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彼岸過迄 集英社文庫
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彼岸過迄 集英社文庫

夏目漱石(著者)

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彼岸過迄 集英社文庫

594

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2014/02/20
JAN 9784087520576

彼岸過迄

¥594

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2024/05/06

自分が大学受験した年の前年のセンター試験で彼岸過迄が出題されていたのです、たしか。 それで興味を持ったのがきっかけとなり読み始めたが、序盤がしばらく敬太郎の話で、こんな話だったっけ?となった。(センターの出題は須永の話の部分だったと思う。) わりと何事も起こらない話なので「ペー...

自分が大学受験した年の前年のセンター試験で彼岸過迄が出題されていたのです、たしか。 それで興味を持ったのがきっかけとなり読み始めたが、序盤がしばらく敬太郎の話で、こんな話だったっけ?となった。(センターの出題は須永の話の部分だったと思う。) わりと何事も起こらない話なので「ページを捲る手が止まらない」ような状態にはならないのと、情景や心情の描写が美しすぎて、いちいち立ち止まって味わうように繰り返し読んでしまうので、全て読み終えるまでにかなり時間がかかった。

Posted by ブクログ

2024/02/28

いやぁ、面白かった。須永、拗らせすぎでしょ。「貴方は卑怯だ」と千代子に言われて「何故」と聞くところがもう卑怯極まりないです。ですがそういうところ、嫌いじゃないです。もちろん友達にはなりたくはないですが。愛すべきくず人間という感じです。 敬太郎が占いをしてもらうくだりも、面白かっ...

いやぁ、面白かった。須永、拗らせすぎでしょ。「貴方は卑怯だ」と千代子に言われて「何故」と聞くところがもう卑怯極まりないです。ですがそういうところ、嫌いじゃないです。もちろん友達にはなりたくはないですが。愛すべきくず人間という感じです。 敬太郎が占いをしてもらうくだりも、面白かったなぁ。毒にも薬にもならないような内容を、話半分に聞いていたにもかかわらず、いざ判断に迷うことになったら、一生懸命にその占いを解釈して行動するところが笑えます。 「草枕」「虞美人草」とは読みやすさが段違い。あれはあれでよかったですが、やはり疲れます。「彼岸過迄」は、決して軽いタッチというわけではないですが、程よいユーモアが心地よく感じました。 結末も、手放しで「よかったね」とはいきませんが、程よく救いがあって読後感は良かったです。森本のその後も気になりますね。

Posted by ブクログ

2015/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

敬太郎が探偵する場面や、須永が千代子の心理を技巧?と分析するところなど、すごい文章力と思った。後者は迫ってくる迫力があった。 登場人物が親戚同志の3家族なので、一緒の行動が多く、場面が多彩に描けたと思う。敬太郎という外部者の存在も必要だったと思うけど。千代子も魅力的に書かれている。千代子が母を送ってきた夕べなど、はじめ3人でとてもよい感じ…。 須永市蔵、ひとおしがんばれ!ともどかしかったが、相反する感情に苦しみ、どうにも身動きとれない状況というのもあるものだと感じた。

Posted by ブクログ

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