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あいのはなし ショコラ文庫110
680円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 心交社 |
発売年月日 | 2013/09/11 |
JAN | 9784778115234 |
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あいのはなし
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あいのはなし
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「流浪の月」や「汝、星のごとく」等を読んだ後にこの作品を読んだのですが、こういう順番だと、この作品は、先生の問題意識や書きたいものの片鱗を味わうもの、まだまだ先生が書きたいようには書いておられない印象、こういう時代があっての今なんだなという思いで読むものになりました。先生御本人も色々なところで話されていますが、「先生が書きたいこと」と「BLのお約束事」のベクトルには結構な乖離があって、そこがマッチしたときは本当に感動する作品になることが多いのですが、中にはベクトルが微妙にずれたまま終わってしまったなと感じる作品もあります。そういう作品を読むと、言葉にしにくい違和感が残ったまま読み終わることになるのですが、今回もちょっとずれてるなあ、波瑠が動けてないなあという漠然とした印象を感じつつ、気が付いたら読み終わっていた、という感じでした。 ただ「BLのお約束事」とケンカせずに、それらを踏まえた上で、先生の書きたいものを貫いた他の作品には、色々なものが昇華されたのか、研ぎ澄まされた文章で紡がれる感動的なお話が多く、何年にも渡って何度も読み返しています。一般小説でこれほどの作家になられたので、BLの世界に戻るのは難しいのかなとも思いますが、先生のBL作品でしか味わえないものが私は大好きなので、先生にはぜひまた書いて頂きたいと思っています。それまでは、中々手に入らない先生の昔の作品を何とか手に入れて、自分へのご褒美として読んでいきたいと思います。
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追い続ける愛が成就するっていいなあ、、と。死んでしまった人を想い続ける波瑠の孤独を溶かしてあげたの愛が良い。 2人の心が通じ合って本当に良かった。 エピローグは驚いたけど、これで三角関係にも終止符が、という感じかな。
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逃避行からの10年越しの愛情が実るまでの物語。 丁寧で穏やかな描写は凪の海や朝焼けのようなたおやかさ。濡れ場シーンがなくてもいいし、寧ろ唐突に感じるくらいの人間ドラマとしてとてもいいお話だなぁというのが一読しての感想。 消えない罪と喪失の痛みに囚われて死んだように生きていた波瑠が...
逃避行からの10年越しの愛情が実るまでの物語。 丁寧で穏やかな描写は凪の海や朝焼けのようなたおやかさ。濡れ場シーンがなくてもいいし、寧ろ唐突に感じるくらいの人間ドラマとしてとてもいいお話だなぁというのが一読しての感想。 消えない罪と喪失の痛みに囚われて死んだように生きていた波瑠がずっと消える事のない真っ直ぐな愛情を持ち続けたカイの思いに救われた事で生きる力を取り戻し、二人の気持ちが重なり合っていった展開は素直に「良かったね」と思えました。 ラスト間際、駐在さんの温かさにほっと心が休まるような気持ちになりました。 あのやり取りを経て、波瑠は自分の罪をやっと乗り越えられたのかな。 エピローグに関しても、波瑠が裕也を乗り越えて、カイの中に居る裕也ごとではなく、カイ自身そのものを求めてともに生きていけるきっかけになれたのならそれでいいんじゃないかなと素直に思えました。波瑠の選んだ行動が美しくも切ない。 挿絵の二人の感情を穏やかに掬いあげてそっと想像を膨らませてくれるイラストもとても素敵でした。 全体的にいいお話だな、と思いましたが100パーどっぷりのめり込めたかといえばウーン? なので星よっつ。(善し悪しではなく、好みで…)
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