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ジュリアス・シーザー ちくま文庫シェイクスピア全集25
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ジュリアス・シーザー ちくま文庫シェイクスピア全集25

ウィリアム・シェイクスピア(著者), 松岡和子(訳者)

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ジュリアス・シーザー ちくま文庫シェイクスピア全集25

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2014/07/01
JAN 9784480045256

ジュリアス・シーザー

¥968

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2024/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史に詳しくない人でも知っている、あまりにも有名な「ブルータス、お前もか?」というセリフ(本作では「お前もか、ブルータス?」)。カエサルがブルトゥスに暗殺された場面で発したとされているが、人口に膾炙した「元ネタ」はこのシェイクスピアの戯曲だろう。その場面が気になったこともあり今回手に取ってみたが、読んでみて驚いたのは、その場面の知名度やタイトルから、シーザー(カエサル)が主人公だと思いきや、その本人は第三幕第一場で早くも亡くなってしまい、むしろ殺した側であるブルータスのほうがメインであること。そして、マーク・アントニーもまた主要な登場人物のひとりで、物語の終盤ではイニシアティヴを握っているといってよいだろう。巧みな演説で民衆を煽動して、結果的にはブルータスをも死に至らせてしまう。登場人物の誰もが三者三様の意思で動いており、はたして誰が悪いのか、あるいは悪くないのかということがわからなくなってしまうが、個人的にはアントニーという人物がすごく印象に残った。最終的には「勝者」であろうが、ほんとうの意味では悪人なのではないかと思った。権謀術数が渦巻くことは歴史の性であるとはいえ、民衆を突き動かしてまで「天下」を狙うアントニーの野心には背筋が寒くなる。わたしはこう言ってやりたい――「アンソニー、お前か」と。

Posted by ブクログ

2024/05/30

ブルータスの市民に対する演説と、その後のアントニーのシーザーを称えつつもブルータスを間接的に敵視し、民衆を先導する演説の巧みが素晴らしかった。四大悲劇よりも心に刺さった。

Posted by ブクログ

2023/07/28

ブルータス、お前もか 次々と勝利をおさめ、民衆の人気を集めて、政治の頂点へと上り詰めてゆくシーザーに、嫉妬と危機感を募らせる男たち。公明正大なブルータスは、カエサル暗殺ウズに巻き込まれてゆく。 男たちの嫉妬をこうも描き出す作品はそうそうない。シェイクスピアとなると、たい恋愛も...

ブルータス、お前もか 次々と勝利をおさめ、民衆の人気を集めて、政治の頂点へと上り詰めてゆくシーザーに、嫉妬と危機感を募らせる男たち。公明正大なブルータスは、カエサル暗殺ウズに巻き込まれてゆく。 男たちの嫉妬をこうも描き出す作品はそうそうない。シェイクスピアとなると、たい恋愛ものの喜劇を思い出しがちだが、これは人間の(しかも、男の)ドロドロとした側面をえぐりだしている。

Posted by ブクログ

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