新宿鮫 新装版(4) の商品レビュー
新宿鮫シリーズは以前から読んだり止まったりを繰り返している。 この巻も、もしかしたら何年も前に読んでいたものかも。 ぶつ切りに読んでいたんですよ。なんとなくスムースに読み進められなくて。 でも今回読んでみて、自分が変わったのかな。 すっかり引き込まれました。それこそページをめ...
新宿鮫シリーズは以前から読んだり止まったりを繰り返している。 この巻も、もしかしたら何年も前に読んでいたものかも。 ぶつ切りに読んでいたんですよ。なんとなくスムースに読み進められなくて。 でも今回読んでみて、自分が変わったのかな。 すっかり引き込まれました。それこそページをめくるのももどかしいほど。 どの人も闇を抱えて、とんでもなく暴力的で。 後の馳星周さんも、影響受けたんじゃないかな。 でも、馳さんと違って、新宿鮫には、真っ直ぐな心を持った 人がかならず出てくるんですよね。ヒロインの晶を始めとして。 改めて、全巻読みたくなったなあ。 何巻あるんだろう。 え、12巻? 先は長いなあ…。楽しみだけど…。 ※光文社文庫 587ページ。 どの巻もこのくらい分量あるんだろうなあ…。
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若者の間で出回っているアイスキャンディという錠剤。 どうも、麻薬が入っているらしい。 どこからこのアイスキャンディが出ているのか調べるものの、全く分からず。 ということで、鮫島が調べはじめます。 いくつかの目線から物語が進んでいくのですが、私は犯人側からの目線が気になっ...
若者の間で出回っているアイスキャンディという錠剤。 どうも、麻薬が入っているらしい。 どこからこのアイスキャンディが出ているのか調べるものの、全く分からず。 ということで、鮫島が調べはじめます。 いくつかの目線から物語が進んでいくのですが、私は犯人側からの目線が気になって一気読み。(売人が中毒になってしまうという、ちょっと悲しい展開)
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新宿鮫シリーズ第4弾 1994年第110回直木賞 今作は、若者をターゲットにしたかのようキャンディタイプにされた覚醒剤の販売から製造元までのルートを追う そして主人公は 製造元である地方財閥に関係する兄弟になります 4作目で直木賞という事で 多少意識しながら読むことになります...
新宿鮫シリーズ第4弾 1994年第110回直木賞 今作は、若者をターゲットにしたかのようキャンディタイプにされた覚醒剤の販売から製造元までのルートを追う そして主人公は 製造元である地方財閥に関係する兄弟になります 4作目で直木賞という事で 多少意識しながら読むことになります 好みなら3“屍蘭”の女性の陰湿さが ハードボイルドなら2“毒猿”の頑なさが 推せます ですから、ここまでの軌跡で直木賞でしょうか 製造元となる兄弟の 恵まれはいるが、地方名家分家としての立場 自由にならない家系、恋愛 その社会ごと汚したかった兄と従属する弟 そこに覚醒剤があったがために 慣れない犯罪に染まっていくふたり 薬で操ろうとした社会だけれど 結局操られてしまう 犯罪根拠としては、ゆるいかなとは思いますが それだけ 自分の故郷、生家への遺恨が切なくて タイトル“無間人形”は何を指すのか 表紙には、poisoning doll 操るはずが操られる闇社会 薬物で無間地獄に堕ちていく罪深き者達 という感じでしょうか?
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新宿鮫シリーズの第4弾。現在12作品刊行されているシリーズのため調べながら人気の高い作品をピックアップして飛ばしながら順を追って読んでいく事に。 今回の作品は第110回直木賞受賞作品。 この読み方もわからない造語のようなタイトルが何を意味しているのか?わからないまま読み進めた...
