商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2014/05/23 |
JAN | 9784834081015 |
- 書籍
- 児童書
夏の朝
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夏の朝
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
もやの中から蓮を見ているような素敵な装丁に惹かれて読み始め。 亡くなったおじいちゃんの家の整理で泊まっていた主人公の莉子が、毎晩おじいちゃんの過去の夢を見ていく話。 日を重ねるごとに夢の時代は過去に遡って行って、この家の人と蓮の思い出を知っていく。 不思議な展開が表紙と相まって、穏やかに進んでいくのが読んでいて心地よかった。 蓮の実ごはんの炊ける匂いも、味も気になる。
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- ネタバレ
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フォローさせて頂いている方のレビューを見て 読みたいと思い図書館で借りてくる。児童文学。 中学二年生の女の子莉子が主人公。 父母姉弟の普通の家族かなと思うと少し事情がある。 亡くなった母方のお祖父ちゃんとその田舎のおうちの 蓮の花が物語の中心。莉子がお祖父ちゃんの 一周忌で田舎のおうちに泊まることから物語が 進んでいく。面白くてあっという間に読了。 莉子が蓮の花が咲く音を聞こうと 毎日早起きして蓮池に向かっていると何故か時代が 逆戻っていく。お母さんがまだその家で娘だった頃から お祖父ちゃんがまだ少年だった頃まで。毎朝毎朝 はっきりと見る過去の世界。莉子が突然いても どこの子と疑わずもてなす田舎ののんびりとした 開放的な様子が読んでいて気持ちが良い。 莉子の叔母さんの佳乃おばさんは、お祖父ちゃんの 家を片づけるために莉子と一緒に泊っているのだけど 毎朝蓮の花が見せた幻のような莉子の話を最初から 信じて熱心に聞いてくれる。莉子も佳乃さんもとても 素直でひねくれていなくて、心が洗われる気持ち。 莉子は本当のお母さんを亡くしていて 新しいお母さんがいる。新しいお母さんの存在感が どんどん溢れて本当のお母さんの存在すべてが無に なってしまうような恐怖感を味わって お祖父ちゃんの家にお母さんの気配を探そうと向かう。 その時のお祖父ちゃんとの思い出がとても 鮮明で素敵で涙が出た。人は亡くなってもなくならない その人を思う人の心にきちんと必ず残っているんだ その思い出を反芻するときには亡くなった人も そこにいて、死=無ではないと感じられた。 蓮の花と蓮の実が物語のキーポイントになっているけれど 蓮を取り巻く自然いっぱいのお祖父ちゃんの家の様子が 目に浮かんでとても清々しい読後感だった。
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蓮の花の開花とともに過去へタイムスリップする、というユニークな設定ですが、穏やかで品のある文章のため、最後までスムーズに読み進めることができました。全体を通して温かく、優しさにあふれた物語です。
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