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ユーミンの罪 講談社現代新書2233
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ユーミンの罪 講談社現代新書2233

酒井順子(著者)

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ユーミンの罪 講談社現代新書2233

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/11/16
JAN 9784062882330

ユーミンの罪

¥1,078

商品レビュー

3.6

70件のお客様レビュー

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2026/01/22

すごいタイトル。 確かに我々の年代は青春時代の傍らにはいつもユーミンソングがあり、影響を受けてきた人はたくさんいるよなあ。  アルバム『ひこうき雲』から『DAWN PURPLE』(1991年)までの収録曲の歌詞から分析した解説。(曲調ではなく、あくまで歌詞からの分析) 例えば...

すごいタイトル。 確かに我々の年代は青春時代の傍らにはいつもユーミンソングがあり、影響を受けてきた人はたくさんいるよなあ。  アルバム『ひこうき雲』から『DAWN PURPLE』(1991年)までの収録曲の歌詞から分析した解説。(曲調ではなく、あくまで歌詞からの分析) 例えば『14番目の月』(1976年)の収録曲『中央フリーウェイ』は中央自動車道をユーミン実家の八王子まで車で送っていくシーンとして分析すると、『初めて出会った頃は毎日送ってくれたのにこの頃は冷たい』という松任谷さんとの付き合いが少し温度が冷めてきた頃(ラブラブな恋人から良きパートナーへ)かも?と仮定したり、『PEARL PIERCE』(1982年)の『真珠のピアス』は、『ベッドの下にわざと片方捨てたピアスにより、彼と彼女の両方とも確実に殺す、女の特攻精神』と表現し、『DA・DI・DA』(1985年)の曲はこの年に制定された『男女雇用機会均等法』の影響があるのかもと書いている。『シンデレラエクスプレス』『青春のリグレット』など名曲もあるしね。 『ダイヤモンドダストが消えぬまに』(1987年)は、その後のバブル崩壊を暗示していたのか等々、アルバムごとの代表曲の歌詞の描く世界観からの女性の世相を楽しく書いている。(もちろん中には強引な説もたくさんあったけど…) 『ユーミンの歌とは女の業の肯定である。』こんな結論が結びに書いてあった。1970年からバブル崩壊までの女性達の意識と世の中に与えた影響の検証はいったんここまでだったようだ。 これ以降もユーミンは20枚近くのアルバムを出し、年齢は70歳を超えてなお活躍中だ。酒井順子さんには『ユーミンの罪2』を書いてほしいなあ。(誰か中島みゆきの曲でも同じことやってくれないかな…こちらはちょっと怖いかも)

Posted by ブクログ

2025/09/28

刹那の快楽を積み重ねることによって永遠を手に入れることが出来るかもしれないと夢想するようにさせたい罪。 ユーミンの歌詞からその世界観、世界の切り取り方をこれでもかと説明する。

Posted by ブクログ

2025/05/30

酒井順子(1966年~)氏は、東京都生まれ、立教女学院小、中、高を経て、立教大学社会学部卒。高校時代から雑誌「オリーブ」にエッセイを寄稿。博報堂勤務、生活総合研究所客員研究員を経て、フリーランスのエッセイストに。『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞(2004年)受賞。 本書は、松...

酒井順子(1966年~)氏は、東京都生まれ、立教女学院小、中、高を経て、立教大学社会学部卒。高校時代から雑誌「オリーブ」にエッセイを寄稿。博報堂勤務、生活総合研究所客員研究員を経て、フリーランスのエッセイストに。『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞(2004年)受賞。 本書は、松任谷由実(ユーミン)の楽曲を通して、高度成長期の1970年代から、バブルが崩壊した90年代初頭までの、日本の女性の生き方や価値観の移り変わりを読み解いた評論的エッセイ集で、アルバム「ひこうき雲」(1973年)から「DAWN PURPLE」(1991年)までの20作品が取り上げられている。 私は、酒井氏とほぼ同世代の男性で、所謂ニューミュージック(今でいうシティポップ)の全盛期に学生生活を送ったが、(男性なので、ユーミンよりも山下達郎や角松敏生を好んで聞いたが)たまたま新古書店で本書を目にし、手に取った。 ひと通りページを繰って、様々な意味で懐かしさが込み上げてくると同時に、「なるほどね」、「確かにね」と首肯すること数多であった。 まずは、帯にもデカデカと書かれている「ユーミンの歌とは女の業の肯定である」という点。ユーミンの歌の歌詞は、恋愛、結婚、自己愛、自立、嫉妬などの女性の内面や社会的な立場について、赤裸々に描きつつ、それを肯定してくれたのだという。著者があとがきで紹介した、ある四十代の独身女性の「ユーミンは、救ってくれすぎたんですよ」という言葉(よって、本書の題名は「ユーミンの“罪”」なのだ)は、目から鱗であり、衝撃的ですらあった。 また、「中央フリーウェイ」(1976年)に象徴される「助手席」(ユーミンは、その後結婚する松任谷正隆氏の運転する車の助手席に座って、中央高速を競馬場やビール工場を見ながら、八王子に送ってもらっていたのだ、と著者は語る)、「恋人がサンタクロース」(1980年)に象徴される「つれてって文化」等のキーワードは、まさに当時の社会・文化の一面を強く映し出したものである。 当時の(東京の)若者の流行や消費文化を描いた象徴的な文学作品としては、田中康夫の小説『なんとなく、クリスタル』(1980年)が思い浮かぶが、ユーミンの歌は、そこに登場する若者の等身大の心の内を代弁したものとも言えるのかもしれない。 更に、本書の特色の一つとして、著者自身がユーミンと同じ女子中・高出身(ユーミンは立教女学院から多摩美術大学へ進んだ)ということがあり、考察における具体性・リアリティを高めている。 ユーミン・ファンは言うまでもなく、当時の社会文化に関心がある向き(特に、当時をリアルタイムで生きた世代)には、興味深い一冊と思う。 (2025年5月了)

Posted by ブクログ