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ストーナー
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ストーナー

ジョン・ウィリアムズ(著者), 東江一紀(訳者)

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ストーナー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2014/09/01
JAN 9784861825002

ストーナー

¥2,860

商品レビュー

4.5

142件のお客様レビュー

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2024/11/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

ストーナーという1人の男性の一生を描いた本。決して派手な描写はなく、それがむしろ私たちのリアルな人生に近い感じで、彼が経験する一つひとつの出来事に胸が締め付けられたり、妻の態度にイラッとしたりした。そして人生最後の描写は圧巻だった。 自分がストーナーと同じような最期を迎えた時、どんな人生の振り返りをするのかな、抗えない死に向かうとき、何を思い浮かべるのかな、と考え始めたらなかなか寝付けない。明日仕事なのに。 とにかく翻訳の素晴らしさが際立っていたし、あと一ページを残して亡くなった翻訳者の後を継いだ方のあとがきが素晴らしかった。あとがきを含めて作品を堪能してほしい。

Posted by ブクログ

2024/11/04

"完璧に美しい小説"という言葉に惹かれて読んだ。 物語が静かすぎて、電車やカフェで読むと全然内容が入ってこなかったからお家でゆっくり読書。 農家で育った青年が、親元を離れて大学で学び、英文学の教授になる。結婚し、子供も生まれ、本を出版。一癖二癖ある家族や同僚...

"完璧に美しい小説"という言葉に惹かれて読んだ。 物語が静かすぎて、電車やカフェで読むと全然内容が入ってこなかったからお家でゆっくり読書。 農家で育った青年が、親元を離れて大学で学び、英文学の教授になる。結婚し、子供も生まれ、本を出版。一癖二癖ある家族や同僚、生徒との些かないざこざを耐え忍ぶ人生。最後は魂が肉体から離れていくまでの精神活動が文章にされていた。 現実的な出来事というか平凡なことが書かれているけれど、現実から一歩引いて、見てる感じの静けさがあった。 今世を終えようとしている時、何ができ、何ができなかったのか、人生を振り返り、意味のある人生だったのか、虚無の人生だったのか、"人生で手にいれたのは妥協と、雑多で些細なことに悩まされる毎日"という言葉がリアルで切なさもありながら、同時に人生に対する充足感があった。 あとがきによると、この本はアメリカではあまり人気は出なかったらしい。この静けさが、わかりやすくアメリカンドリームを望む風土には響かなかったそう。しばらくの時を経て欧州でベストセラーになる。 エンタメではない読書。読書という行為に浸るための本だった。

Posted by ブクログ

2024/10/13

田舎の貧しい農家の一人息子、ウィリアム.ストーナーは、ミズリー大学の農学部に入学したが、その後英文学に変え博士号をとり、その後母校の講師になり、助教授止まりで生涯を閉じたストーナーの物語。 第1次第2次世界大戦が時代背景にあり、初恋が実ったのに上手くいかなかった結婚生活、学生が...

田舎の貧しい農家の一人息子、ウィリアム.ストーナーは、ミズリー大学の農学部に入学したが、その後英文学に変え博士号をとり、その後母校の講師になり、助教授止まりで生涯を閉じたストーナーの物語。 第1次第2次世界大戦が時代背景にあり、初恋が実ったのに上手くいかなかった結婚生活、学生が研究を続けられるかの判断の相違で、(明らかに失格としたストーナーが是なのだが)上司になった同僚の怒りを買い、厳しい境遇での教師生活など、中々辛い日々が描かれる。 もちろん、禍福は糾える縄の如しなので、肉体的にも精神的にも幸せで信頼できる人との生活(年の離れた講師との世間的には不倫だが)や、可愛い娘との暖かいやり取りも描かれる。 異常な妻の行動、敵対する上司のやり口、ストーナーを苦しめる人たちも含めて、ストーナー自身、父母、娘と、哀しみが全編を覆っている。一方で、ストーナーの決断、自分で決めて、頑固なまでに突き進む力強さ、学問に対する情熱が見られる。読み進める程に、その後が読みたくなる。加速する魅力。

Posted by ブクログ

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