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青木昌彦の経済学入門 制度論の地平を拡げる ちくま新書
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/03/07 |
JAN | 9784480067531 |
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青木昌彦の経済学入門
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商品レビュー
3.6
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筆者は制度経済学の分野の高名な経済学者。 本書は、「経済学入門」という題名であるが、「制度論」を中心テーマとした本。制度とは「人々が混乱なく社会生活が営めるのは、慣習、慣例、法といった社会規範に従って行為しているからである。このような社会諸規範が複合化し大系化したものを「制度」と...
筆者は制度経済学の分野の高名な経済学者。 本書は、「経済学入門」という題名であるが、「制度論」を中心テーマとした本。制度とは「人々が混乱なく社会生活が営めるのは、慣習、慣例、法といった社会規範に従って行為しているからである。このような社会諸規範が複合化し大系化したものを「制度」と言うとネットで調べると出ている。本書の中では、筆者は「人々が""世の中はこういう具合に動いている""と共通に認識しているような、社会のゲームのあり方を制度と呼ぶ」と定義しており、例えばとして、「終身雇用ということが、かつて制度体系の中核にあった」と述べている。 すなわち、終身雇用というものが制度として存在し、それが機能していると世の中の人たちが共通に認識していた場合、人々は、その存在を前提に就職し、働き、家族を持ち、生活を営んでいたと理解した。逆に言えば、そういう制度の存在が危ういとの共通理解を皆が持てば、例えば転職市場は活発化し、皆はその企業でしか通用しない能力ではなく、転職に有利と思われる能力を身につけようとするはずである。また、男性が働き女性は専業主婦となるようなモデルは成り立たないと皆が思い(既にそうなっているが)、税制や年金制度にも影響を及ぼすはずであるし(日本ではなかなか変わらないが)、また、転職に有利と思われるような汎用的な能力が大事となれば、もしかしたら教育システムにも影響が及ぶかもしれない。 私が「制度経済学」について理解したとは思わないが、でも、上記のようなことを検討するのが「制度経済学」という学問ではないかとは理解した。 世の中が変わっていく、とはどういうことなのかということに興味があり、それを考える一助として制度経済学を勉強するのは有益だと思って手に取った。有益だと思うが、上記の通り、理解したとは全く言えないので、更に他の制度経済学の本を手に取ってみるつもりだ。
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比較制度分析の第一人者として知られる著者のエッセイや対談などをまとめた本です。 「はしがき」によると、本書は青木昌彦の『経済学入門』ではなく、『青木昌彦の経済学』入門とされています。とくに岡崎哲二や山形浩生による著者へのインタヴューは、制度論的な立場にたどり着くまでの著者の歩み...
比較制度分析の第一人者として知られる著者のエッセイや対談などをまとめた本です。 「はしがき」によると、本書は青木昌彦の『経済学入門』ではなく、『青木昌彦の経済学』入門とされています。とくに岡崎哲二や山形浩生による著者へのインタヴューは、制度論的な立場にたどり着くまでの著者の歩みや、制度論の基本的な考え方などが語られており、本書のタイトルとなっている「青木昌彦の経済学」への入門としての役割を果たしているように感じます。ただ、制度論についての包括的な解説ではなく、さまざまなテーマにかんして制度論的アプローチにもとづく著者の考えが比較的わかりやすいことばで語られているという印象です。制度論について本格的に学びたいという読者は、肩すかしの印象を受けてしまうかもしれません。 そのほかにも、中国経済についての呉敬璉との対談や、現代経済学のありかたと日本経済の現状についてのミルトン・フリードマンとの対談なども収められており、興味深く読みました。
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流石にこの本一冊で、青木氏の理論を学ぼうというのは無謀であった。。。 ただ、何となく読んでおいたら、今後役に立つかも。
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