商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2013/10/07 |
| JAN | 9784622077831 |
- 書籍
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ゾミア
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ゾミア
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商品レビュー
4.6
14件のお客様レビュー
歴史や商社のものであるという定説を書くので表現したような一冊とも感じた。 冷静に考えて我々が今まで歴史で表現されてきた物語は国家が返済したものであり、国家に都合のいいものしか残っていないと考えるのが自然である。 逆説的に考えると、国家の影響が及ばなかった人たちといった人たちは国...
歴史や商社のものであるという定説を書くので表現したような一冊とも感じた。 冷静に考えて我々が今まで歴史で表現されてきた物語は国家が返済したものであり、国家に都合のいいものしか残っていないと考えるのが自然である。 逆説的に考えると、国家の影響が及ばなかった人たちといった人たちは国家の影響が及ばない。または意図的に、お互いを利用しあう。交流する。 こういったグラデーションのような関係性だったと予想される。 現代の我々は通信技術や各種移動手段によって国家の影響範囲が及ばないエリアはほぼ存在しない世の中に生きているが、それらの技術が発展するまでは国家の影響が及ばない、もしくは徐々に中央からの影響が減衰していくエリアがあり、そこに逃げ込むことも可能であった。 そして国家に所属するということは、様々な仕事、役割を担わなければいけないということであり、ここから意図的に逃げ出す人々が多数いたと想像される。 近代の我々のように国家があり、彼らが中央出勤的に統治する世の中はが当たり前ではなかった。 そして、かつての国家の国民と呼ばれるものの、大半は奴隷の身分であった時代であり、奴隷として生きることを避けるために国家から逃げ出す。 この動機自体は現代の我々も同意できるものである。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ゾミア」とは東南アジアの大陸部で低平地に発達した国家の支配から逃れた山岳地を指します。 なぜ国家の支配から逃れることができたかというと、そもそも深い山々に住む人々を国家に組み込むのはコストが高すぎるというのが最大の理由です。 但し、それだけではなく、ゾミアに住む人々は国家からの支配をかわすような社会的、文化的な戦略を採用してきたことが解っています。 例えば、稲作農業は行わず焼畑農業を採用することにより定住を避ける、統一された言語を持たない、権力を集中させず人々は平等な関係を維持する・・などです。 これらはいずれも侵略国家がゾミアに住む人々を支配することを難しくします。 とはいえ、国家とゾミアは必ずしも対立関係にあったわけではなく、共生的な側面もありました。 両者は経済的には交易によって繋がっているのみならず、ゾミアは国家から見れば減少していく人口の供給源でもありました。 国家の過酷な支配から逃れて山に入った人々は、時に国家の支配が弱まったり、国が豊かになれば再び平地に戻り、結果として国家の人口を補う役割を担っていました。 このように、ゾミアは国家にとって「安全弁」の役割も果たしていたと言えます。 国家とは人間社会が長い年月をかけて到達したシステムであり、それが現代の高度な文明の礎になっていることは間違いありません。 しかし根源的には、このシステムは生物としての人間に多大な負荷をかけるものでもあると私は思います。 だからこそ、この「安全弁」は人間社会全体にとってとても有意義に機能したはずです。 つまり、国家が「支配と収奪の中心」であるとすれば、ゾミアは「逃避と回避の周縁」といえるでしょう。 ただ、そのゾミア的な場所は東南アジアに限らず世界的に消滅しつつありますし、日本も例外ではありません。 街の片隅にある小さな喫茶店、スナック、銭湯。散歩の途中で立ち寄る小さな公園といった場所は、社会の効率性や規律から距離をとり、別の価値観で過ごせる「逃避の場」(=ゾミア)だと思います。 ゾミアについて考えるということは、国家とは何かをその裏側から考えることでもあります。 そして、私たちはこの社会のなかでしっかりとした「逃避の場」を組み込めているかを考えてみる必要があるだろうと思いました。 #ゾミア #ジェームズcスコット #逃避 #逃げる #回避 #避ける #周縁 #縁 #へり #スナック #銭湯 #喫茶店 #小さな公園 #安全弁
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古来各国政府の歴史書の随所に現れる野蛮人とされた高地民 時に奴隷狩りの対象とされつつ、逆に略奪者や産地特有の産物を提供する交易者として低地の集団と関わりながら存在してきた 低地での農耕・定住が染みついているとなかなか想像しがたいが、文字や文明を意識的に捨てて支配を逃れざるを得ない...
古来各国政府の歴史書の随所に現れる野蛮人とされた高地民 時に奴隷狩りの対象とされつつ、逆に略奪者や産地特有の産物を提供する交易者として低地の集団と関わりながら存在してきた 低地での農耕・定住が染みついているとなかなか想像しがたいが、文字や文明を意識的に捨てて支配を逃れざるを得ない状況について考えさせられる
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