あいのはなし の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「流浪の月」や「汝、星のごとく」等を読んだ後にこの作品を読んだのですが、こういう順番だと、この作品は、先生の問題意識や書きたいものの片鱗を味わうもの、まだまだ先生が書きたいようには書いておられない印象、こういう時代があっての今なんだなという思いで読むものになりました。先生御本人も色々なところで話されていますが、「先生が書きたいこと」と「BLのお約束事」のベクトルには結構な乖離があって、そこがマッチしたときは本当に感動する作品になることが多いのですが、中にはベクトルが微妙にずれたまま終わってしまったなと感じる作品もあります。そういう作品を読むと、言葉にしにくい違和感が残ったまま読み終わることになるのですが、今回もちょっとずれてるなあ、波瑠が動けてないなあという漠然とした印象を感じつつ、気が付いたら読み終わっていた、という感じでした。 ただ「BLのお約束事」とケンカせずに、それらを踏まえた上で、先生の書きたいものを貫いた他の作品には、色々なものが昇華されたのか、研ぎ澄まされた文章で紡がれる感動的なお話が多く、何年にも渡って何度も読み返しています。一般小説でこれほどの作家になられたので、BLの世界に戻るのは難しいのかなとも思いますが、先生のBL作品でしか味わえないものが私は大好きなので、先生にはぜひまた書いて頂きたいと思っています。それまでは、中々手に入らない先生の昔の作品を何とか手に入れて、自分へのご褒美として読んでいきたいと思います。
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追い続ける愛が成就するっていいなあ、、と。死んでしまった人を想い続ける波瑠の孤独を溶かしてあげたの愛が良い。 2人の心が通じ合って本当に良かった。 エピローグは驚いたけど、これで三角関係にも終止符が、という感じかな。
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逃避行からの10年越しの愛情が実るまでの物語。 丁寧で穏やかな描写は凪の海や朝焼けのようなたおやかさ。濡れ場シーンがなくてもいいし、寧ろ唐突に感じるくらいの人間ドラマとしてとてもいいお話だなぁというのが一読しての感想。 消えない罪と喪失の痛みに囚われて死んだように生きていた波瑠が...
逃避行からの10年越しの愛情が実るまでの物語。 丁寧で穏やかな描写は凪の海や朝焼けのようなたおやかさ。濡れ場シーンがなくてもいいし、寧ろ唐突に感じるくらいの人間ドラマとしてとてもいいお話だなぁというのが一読しての感想。 消えない罪と喪失の痛みに囚われて死んだように生きていた波瑠がずっと消える事のない真っ直ぐな愛情を持ち続けたカイの思いに救われた事で生きる力を取り戻し、二人の気持ちが重なり合っていった展開は素直に「良かったね」と思えました。 ラスト間際、駐在さんの温かさにほっと心が休まるような気持ちになりました。 あのやり取りを経て、波瑠は自分の罪をやっと乗り越えられたのかな。 エピローグに関しても、波瑠が裕也を乗り越えて、カイの中に居る裕也ごとではなく、カイ自身そのものを求めてともに生きていけるきっかけになれたのならそれでいいんじゃないかなと素直に思えました。波瑠の選んだ行動が美しくも切ない。 挿絵の二人の感情を穏やかに掬いあげてそっと想像を膨らませてくれるイラストもとても素敵でした。 全体的にいいお話だな、と思いましたが100パーどっぷりのめり込めたかといえばウーン? なので星よっつ。(善し悪しではなく、好みで…)
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エピローグの裕也の言葉にはずるいと思いつつも泣いた。賛否両論あるようだけど、私はあってよかったと思う。
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ちょっと攻め受けの熱量が足りない印象…。死んだ攻めの父親を受けがどう昇華していくかが見処だからでしょうか。 父親が憑依したかのように振る舞う小学生の攻め。その攻めを誘拐したとして非難される受け。 年の差、逃避行、同著の真夜中クロニクルに設定が似ているが比べてしまうと前作の方が面白...