新宿鮫シリーズの第4弾。現在12作品刊行されているシリーズのため調べながら人気の高い作品をピックアップして飛ばしながら順を追って読んでいく事に。 今回の作品は第110回直木賞受賞作品。 この読み方もわからない造語のようなタイトルが何を意味しているのか?わからないまま読み進めた。 アイスキャンディという安価な錠剤タイプの覚醒剤が新宿及び繁華街の若者を中心に出廻っており、販売元や製造元等の密売ルートを主人公鮫島が追うという物語。終盤恋人の晶の拉致監禁も絡み刑事としてのみならず愛する者を守ろうとする男としての鮫島の執念も読みとれる作品だった。 この作品が面白いのが製造販売を指示する卸元の頭脳が某県の政財界を牛耳る有力財閥家の一族の男という点。一人間としてかなり寂しい影を落とす人物なのだが、彼の密売戦略プラン、弟への指示、ヤクザとの駆け引き、その攻防はスピード感があり手に汗握る展開でかなり面白かった。 物語は簡潔で面白かったがやはりこのタイトルが意味深で考えさせられる。 薬でダメになっていく人間を「無間人形」と表しているようにも感じられる。 またどこか冷めていた「何もかもを汚したかった」と言った昇をそう比喩しているのかもしれない。 だけど自分はこの単語単語の「無」「間」「人」「形」の一文字一文字が本作のテーマである「愛」に付随するように感じられ、作者が単語に見えるように繋ぎ合わせた造語なのでは?と感じた。調べてみたがこのタイトルの意味に対して作者は特にインタビュー等で触れておらず分からなかった。後でレビューを見て他の方々がどの様な解釈をしているか?楽しんで読んでみたい。 「新宿鮫」シリーズ、今作品も含め初期作はやはり時代を強く感じさせられ今読むと違和感を多く感じてしまう。それは同時に長く続くシリーズ物の醍醐味なのかもしれないとも感じている。 次はちょっと飛ばして第8弾「風化水脈」を。この先も楽しんで読んでいきたい。
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新宿鮫シリーズ4作目。直木賞受賞作というので大いに期待して読んだ。アイスキャンディという名の新手の覚醒剤の流通ルート解明に例によって執念深く迫っていく鮫島。本作はいつもの警察内部での孤立、抗争だけでなく、麻薬取締官との確執に加え、犯罪者側でもスリリングな主導権争いが繰り広げられ序...
新宿鮫シリーズ4作目。直木賞受賞作というので大いに期待して読んだ。アイスキャンディという名の新手の覚醒剤の流通ルート解明に例によって執念深く迫っていく鮫島。本作はいつもの警察内部での孤立、抗争だけでなく、麻薬取締官との確執に加え、犯罪者側でもスリリングな主導権争いが繰り広げられ序盤から中盤にかけては引き込まれるようにして読んだ。しかしながら、場面変わっての終盤は昌を鮫島が救うという劇的な展開を描くためのご都合主義的な展開で正直乗り切れなかった。 思うに昇という人物の掘り下げが物足りなかったことで全体的に感情の盛り上りに欠けてしまったのではないか。
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ヤクザ、麻取、財閥か、麻薬を巡って交錯する。手に汗握る展開で、最後まで一気に読める。緊張感走りました。
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気に入ったシリーズの各作品をランダムに愉しんでいる。これも凄く愉しかった。 「訳アリ」な鮫島警部が奔走し、事件の解決を目指すという<新宿鮫>シリーズである。近年の作品を読んでいないと手を着け始め、随分以前に読んでいた可能性も在る作品に辿り着いたが、一度読んでいたかもしれないにして...
気に入ったシリーズの各作品をランダムに愉しんでいる。これも凄く愉しかった。 「訳アリ」な鮫島警部が奔走し、事件の解決を目指すという<新宿鮫>シリーズである。近年の作品を読んでいないと手を着け始め、随分以前に読んでいた可能性も在る作品に辿り着いたが、一度読んでいたかもしれないにしても、記憶が曖昧になっているので、新たに出会うのと同様に愉しく読んだ。映像ソフトが少し入手し悪くなっているように見受けられるが、本作を原案とするテレビドラマが在ったことも憶えている。 <新宿鮫>シリーズは、主人公の鮫島の目線で綴られる部分と、作中の事件関係者等の目線で綴られる部分とが適宜交わりながら進むのが通例である。現在時点では「比較的初期の…」と呼び得る本作も、そういう方式が採られている。本作は、鮫島、交際しているロックバンドのボーカルの晶、地方の街にある彼女の嘗てのバンド仲間、バンド仲間の在る街で大変な影響力を有する地方財閥関係者と、「様々な人達の各々の物語」が作中の事件を交差点にして交じり合いながら展開する感である。 物語の冒頭は新宿の街中からである。 鮫島は不審な少年グループを見張っている。少年グループ側も周辺を警戒している様子が見受けられ、鮫島も慎重に様子を伺っている。違法薬物と見受けられるモノの密売をしたという様子が見受けられ、鮫島は彼らを捕えようと駆け寄る。格闘も交えて、鮫島は負傷もしたが、グループの1人を取り押さえる。逮捕した少年が所持していたモノの中から、錠剤が出て来た。10代の若者等の間で流行りつつある代物で「アイスキャンディー」という通称だった。