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スターリン 「非道の独裁者」の実像 中公新書2274
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/07/25 |
JAN | 9784121022745 |
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スターリン
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4.1
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スターリン 「非道の独裁者」の実像 著:横手 慎二 中公新書 2274 スターリンがヒトラーとともに20世紀を代表する独裁者である だがヒットラーは死に、スターリンは、その生を全うした 農民を弾圧し、急速な工業化を成し遂げ、欧米に対抗する力を得たソ連は、反体制派や非協力者をシベ...
スターリン 「非道の独裁者」の実像 著:横手 慎二 中公新書 2274 スターリンがヒトラーとともに20世紀を代表する独裁者である だがヒットラーは死に、スターリンは、その生を全うした 農民を弾圧し、急速な工業化を成し遂げ、欧米に対抗する力を得たソ連は、反体制派や非協力者をシベリアに抑留して体制を維持した。それは、スターリンの指示によるものだった。 気になったのは、以下です ■スターリンの成長 ・スターリンとは、鋼鉄の人を意味する。本名は、ソソという ・レーニンの片腕となり、革命家として成長していく ・レーニンたちは、ヨーロッパの同士と連携して革命を進めてしようとしたが、スターリンは、ロシア一国で革命を進めることを目指した 共産党の変容 ・共産党の階層化 ・国家機関の再編、共産党の一党支配へ ・国家機関の共産党による人事権の掌握 ■スターリンの功績 ソ連を農業国から、工業国へと転換するために、漸進的な工業化政策の転換 ・ソ連は列国に対抗するために、速やかに工業化を目指さなければならなかった ・そのためには、農産物を売って、外貨を稼ぎ、水力発電所や鉄道を建設した ・農産物を隠そうとした農民を弾圧し、抵抗したものを、シベリアに流刑にし、また、粛清した ・重工業部門への投資を優先したがために、軽工業への投資がおざなりになり、日用品の不足が慢性化した 飢饉 ・農民から穀物を収奪した結果、ウラルやウクライナ、ヴォルガ地方で飢饉が始まった ・農民が、農村から出て行くことを禁止し、極秘指令を出し、北カフカースやウクライナの農民を弾圧した ・飢饉でなくなったのは400万人から500万人と推定される、それは、第一次世界大戦で死亡したロシア国民より多くのソ連人が命を落としたのである 大粛清 ・処刑された女性は数万に及ぶ ・その中には、政治犯以外にも、聖職者や海外に親類縁者を持つ者、敵側の諜報員と連絡を取っているのではないかと疑われて、弾圧されて人々も入っている ・こうして、政治的な理由で逮捕されたのは、134万人に達し、そのうち68万人余りが処刑された 強制移民 ・中央アジアの少数民族の強制的追放政策を強力に推し進められた ・この地域に住んでいた、チェチェン人、ツングース人、バルカル人、カラチャイ人、カルムイク人は、ドイツ兵に協力した者がいたとして、これらの民族をはるか遠方に追放する策を勧めた ・ソ連国内の朝鮮人、ヴォルカ地域のドイツ人、バルト地域の3民族、ポーランド人などソビエト体制の敵になる可能性があるとみなした民族に対して、同様の追放措置をとってきた ・第二次世界大戦後、ユダヤ人排斥運動がおきた フルシチョフのスターリン批判 ①スターリンの粗暴さ ②キーロフ暗殺以降の大粛清 ③第二次世界大戦期のスターリンの失敗 ④戦中、戦後の個人崇拝 戦後のスターリンの妄想 ・戦後のソ連は、ドイツと日本からの報復攻撃を極端に恐れていた 目次 はじめに 第1章 ゴリの少年 第2章 カフカースの革命家 第3章 コーバからスターリンへ 第4章 ロシアの革命と内戦 第5章 権力闘争の勝者 第6章 最高指導者 第7章 ヒトラーとの戦い 第8章 アメリカとの戦い 終章 歴史的評価をめぐって おわりに 主要参考文献 スターリン関連年表 主要人名索引 ISBN:9784121022745 出版社:中央公論新社 判型:新書 ページ数:320ページ 定価:900円(本体) 2014年07月25日初版 2018年08月30日6版
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スターリンの人間性や言動の背景について、これまでの「極悪非道」といった彼への評価に対して、広範な歴史資料をもとに慎重に検討した一冊。大粛清に至った側面よりも、スターリンが最高指導者の座を獲得するまでの道程により焦点が当てられていた向きがあった。スターリンが理論的な指導者であるとい...
スターリンの人間性や言動の背景について、これまでの「極悪非道」といった彼への評価に対して、広範な歴史資料をもとに慎重に検討した一冊。大粛清に至った側面よりも、スターリンが最高指導者の座を獲得するまでの道程により焦点が当てられていた向きがあった。スターリンが理論的な指導者であるというよりも、実践的な革命家であったことが印象的。後半になるにつれて、スターリンの思想の内実ではなく、ソ連やその周辺国における史実が中心に扱われていた点が惜しいと思った。スターリンの猜疑心が強くなっていった道程や、若き頃の思想からの変化がどのようであったかがもう少し描写されていると、より楽しめたかと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やはり人を中心としての歴史の方が分かりやすいので 大河ドラマは人気なのだろうか。 本作はスターリンの一生を当時の情勢を含めて(多分)さらりと紹介している。 (側近や条例など、掘り下げようとすればもっと分厚い本となるだろうが、初心者にも手に取りやすい一冊であった) 出生年代が不確かだったり、父親疑惑や貧しい家庭、地方出身というのは意外であった。 (また、家族が結構不幸というか、幸せな一家団欒ではないのだなぁ。。) 断言せず、可能性を示唆したり、違う方面の情報も紹介してくれたりと 可能性の一部として提示してくれているので更にとっつきやすいかと思う。 ジョブズ氏も一緒に働く事で同僚に嫌われたりしたし スターリンもどんどん周囲の人を逮捕しているし 当事者がどんな対応をされたかによって印象は変わるだろう。。 今コロナ禍で 確かにスパッと決めてくれた方が楽な方面もあるので 正しいかどうかはあるけれど 強烈な指導者というのを歓迎する風潮も分からなくはないかなぁ、とも思う。 後、交代すると前任者の方がよかった となるような。
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