1,800円以上の注文で送料無料

ストーナー
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

ストーナー

ジョン・ウィリアムズ(著者), 東江一紀(訳者)

追加する に追加する

ストーナー

2,860

獲得ポイント26P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2014/09/01
JAN 9784861825002

ストーナー

¥2,860

商品レビュー

4.6

138件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ウィリアムとイーディスとの出会いは、読者である私を不安にさせるものだった。イーディスの感情を読み取るのが難しく、ウィリアムに対する愛情が定かでないままに結婚しているような気がしてならない。 また、イーディスは前半から口数が少なく、受け身であるが故に、なんとも思わなかったのだが、2ヶ月実家に戻って以来、まるで別人のように口数を増やし、読者として、徐々にイーディスに対して嫌悪感を覚える。娘の世話のほとんどウィリアムが担ったにもかかわらず、ウィリアムが娘を不幸にしていると言わんばかりの態度が腹立たしく感じられる時もあった。 ウィリアムと両親との関わり方も非常に凡庸であり、両親の死もさらっと長された。ウィリアムの人生を変えるウォーカーという生徒も、後で登場するかと思えば、全く登場しない。40歳になってから関係を持ったキャサリンとは別れて以降再会はしていない。 物語ならば、色々な要素に伏線を散りばめ、最後に結びつけるような構成にもできるが、わざわざそんなことをしないのが、私の好みと完全に一致している。推理小説、サスペンスも好きなのだが、最も好きなジャンルではない理由もそれに近い。 ストーナーがそもそも気難しい性格だからなのか、セリフの数と心情描写や客観的説明描写が美しい文章で述べられているのも非常に良い。 同じ授業をとっていれば、全員が同じ題材の本を読み、複数人の人とディスカッションができるという空間がかけがえのないことなのだと思い出される。私はまさに今、猛烈にこの本について誰かと語り合いたい。だが、そもそも本を読むのが好きな人は大量にはいないし、いたとしても同じ本を読んでいる確率は限りなく低く、ましてや「本について語り合いたい」なんて言い出そうものなら、嫌がられてしまう。 私が誰かとディスカッションしたいトピックは以下の2点 ・2度にわたる世界大戦がウィリアムに与えた影響および、デイブという戦死した友人の存在意義 ・もともと行く予定だったイーディスが行けなかったヨーロッパ。デイブが行ったヨーロッパはウィリアムにとってどういう対比関係にあるのか。 第一次世界大戦期に青年期を過ごした人たちが「ロスト・ジェネレーション」と括られ、ヨーロッパに異様な希望を見出すという時代があったが、本書がどれぐらいそれに絡んでいるのかがわからない。ヘミングウェイなんかはロスト・ジェネレーションの代表的な作家で、サリンジャーは第二次世界大戦期の作家である。私の読んだアメリカ文学作品の中では、南北戦争、第一次大戦、第二次大戦のどれか1つを取り上げることはあれど、『ストーナー』のようにどちらも経験している主人公を描いているのは珍しい。 とんでもなく大好きな作品だった。

Posted by ブクログ

2024/09/01

彼の人生の大半が薄暗くて哀しくて絶望の匂いがする、でも不幸ではない。 こんな風に人生を送ることも悪くないと思った。 ストーナーにとって穏やか最期だったことに傍観してる私は救われたかな。

Posted by ブクログ

2024/08/24

オモコロ編集長の原宿さんがメチャクチャ推してたから読んでみた。 書評にも書いてあったとおり、全体的に悲しい。悲しさが漂っている気がする。まだ今の状態じゃその悲しさばかりに気を取られて、どこかにある喜びや嬉しい、という感情に気づけなかった。 えーーーもっとさ、人生楽しいこともあるよ...

オモコロ編集長の原宿さんがメチャクチャ推してたから読んでみた。 書評にも書いてあったとおり、全体的に悲しい。悲しさが漂っている気がする。まだ今の状態じゃその悲しさばかりに気を取られて、どこかにある喜びや嬉しい、という感情に気づけなかった。 えーーーもっとさ、人生楽しいこともあるよね?美味しいもの食べたりさ、綺麗な景色見たりさ。って 脳内で喚きながら人生ってもしかして悲しいものなのか?って思ってそれに気づきたくない自分がジタバタしている。 もっと人生って分かりやすい楽しさとかあるもんじゃないの?でも、今この小説を読んで気づけない感情があったのなら、今までの人生で気づけなかった事もあったんじゃないか。 今、初めて読んで思った事はそんな感じ。もしかしたら5年後、10年後に読んだら変わるのかも。 次に読むのが楽しみ

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品