この錠剤は、微量の覚醒剤成分を含む危険なモノであった。 鮫島はこの「アイスキャンディー」の事案に取組んでいたのだ。逮捕した少年が通称「アイスキャンディー」を売り捌くようなことをしていたことから、入手先を聴取し、その入手先の人物を監視し、何とか流通ルートを暴き出そうとしていたのだ。 鮫島は、少年が自白した、少年に通称「アイスキャンディー」を売ったという人物を監視し始めるが、麻薬取締官に出くわす。麻薬取締官達も、この「アイスキャンディー」の事案に取組んでいた。異なる捜査機関の思惑がぶつかり合うこととなって行く。 他方、或る地方から出て来た偽名を名乗っている男が在って、新宿を本拠地とする暴力団の幹部とやり取りをしている。密かに「アイスキャンディー」を流通させようとしているのだ。そして、当初は安価で流通量を増やそうとしていたものの流通量を絞り込み、値上げを図るような思惑と、随意に必要量を得て利益を増やす思惑とがぶつかり合って行くこととなる。そしてこの偽名を名乗っている男の複雑な背景が在る。 そして晶は、大きくヒットしているのでもないバンドのデビューアルバムのプロモーションも兼ねて地方公演に出るのだが、その途次に単独で或る街を訪ね、嘗てのバンド仲間と再会し、嘗ての仲間が携わるライブハウスを訪ねようとしていた。が、各々の道で各々が活動していることを言祝ぐような、古い仲間の愉しい再会で終始し悪くなるような予兆が立ち込めようとしていた。 こういうようなことから展開する物語は、「続き」が気になって、頁を繰る手が停められなくなってしまう。終盤側では凄惨な闘いというような場面、複雑な想いが交錯する場面が相次ぎながら、鮫島は奮戦し続け、事件は収束する。 シリーズの各作品、何れも甲乙点け難いのだが、本作は秀逸だ。
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2巻よりは3巻、3巻よりは4巻が良くて、より話が立体的になったし、晶が拉致されることでドキドキ感はありますが、麻取りと警察の間の連携がねっとりしていてリズム感が無い。悪のドンである昇には、もっと華やかな経過や立場をつくってあげていた方が、本家に対するリベンジ感というか景子に対する...
2巻よりは3巻、3巻よりは4巻が良くて、より話が立体的になったし、晶が拉致されることでドキドキ感はありますが、麻取りと警察の間の連携がねっとりしていてリズム感が無い。悪のドンである昇には、もっと華やかな経過や立場をつくってあげていた方が、本家に対するリベンジ感というか景子に対する思いのはけ口を感じられた気がします。単にしゃぶ中とのドンパチ盛り上がりだけで、そこまで盛り上がらなくて残念な終わり方なので、1巻を超える話は、まだ出ていないと思っています。
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大沢在昌の著書はいろいろ読んでいますが、「新宿鮫」シリーズはところどころしか実は読んでいない。大沢在昌を薦めてくれた知人が「狩人」シリーズから貸してくれたのでそちらにどっぷりハマってしまい後回しになった感があります。狩人シリーズの佐江刑事とはタイプが全く違う鮫島警部のシリーズ、順...
大沢在昌の著書はいろいろ読んでいますが、「新宿鮫」シリーズはところどころしか実は読んでいない。大沢在昌を薦めてくれた知人が「狩人」シリーズから貸してくれたのでそちらにどっぷりハマってしまい後回しになった感があります。狩人シリーズの佐江刑事とはタイプが全く違う鮫島警部のシリーズ、順不同になるだろうけどこれから10作品の未読分全部読みたいと思った。本作は直木賞受賞作とのことで楽しみにしつつ読み進めた。乱闘シーンの描写がエグい。700ページ近い長編で、前半いろんな人物のそれぞれのドラマが語られ、後半に向かって主犯格に辿りついて行く、という展開でした。ラストは犯人に手錠をかけて一件落着なのだが、鮫島警部、犯人、香川家、麻取等その後を是非知りたかった。エピローグが欲しかった!面白かったけど消化不良です。
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ようやくにしてこの一冊で直木賞を受賞し、既に超売れっ子だった大沢氏も、堂々たるメジャー作家達の仲間入りとなった。 主人公の「新宿鮫」こと鮫島刑事の活躍を愛する読者は多いと思うが、相変わらずの渋くて寡黙な男は健在だった。 700ページ近くに及ぶ長編物語で、序盤はゆったりとしたペース...
ようやくにしてこの一冊で直木賞を受賞し、既に超売れっ子だった大沢氏も、堂々たるメジャー作家達の仲間入りとなった。 主人公の「新宿鮫」こと鮫島刑事の活躍を愛する読者は多いと思うが、相変わらずの渋くて寡黙な男は健在だった。 700ページ近くに及ぶ長編物語で、序盤はゆったりとしたペースで進み、中盤から終盤にかけては一挙にペースアップして読み進むようになる。 もしも翌朝からハードな予定を組んでおられる御仁は、一挙に中盤から終盤を読み進むのは我慢して、翌日の予定がスカスカの前日に読み進むことをお勧めする。 それほどに結末に向かってのストーリーの展開テンポが激しく且つ軽快で面白い。
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