深く思う。筆子がどう感じ、どう気持ちを整理していったのか、それを知ることができたなら、と思わずにいられない。 ~~~~*~~~*~~~ 本書の中で筆者が「筆子が○○と感じたはずだ」とか、「婦人教育や参政権問題などのしたいことより、福祉の道を選んだみずからを小さく見ているようなきがしてならない」と推察?考察?くだりがある。 ヨハンネが記した書籍を元にした文章や残された写真からのことだが、そもそも筆者も注意として書いている通り、ヨハンネがこの日本での出来事、筆子との会話を書き記したのが、日本を去って10年が経ってからとのことで、例えばヨハンネが日記を書いていてそれをもとに会話文を再現したなどの裏付けがない限り、ちょっと首をかしげたくなってしまう。筆者の長島先生にそのあたり伺ってみたい。
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