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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 文春文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784167901554 |
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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義
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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義
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商品レビュー
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48件のお客様レビュー
わたしたちが「選択」と呼んでいるものは、自分自身や、自分の置かれた環境を自分の力で変える能力のことだ。選択するためには、まず「自分の力で変えられる」という認識を持たなくてはならない。(p.23) という定義が最初の方でなされ、自己決定権が失われた哀しい動物の例から始まる。たしかに...
わたしたちが「選択」と呼んでいるものは、自分自身や、自分の置かれた環境を自分の力で変える能力のことだ。選択するためには、まず「自分の力で変えられる」という認識を持たなくてはならない。(p.23) という定義が最初の方でなされ、自己決定権が失われた哀しい動物の例から始まる。たしかに自分自身ではどうにもならない決定を押し付けられた時のストレスは、考えてみれば非常に大きいように思えてくる。結果が思ったことと違ったとしても、自分で決めたということであればまだ許す気持ちも出てくる。このように、ものの見方を変えて、選択を生み出す能力を培うことで、なんとでもなるという意識を持ってうまく生きることができると1構では述べられる。 その後は、「選択」する時に生じる影響として、コカ・コーラ社のようにソフトドリンク市場ではなく飲料市場全体でのシェアとして捉えるフレーミング(提示される方法)の違いや、ワインや水の説明内容(パッケージ、製品ロゴの色、値段など)に引っ張られた選択をとってしまうことなど、無意識レベルでの影響例が続く。赤いサンタがコカ・コーラの色であることや、思い出の曲から昔の出来事を思い出すことなど、同じく無意識レベルの影響が及ぼされていることを「プライミング」と呼ばれるらしい。 一番共感したのは、確定拠出年金のファンドの選択肢が多すぎる弊害の話かもしれない。自分に合ったファンドを探そうと下調べをしようにも、5個ではなく30個あったらまず調べる気持ちが遠のく。そして加入するのを忘れる。自分の場合は、選ぶ目安を調べることで、多すぎる選択肢をコンパクト化することができて決定することができたが、一歩踏み出すめんどくささを「とりあえず一歩だけでも選択しよう」という気持ちにいかに変更できるかはこれに限らず大事なことだと思う。 と言いつつも、三食同じご飯だとどうしても飽きてしまうということもあって、選択肢があること自体は必要なことなんだろう。 ==== 「選択とは、発明することなのだ」。選択は、創造的なプロセスである。選択を通じてわたしたちは環境を、人生を、そして自分自身を築いていく。だがそのために大木の材料を、つまり多くの選択肢をやみくもに求めても、結局はそれほど役に立たない組み合わせや、必要をはるかに超えて複雑な組み合わせをいたずらに生み出すだけで終わってしまうのだ。(p.308) ==== なぜそれを選択して、どんな時に選択すべきか、なぜ役に立つのか。ご飯を考える時に都度それをするのも面倒ではあるけれども、大事な選択の時は流されずにいたいなとは思う。
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評価も高く気になっていたが、すでにダンアリエリーの行動経済学関連の書籍で読んでいたことと重なることも多く、新たな気づきはそれほどなかった。読み物としてはおもしろいと思う。
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大衆向け心理学研究紹介の名著。文章もテーマも研究内容も個人的にはダン・アリエリーの「予想通りに不合理」の方が好きだが、こちらも読む価値は十分にある。インドのシーク教徒という人生における自身の選択の余地の少ない出自の筆者が、アメリカという選択の魅力に取り憑かれた国で暮らすという経緯...
大衆向け心理学研究紹介の名著。文章もテーマも研究内容も個人的にはダン・アリエリーの「予想通りに不合理」の方が好きだが、こちらも読む価値は十分にある。インドのシーク教徒という人生における自身の選択の余地の少ない出自の筆者が、アメリカという選択の魅力に取り憑かれた国で暮らすという経緯から、選択の性向や価値、影響について考えるというのは非常に合理的かつ有意義なこと。 結論は、選択は目的を達成し人生を切り開くための手段であり、科学を用いてその精度を上げることはできるが、最終的にはその不確実性と矛盾を許容して自身で選び取っていかなければならない。 おおむね下記のような構成 1章:選択を通して物事をコントロールしているという感覚は精神衛生上良い。選択することへの希求は時に選択自体が手段でなく目的と化すほど強い。 2章:民族や文化圏によっては集団の決定に倣うことが個人の選択よりも満足度を上げることがある。 3章:人は他人より"少しだけ特別"となるように選択を行う。自己像は環境などにより変化するが、過去を記憶し一貫性にこだわると自身への満足度が下がる。 4章:行動経済学をはじめとした選択へのバイアスに関するトピック 5章:日々無意識にプライミング効果(サブリミナル効果みたいなやつ)を受けて選択を操作されている 6章:選択肢は増え過ぎれば決定の満足度が下がる。7個程度に留めるか、階層を増やして一回ごとの選択肢数を抑えるべき。しかし人は往々にして選択肢の質よりも選択肢があるという状況を重視してしまいがちである。 7章:選択がいずれもマイナスの結果しか生まない場合、選択を肩代わりしてもらうか、助言をされるかすると、自身で決定したよりも満足度は上がる。
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