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隅の老人 完全版
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隅の老人 完全版

バロネス・オルツィ(著者), 平山雄一(訳者)

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隅の老人 完全版

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2014/01/31
JAN 9784861824692

隅の老人 完全版

¥7,480

商品レビュー

3.1

11件のお客様レビュー

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2026/03/12

 単行本、総頁604の二段組、収録話数38話。  よみおわったーーーーっ  『コージーボーイズ シリーズ 作・笛吹太郎』で紹介されていたのが気になって、図書館で借りてきた。分厚い……すんごい分厚い。  シャーロック・ホームズ人気が華やかなりしころ、競うようにライバルたちの話が作ら...

 単行本、総頁604の二段組、収録話数38話。  よみおわったーーーーっ  『コージーボーイズ シリーズ 作・笛吹太郎』で紹介されていたのが気になって、図書館で借りてきた。分厚い……すんごい分厚い。  シャーロック・ホームズ人気が華やかなりしころ、競うようにライバルたちの話が作られた。この本の主人公である『隅の老人』もまたそのひとりである。  フォーマットとして、語り手である女性記者が喫茶店でお気に入りの紐を様々な形で結んである老人から、色々な事件の真相・彼の推理を聞くというもので、1900年代の世相を反映した感じなので、現代のコンプライアンスからすると……どうなんだコレ……というものだったりして、最初は読むのが結構大変だった。けれども、読み進めていくにしたがって、だんだん女性記者の方も老人の扱いに慣れてきたのか、良い感じに挑発したりあおったりしている。老人の方もそれを承知で乗ったりするので、なかなか良いコンビなのだろうなあなどと思う。  この本では書かれていないが、別の加筆で女性記者の名前が明かされていたり、老人の正体に匂わされていたりするらしい。解説に詳細があり、そちらのバージョンだと、女性記者の日常生活も紹介されているそうで、それはそれで面白そうだな……などと思った。  38話もあるし、似たようなトリックもある。当時の社会情勢や風俗なんかも、そのままで書かれているので、理解がなかなか難しいものの、外連味があって楽しくもある。  好きな話は、『シガレット号事件』『トレマーン事件』『犬歯崖の謎』『荒地の悲劇』あたり殺人事件もあるが、詐欺事件の方が多い印象がある。  

Posted by ブクログ

2025/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『隅の老人』『ミス・エリオット事件』『解かれた結び目』の3つの短編集が収録された完全版。 ページ数でいえば1作品15ページ程度なので少なく見えるが、ハードカバーな上に1ページ内の文章が上下段に分かれているため、とんでもないボリュームに見える。1冊読むのにかなりの時間がかかった。 『ミス・エリオット事件』から『解かれた結び目』までは約20年の間があいており、作品の中でも20年の時が流れていて、女性記者は20年ぶりに隅の老人に再会している。 この20年の間には第一次世界大戦があったことから、収録作品にもその影響が現れており、戦争を題材にした直接のエピソードはないにしても、「軍の階級」であったり、「大戦後は~」という描写があったり、世界観としても暗いものになっている印象を受ける。 また、第3短編集のうち3エピソードは前短編集とまるっきり同じネタが使い回されている。 第3短編集が書かれた時代はもう本格黄金時代に突入している時代であり、その影響も垣間見える。最後の最後に「心理学的分析」「科学分析」などが登場するのも、明らかに他作家の本格作品が意識されているんじゃないかな、と思った。 第1短編集と第2短編集は「一問一答」といった感じで、文章の書かれ方もストーリーも人物相関もシンプルで、わかりやすく面白い。少し考えれば解ける(というか消去法的に犯人候補がいない)、というのも嬉しい要素で、個人的には第3短編集よりも第1、第2短編集の方が好みだった。 戦争後とか本格黄金時代とか関係なく、無駄に複雑にせず、第1、第2短編集のようにシンプルな作風のまま第3短編集も突っ走って欲しかったなあ、というのが正直なところ。 しかし総合としては「面白かった」という感想になりました。

Posted by ブクログ

2024/04/12

十角館の殺人で推理小説家のニックネームのうち、知らない名前であったオルツィに興味をもって、図書館で検索し予約した。出てきたのは広辞苑のような分厚い本で驚いた。イギリスの上流階級で起こる殺人、盗難などの未解決事件の真相を喫茶店に座る老人が新聞記者に語るという形式の短編集。真相といっ...

十角館の殺人で推理小説家のニックネームのうち、知らない名前であったオルツィに興味をもって、図書館で検索し予約した。出てきたのは広辞苑のような分厚い本で驚いた。イギリスの上流階級で起こる殺人、盗難などの未解決事件の真相を喫茶店に座る老人が新聞記者に語るという形式の短編集。真相といっても老人がそう主張しているだけで、ほとんどの事件は未解決のまま終わるというモヤモヤエンディングを迎える。トリックも似たようなものが多く、話の途中でオチが見えるものも多い。それでも読んでいるうちに、その代り映えしない感じが心地よくなってくる。昔のテレビの水戸黄門のような不思議な安心感を与えてくれるのである。娯楽の少なかった時代に人気を博したのは理解できる。今の人たちに薦めようとは思わないが。

Posted by ブクログ