商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/12/20 |
JAN | 9784000246910 |
- 書籍
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仏典はどう漢訳されたのか
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仏典はどう漢訳されたのか
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古代インドの言葉で作られた経典がいかにして中国語に変換されたのか。 普段なかなか考えることすらない「漢訳の過程」ではありますが、いざその実態を見てみるとこれが面白いのなんの!「ほお!そうやってお経が作られていったのか」と驚くこと間違いなしです。これは刺激的です。 中国仏教や日本仏教を考える上でもこの本は大きな示唆を与えてくれる作品です。
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図書館で借りた。 仏教と聞くと、どうも漢字のイメージがあるのは私だけだろうか?南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経…。しかし、仏教が生まれたのはインド・ネパールあたりだ。それは知っている。知っているけれど、インドに仏教のイメージは無い。(実際に現在のインドに仏教徒は1%も満たないそうだ)...
図書館で借りた。 仏教と聞くと、どうも漢字のイメージがあるのは私だけだろうか?南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経…。しかし、仏教が生まれたのはインド・ネパールあたりだ。それは知っている。知っているけれど、インドに仏教のイメージは無い。(実際に現在のインドに仏教徒は1%も満たないそうだ) そのスッキリしない私が興味を引いたのが本書だ。仏典はインドの言葉で書かれていたはずだし、中国人が漢字に翻訳したものなはずだ。そのプロセスについて分析されているのが、本書だ。 非常に勉強になり、自分の中の世界が広がった気がする。 そもそもサンスクリット語だけではない…ってのは、今の"インド語"を考えれば、そりゃそうだなと思ったし、翻訳の過程で、新しい漢字が生まれたとか、なるほど~と思うことがたくさんあった。翻訳の具体的な方法などは、伝わるもんなんだなぁと驚き。単純な「世界史的な知識」だけではない学びがあったと感じている。
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異文化交流というと、すぐに外資系企業の実態とか移民の受け入れとか、そういったテーマが取り上げられてばかりいるが、歴史を見渡せば中国における仏典の受容というのは壮大な異文化交流の事例である。その観点から本書は非常に興味深い。 また、支那の指摘についても面白いものがあった。中国は自...
異文化交流というと、すぐに外資系企業の実態とか移民の受け入れとか、そういったテーマが取り上げられてばかりいるが、歴史を見渡せば中国における仏典の受容というのは壮大な異文化交流の事例である。その観点から本書は非常に興味深い。 また、支那の指摘についても面白いものがあった。中国は自らを世界の中心と認識していたが、仏典がインドから輸入されたことから仏典翻訳の世界では中国は世界の中心とはなりえないこととなった。そのため、自らを称する言葉の一つに「支那」があったという。
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