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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 の商品レビュー

4.1

44件のお客様レビュー

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2024/04/11

自由結婚か、パートナーが決められた結婚か 自分で選択したことが全て幸せに繋がるとは限らないというのは勉強になった。 そもそも自分で選択しているように見えて、選択させられていることも多いし、 全ては自分とそれ以外の関わり合いの中で決定されること。 その決定をどう意味付けするかがやっ...

自由結婚か、パートナーが決められた結婚か 自分で選択したことが全て幸せに繋がるとは限らないというのは勉強になった。 そもそも自分で選択しているように見えて、選択させられていることも多いし、 全ては自分とそれ以外の関わり合いの中で決定されること。 その決定をどう意味付けするかがやっぱり大事なんじゃないかなと思います。

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2024/03/17

選択という行為がかようにも実に奥深いことを知らしめてくれた。特に医療を巡るケースは印象的であった。選択には自由のイメージがあるが、それと同時に諦めきれない後悔を伴うこともあると知る機会になった。

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2024/01/01

宗教によって制約が多かった著者の実体験に基づく「選択」について、「選択」について直感に反するような研究結果の紹介などが書かれている。 著者のように選択の自由を宗教上制限されていたとしても「自分の人生を自分で決めている」という意識を持つのは可能である、といったように、選択について...

宗教によって制約が多かった著者の実体験に基づく「選択」について、「選択」について直感に反するような研究結果の紹介などが書かれている。 著者のように選択の自由を宗教上制限されていたとしても「自分の人生を自分で決めている」という意識を持つのは可能である、といったように、選択についての疑問の答えが調査によって明らかにされる。 本書は7つの講義から構成されている。そのうち著者の直接の経験に大きく関わる講義ははじめの2つで、残りは著者の研究に関する話や、一般的な認識と異なる研究結果の紹介になっている。 個別の話の内容について書くと、本書の結論を盗み書きしているような記述になってしまうのでここには書かない。 巻末には養老孟司による解説が添えられていて、これを読んであまりに上手くまとめられていて詳しい感想を書く気持ちが削がれてしまった。 > 著者が有名になったのは、店頭に並べる商品の数は、せいぜい七つほどが限度だ、という調査をしたからである。...自由に選択することは幸か不幸か。著者は後半で、障害児のいわば安楽死問題に関する両親の選択を扱う。決して自由な選択が万能薬だなどとはいっていない。よく目配りされた内容である。ぜひ本書をお読みいただいて、人生における選択について、もう一度考えていただきたいと思う。多かれ少なかれ、今後の人生を生きる参考になるはずである。(解説 養老孟司 p.460)

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2023/10/25

幸福論の文脈で目にした「選択のパラドックス」というキーワードが気にかかっていて、本書に行き着いた。選択肢で溢れかえった社会に生きている自分が、ちっとも幸せだと思えない。そんな実感からだった。 著者は、「選択できる」ことの重要度が文化によって異なることを豊富な実験結果とともに示し...

幸福論の文脈で目にした「選択のパラドックス」というキーワードが気にかかっていて、本書に行き着いた。選択肢で溢れかえった社会に生きている自分が、ちっとも幸せだと思えない。そんな実感からだった。 著者は、「選択できる」ことの重要度が文化によって異なることを豊富な実験結果とともに示している。また、多すぎる選択肢がストレスにつながることや、ジレンマを生む選択肢に遭遇した時は選択を他者に委ねた方が心が楽になることも。 「人は自由であればあるほど幸せだ」という命題は、一見真に思える。一方で、本書の内容には頷ける部分が多々ある。むやみに選択肢を広げることを追い求めず、この先に何を掴みたいのかを熟慮し、丁寧に選択を積み重ねていくことが幸せへの近道なのかもしれない。

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2023/10/13

選択とは何か。 同じ環境でも自分で選択したと認識している時はストレスを感じず、誰かに決められていると思った時はストレスを感じる。また、決めたくないことの場合、興味がうすいとか決められないくらい大きな決断は誰かに決めてもらった方がストレスが減る。 いろいろな事例、立場や環境がありい...

選択とは何か。 同じ環境でも自分で選択したと認識している時はストレスを感じず、誰かに決められていると思った時はストレスを感じる。また、決めたくないことの場合、興味がうすいとか決められないくらい大きな決断は誰かに決めてもらった方がストレスが減る。 いろいろな事例、立場や環境がありいろいろ考えさせられる。読んでいて面白かった。

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2023/09/22

「選択」という単純、かつ毎日何気なく行っている作業をここまで掘り下げるとは!(感動) 著者の「選択」にかける情熱がひしひしと伝わってきます。 「今日はA定食にするか、B定食にするか?」といったちょっとしたものから、「転職するべきか、それともとどまるべきか」といった人生に大きな影...

