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新宿鮫 新装版(4)
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新宿鮫 新装版(4)
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商品レビュー
4.2
28件のお客様レビュー
新宿鮫シリーズ第4弾 1994年第110回直木賞 今作は、若者をターゲットにしたかのようキャンディタイプにされた覚醒剤の販売から製造元までのルートを追う そして主人公は 製造元である地方財閥に関係する兄弟になります 4作目で直木賞という事で 多少意識しながら読むことになります...
新宿鮫シリーズ第4弾 1994年第110回直木賞 今作は、若者をターゲットにしたかのようキャンディタイプにされた覚醒剤の販売から製造元までのルートを追う そして主人公は 製造元である地方財閥に関係する兄弟になります 4作目で直木賞という事で 多少意識しながら読むことになります 好みなら3“屍蘭”の女性の陰湿さが ハードボイルドなら2“毒猿”の頑なさが 推せます ですから、ここまでの軌跡で直木賞でしょうか 製造元となる兄弟の 恵まれはいるが、地方名家分家としての立場 自由にならない家系、恋愛 その社会ごと汚したかった兄と従属する弟 そこに覚醒剤があったがために 慣れない犯罪に染まっていくふたり 薬で操ろうとした社会だけれど 結局操られてしまう 犯罪根拠としては、ゆるいかなとは思いますが それだけ 自分の故郷、生家への遺恨が切なくて タイトル“無間人形”は何を指すのか 表紙には、poisoning doll 操るはずが操られる闇社会 薬物で無間地獄に堕ちていく罪深き者達 という感じでしょうか?
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新宿鮫シリーズの第4弾。現在12作品刊行されているシリーズのため調べながら人気の高い作品をピックアップして飛ばしながら順を追って読んでいく事に。 今回の作品は第110回直木賞受賞作品。 この読み方もわからない造語のようなタイトルが何を意味しているのか?わからないまま読み進めた...
新宿鮫シリーズの第4弾。現在12作品刊行されているシリーズのため調べながら人気の高い作品をピックアップして飛ばしながら順を追って読んでいく事に。 今回の作品は第110回直木賞受賞作品。 この読み方もわからない造語のようなタイトルが何を意味しているのか?わからないまま読み進めた。 アイスキャンディという安価な錠剤タイプの覚醒剤が新宿及び繁華街の若者を中心に出廻っており、販売元や製造元等の密売ルートを主人公鮫島が追うという物語。終盤恋人の晶の拉致監禁も絡み刑事としてのみならず愛する者を守ろうとする男としての鮫島の執念も読みとれる作品だった。 この作品が面白いのが製造販売を指示する卸元の頭脳が某県の政財界を牛耳る有力財閥家の一族の男という点。一人間としてかなり寂しい影を落とす人物なのだが、彼の密売戦略プラン、弟への指示、ヤクザとの駆け引き、その攻防はスピード感があり手に汗握る展開でかなり面白かった。 物語は簡潔で面白かったがやはりこのタイトルが意味深で考えさせられる。 薬でダメになっていく人間を「無間人形」と表しているようにも感じられる。 またどこか冷めていた「何もかもを汚したかった」と言った昇をそう比喩しているのかもしれない。 だけど自分はこの単語単語の「無」「間」「人」「形」の一文字一文字が本作のテーマである「愛」に付随するように感じられ、作者が単語に見えるように繋ぎ合わせた造語なのでは?と感じた。調べてみたがこのタイトルの意味に対して作者は特にインタビュー等で触れておらず分からなかった。後でレビューを見て他の方々がどの様な解釈をしているか?楽しんで読んでみたい。 「新宿鮫」シリーズ、今作品も含め初期作はやはり時代を強く感じさせられ今読むと違和感を多く感じてしまう。それは同時に長く続くシリーズ物の醍醐味なのかもしれないとも感じている。 次はちょっと飛ばして第8弾「風化水脈」を。この先も楽しんで読んでいきたい。
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新宿鮫シリーズ4作目。直木賞受賞作というので大いに期待して読んだ。アイスキャンディという名の新手の覚醒剤の流通ルート解明に例によって執念深く迫っていく鮫島。本作はいつもの警察内部での孤立、抗争だけでなく、麻薬取締官との確執に加え、犯罪者側でもスリリングな主導権争いが繰り広げられ序...
新宿鮫シリーズ4作目。直木賞受賞作というので大いに期待して読んだ。アイスキャンディという名の新手の覚醒剤の流通ルート解明に例によって執念深く迫っていく鮫島。本作はいつもの警察内部での孤立、抗争だけでなく、麻薬取締官との確執に加え、犯罪者側でもスリリングな主導権争いが繰り広げられ序盤から中盤にかけては引き込まれるようにして読んだ。しかしながら、場面変わっての終盤は昌を鮫島が救うという劇的な展開を描くためのご都合主義的な展開で正直乗り切れなかった。 思うに昇という人物の掘り下げが物足りなかったことで全体的に感情の盛り上りに欠けてしまったのではないか。
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