商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2013/09/19 |
JAN | 9784575238334 |
- 書籍
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かりんとう侍
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かりんとう侍
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
かりんとうが好物の旗本次男坊・日下雄征が、自分の生き方を見つけるまでのモラトリアム・ライフ(?)描いた人情噺です。 黒船来航で世情がバタバタする中、かりんとうを食いつつ、恋仲の芸者・鶴次さんの元でグダグダしたりと呑気な生活を送っている雄征。 学問も剣術もイマイチな半端人間のわり...
かりんとうが好物の旗本次男坊・日下雄征が、自分の生き方を見つけるまでのモラトリアム・ライフ(?)描いた人情噺です。 黒船来航で世情がバタバタする中、かりんとうを食いつつ、恋仲の芸者・鶴次さんの元でグダグダしたりと呑気な生活を送っている雄征。 学問も剣術もイマイチな半端人間のわりに、鶴次さんに惚れられたり、武士嫌いの戯作者・鈍亭魯文と仲良くなったりと何気に人たらしなのは、武士にしては偉ぶったところがなく、根がいい奴(そしてちょっとイケメン)だからですかね。一方、雄征は基本的に嫌なことはしたくない的な“ニート気質”な部分があるので、その辺を魯文にガチで怒られたりしながら瓦版のお手伝いで事件現場に行ったりとユルユル話は展開します。 兄から持ち込まれた縁談を妬みから妨害されたり、安政の大地震を経て、徐々に自分の生きる道をみつけていこうと模索する雄征の姿は、現在の若者たちにも通ずるところがあるかもしれません。 ラストで雄征が自分のやりたいことを見つけて決断できたのは良かったです。まさに“かりんとう侍”のタイトル通りのオチでしたね。
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旗本の次男坊、日下雄征(くさかたけゆき)は、剣の腕も無いし、勉学も熱心ではない。 良いところと言えば侍なのに偉ぶらない、まっすぐな性格(と、女受けがするやさしげな面) 兄が継いだ実家は、賄頭という比較的裕福な家なので、好物のかりんとうをかじってのほほんと暮らす身分。 憎めないけど...
旗本の次男坊、日下雄征(くさかたけゆき)は、剣の腕も無いし、勉学も熱心ではない。 良いところと言えば侍なのに偉ぶらない、まっすぐな性格(と、女受けがするやさしげな面) 兄が継いだ実家は、賄頭という比較的裕福な家なので、好物のかりんとうをかじってのほほんと暮らす身分。 憎めないけど、それほど魅力も感じない主人公ですが、同じく次男で行く末に不安を抱く、武家の幼なじみ達との葛藤は、妙にリアルでした。 「己の心が満ち足りていたら、どうして他人の幸せを妬む。己の力を信じているなら、あえて他人を見下して安心しようとすることはない」(P-172) なるほど。
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今までも何かに悩んでいる時、それを救ってくれた名言は、だいたい身近な奴の言葉だったりする。生き様としては魯文でありたいが、まだまだ弱いかりんとう侍だな。そのうち強くなってやる!でも、かりんとうは食べ続ける。
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