「選択」という単純、かつ毎日何気なく行っている作業をここまで掘り下げるとは!(感動) 著者の「選択」にかける情熱がひしひしと伝わってきます。 「今日はA定食にするか、B定食にするか?」といったちょっとしたものから、「転職するべきか、それともとどまるべきか」といった人生に大きな影響を与えるものまで、私たちの生活は常に「選択」の積み重ねで成り立っています。 自分の意思で選択したと思っていた事も、実は外圧や周りの環境が影響していたのかもしれません。 (自信満々に自分で決めたようでいても、そうではない) 反対に、決めかねていたものを他人が決めてくれて安心した経験もあります。 私たちが選択する時、私たちの心の中では何が起きているのか?科学的に証明しています。 (恐らく何の影響も受けず、100%自分の意思で選択するってないと思う) そんな選択の奥深さを知ることの出来る本でした。 この本を読むと、自分が選択してきた経験と本に出てくる実験を照らし合わせ、振り返りをしたくなってきます。成功した時、失敗した時、その時の自分の心理状態はどうだったのか?何を基準に選択したのか? 自分の選択の傾向を知ることで、今後の選択を後悔なく乗り切ることができるのではないでしょうか。 実は「転職したいな~」と思っていて、自分で転職のタイミングを決めるのが怖かったので、参考がてら手に取った本なのです。 この本読んで、成行きに任せるのもアリ(それも選択)なんだな、と思ったら気が楽にりました。 あと、この本は言語化という意味でもスッキリさせてくれました。 私は占いが好きなのですが、理由を聞かれると「神秘的だから」とふわっとしか答えられなかったのです。 なんと、この本で言語化された箇所を見つけました。 (自分の言語化できなかったものを本で見つけると嬉しくなりますね!) ”苦境に立たされたとき、自分が正しい方向に進んでいると太鼓判を押してくれる人がいれば、たとえ現実の結果が変わらなくても、苦しみは大いに軽くなる。”(抜粋) ボリュームが多く、翻訳ものなので体力使いますが、読む価値はあります。

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2023/09/13

シーナ・アイエンガー教授の名前は知らない人でも、ジャムの法則は知っているという人は多いと思う。ジャムの法則の話はもちろん出てくるが、その他にも「選択」を色々な角度から考えさせられる内容になっている。しかし、哲学や思想に走らず行動心理学的な実験とインタビューをベースにした論が展開さ...

シーナ・アイエンガー教授の名前は知らない人でも、ジャムの法則は知っているという人は多いと思う。ジャムの法則の話はもちろん出てくるが、その他にも「選択」を色々な角度から考えさせられる内容になっている。しかし、哲学や思想に走らず行動心理学的な実験とインタビューをベースにした論が展開されるので最後までストレスなく読める。 コロンビア大学の講義の内容をまとめたものだけれど、その講義はNHKでもかつて「白熱教室」として放送されたらしい。DVDもあるので、本を読む暇のない人はそちらを見るのもいいのではないだろうか。

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2023/09/09

選択肢は多ければ良いというものではない。望ましくない選択肢ばかりの場合、選択権を与えられる事は却って、後に悔やんでストレスとなる場合が多い、という知見は、職業柄非常に参考になるものであった。

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2023/06/28

著者がビジネススクールの教授だからかビジネス書という分類なのだが,心理学ベースの学際研究という感じ。とても知的好奇心を刺激する本である。 内容は多岐にわたるため,ひとことでまとめるのは難しい。あえて言えば,選択とはアートであるということになろうか。

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2023/06/09

この「選択」について書かれた本が、他の作品と大きく異なるところは、著者の出自だろう。 アメリカのシーク教徒移民の居住地に生まれ、インドの習慣の中で育った彼女が語る「選択」、そして後天的に盲目になった彼女が語る「選択」は、(偏見を露呈したような書き方になってしまうが)自由の国アメリ...

この「選択」について書かれた本が、他の作品と大きく異なるところは、著者の出自だろう。 アメリカのシーク教徒移民の居住地に生まれ、インドの習慣の中で育った彼女が語る「選択」、そして後天的に盲目になった彼女が語る「選択」は、(偏見を露呈したような書き方になってしまうが)自由の国アメリカの文化の中で生まれ育った白人の語る「選択」とは、まったく趣の違うものに感じられる。 いや、僕は別に、何が普通かとか、何が良く何が悪いかという議論をしたいわけでも、もちろんアメリカを否定しているわけでも無い。 ただ、異なる文化を行き来し、異なる文化に生きる人々を愛す彼女だからこそ、そして、見えない世界とかつて見てきた世界を俯瞰し、それらを『言語によって』架橋してきた知性だからこそ、このような作品が書けるのだろうと思うのだ。 作品中に出てきた名言を書き連ねると長くなってしまうので、巻末の解説から養老先生の言葉を抜粋したい。 「目の見えない人は論理に優れていることがある。百聞は一見に如かず、と俗にいうくらいで、目で見るとアッというまに結論が見えてしまう。いわば目は論理を飛び越す。(略)これが著者の最初の本なのに、筋が通ってわかりやすく、よく書けているのは、全盲のせいもあるのかもしれない。」 訳者の仕事も見事で、ほんとうに読みやすく仕上がっていると思う。英語で書かれた論説文を訳したことがある多くの人には、同意してもらえるのではないだろうか。

Posted byブクログ