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ヒトは病気とともに進化した シリーズ認知と文化9
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2013/12/26 |
JAN | 9784326199457 |
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ヒトは病気とともに進化した
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
進化医学、ダーウィン医学 ■はじめに 類書が適応進化を基礎に解説されてきたのと異なり、本書では中立進化のもとで説明可能な疾患リスク変異の人類集団における存在パターンの解説に重きを置く 中立進化とは要するに、「生物進化の主たる要因は偶然である」という理論 『病気はなぜ、あるのか』 ・感染症に対する防御としての発熱 ・抗生物質への細菌の抵抗性 ■一章 進化医学の展望 ○ヒトの進化の舞台としての環境 適応進化環境 EEA(Environment for Evolutionary Adaptendness) およそ180万年前から始まり1万2千年前に終わった更新世にホモ属の進化は起こっているので、EEAは更新世の環境であったに違いない。、9 ある特定の現実の具体的な環境というよりは、そこがアフリカであれアジアであれ、「ヒトの進化史を通じて強く働いてきた重要な淘汰圧の集合」という概念的なもの およそ一万年前に濃厚と牧畜が出現するまで、すべてよ人々は狩猟採集民として暮らしてきた。ヒトの基本的な生活設計は狩猟と採集である。 ○現代の狩猟採集民の暮らし p10 ・うつ状態そのものは、誰にでも起こることであり、物事があまりうまくいかない時に、自分自身の活動レベルを低下させ、やり直しをはかるための適応であると考えられている ■4章 出アフリカはゲノムに何をもたらしたか ・ホモ・ハビリスを含むアフリカで誕生した原人段階の人類は、その後180万年前くらい前にアフリカの外へ出てユーラシア大陸に拡散した 89 ・ゲノム全体は現生人類がごく最近アフリカで誕生し世界各地へ拡散したというシナリオでなければ説明できないパターンを示している。 94 ■7章 ヒトらしさの起源 ○疾患リスクアレルが広まるわけ 193 ・多因子疾患のほとんどは、その発症が40代以降のいわゆる成人病である。その発症時期は、少なくとも20世紀以前においては、すでに子育てをほぼ完了している年代に相当する。したがって、40代以降の世代が命を落としても、その後の子孫の生き残りにはそれほど強い影響は与えないと考えられるため、成人してから発症するような疾患のリスクを上昇させるアレルがあっても負の自然淘汰ははたらきにくいと考えられる。
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斜め読み GWASのトピックとかも入っててなかなか中身がある。ただ、文字が中心で理解に時間がかかる。羊土社みたいに図表だらけで出してくれるといいんだけど。。
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遺伝子の変異が人類に広まるのは、その変異が生存上有利な場合だけではなく、有利ではないが致命的でもない場合も多い。ビタミン C 生産能力の喪失が後者の一例である。鎌状赤血球のように微妙なバランスの元に残っている変異も含み、進化と変異について広く教えてくれる。 人類の遺伝子の多様性の...
遺伝子の変異が人類に広まるのは、その変異が生存上有利な場合だけではなく、有利ではないが致命的でもない場合も多い。ビタミン C 生産能力の喪失が後者の一例である。鎌状赤血球のように微妙なバランスの元に残っている変異も含み、進化と変異について広く教えてくれる。 人類の遺伝子の多様性の規模が、一万人でしかないということには驚かされた。アフリカで現生人類が生まれてから、そこを離れた集団が「ボトルネック効果」 (同じ概念が「びん首効果」と書かれた章もあるのは、不統一でよくない) のために小さいのはわかる。しかし、アフリカに残った集団も含めての値と読め、そこには説明が欲しかった。 古人骨から人類の病気の歴史を知る章は、この本の他の部分からはやや離れて感じたが、内容は面白かった。
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