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ハックルベリー・フィンの冒険(上)
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ハックルベリー・フィンの冒険(上)
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商品レビュー
4.4
8件のお客様レビュー
本作を読んだ多くの人が,ハックに同情し,トムを不快に思うだろう。自分もそう思いつつ,物語の枠組みを強める上では必要不可欠なものであると解した。さまざまなテーマに満ちた逃亡小説。
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- ネタバレ
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トム・ソーヤーの冒険よりも文学的に評価されているとと聞いていたが、たしかにこちらの方が面白かった。トム・ソーヤーの方は次から次に「なんでそんなことするの…」というようのいたずらばかりで保護者の方に同情してしまっていたが、こちらではスタートからして閉塞感のある未亡人宅や現代風では「毒親」である父からの脱出だというのもあり、社会についての疑問の独白もあり一部は共感できた。トム・ソーヤー以上にすぐ殺し合いだのリンチが起こるしナチュラル人種差別が根底にあるしと倫理観の差に驚かされる。簡単に他人の家に上がり込んでしばらく滞在したりとおおらかさもある。また、近代と思いきや未だにかなりの迷信が登場するのも少し意外。 懸賞金のかかっているジムを通報せずに旅を続けることの是非を自問自答するシーンは特によかった。
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マークトウェインの小説の中では、トムソーヤの冒険よりもハックルベリーフィンの方が評価が高いと知っていたが、これまで読む機会がなかった。 図書館で何気なく手に取って読んでみた。 ハックの独白(回想)で物語が進んでいくが、その口調がとても読みやすく、すらすら読めた。 ミシシッピ川を筏...
マークトウェインの小説の中では、トムソーヤの冒険よりもハックルベリーフィンの方が評価が高いと知っていたが、これまで読む機会がなかった。 図書館で何気なく手に取って読んでみた。 ハックの独白(回想)で物語が進んでいくが、その口調がとても読みやすく、すらすら読めた。 ミシシッピ川を筏で下りながら様々な出来事が起こる。 すべてがこの小説が書かれたその当時(1880年代)の社会を反映していると思われるのでめちゃくちゃな内容でもとても興味深い。 さらにハックが時々漏らす本音(筏の上が一番自由である、等)や、考えても考えてもわからないこと(黒人のジムと一緒に旅していることの善悪)などにとても共感でき、この本が歴史的に評価されている理由が少しわかる。 トムソーヤも読んで比較してみたい。
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