ちょっと攻め受けの熱量が足りない印象…。死んだ攻めの父親を受けがどう昇華していくかが見処だからでしょうか。 父親が憑依したかのように振る舞う小学生の攻め。その攻めを誘拐したとして非難される受け。 年の差、逃避行、同著の真夜中クロニクルに設定が似ているが比べてしまうと前作の方が面白かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
この作品の前に『まばたきを3回』を読んでいましたので、 正直なところ、 また死ネタかい…… とちょっとお腹いっぱいな感じで読み始めました。 暗く重い話の中で、攻の明るさに救われる感があります。 盛り上がり方も上手だったし、切なくもなりました。 前作は完全にファンタジー属性と思って読んだので、 もの凄く感動できたのですが、こちらに関しては 完全にリアルと思って読み進めておりましたので…… 山登りをしてて、もう少しで頂上だって時に、ずるっと 足を滑らして崖下に滑落したような気持ちに……。 あのエピは正直いりませんでした。 携帯を二人で捨てた時に、時間は掛かっても二人で その穴を埋めて乗り越えていくんだ、と感動していた ので、ラストで興ざめ。 安直な決着の付け方に、最高に盛り上がってた気持ちが がく~ん!!! と。 ここまでリアル描写続いて、最後にそれ!? と。 それなら攻が、受と日々を過ごす中で、最近父ちゃんの 気配みたいなのを感じることがなくなった、みたいに してくれた方がよかったんですけど……。 ラストのがっかり感が尋常でなかったので、★-1で。 このエピさえなければ文句なしに★5でした。 あと余計なことかもしれんですが、初犯略取誘拐罪で 傷害も猥褻な行為も身代金要求もないような状態、そして 罪を全て認めて否認もなにもしてないのに執行猶予無し 実刑4年って……どんな裁判だよ、情状酌量の余地ないの? とちょっとツッコミたくなります。
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確かにベタなストーリーではあるけれど私は好き。愛する男性の子供と恋に落ちるという設定は、男女の関係だと私見が絡むからかあり得ないと思うけど、男同士だと俄然萌えますw年の差さえもポイント高いです。全体に切なさの漂う作品ですが、破滅への逃避行的な話でなく再生へのスタートになる話でよか...
確かにベタなストーリーではあるけれど私は好き。愛する男性の子供と恋に落ちるという設定は、男女の関係だと私見が絡むからかあり得ないと思うけど、男同士だと俄然萌えますw年の差さえもポイント高いです。全体に切なさの漂う作品ですが、破滅への逃避行的な話でなく再生へのスタートになる話でよかった。ムクさんの挿絵も本当内容と合っていて素敵です。
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良かった、かな。前半から中盤にかけてそれぞれの心情が細かく表現されていたぶん終盤がとても簡単に終わってしまったような気がする。伏線かと思ってたものが結構肩透かしされてしまった感がもったいない。ストーリー的にはすごくよかったし、結末も望んでいたものだったから★5なんだけど、やっぱり...
良かった、かな。前半から中盤にかけてそれぞれの心情が細かく表現されていたぶん終盤がとても簡単に終わってしまったような気がする。伏線かと思ってたものが結構肩透かしされてしまった感がもったいない。ストーリー的にはすごくよかったし、結末も望んでいたものだったから★5なんだけど、やっぱりなんだかどうも終盤サラッと終わらされたみたいで不完全燃焼気味なので★マイナス1に。
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あ~これすっごい感想難しいわ! かなり暗い話ではあるんだけれど、その中でずっと同じ想いを持ち続けている椢の一生懸命さに救われる作品ですよねぇ。よく、波瑠に引き連られることなく大きくなったな~と・・・。 めちゃめちゃいい男なんだけれども!やっぱり祐也はずるいよねぇ、あんなに息子はい...
あ~これすっごい感想難しいわ! かなり暗い話ではあるんだけれど、その中でずっと同じ想いを持ち続けている椢の一生懸命さに救われる作品ですよねぇ。よく、波瑠に引き連られることなく大きくなったな~と・・・。 めちゃめちゃいい男なんだけれども!やっぱり祐也はずるいよねぇ、あんなに息子はいい男なんだけれど、祐也のがいいな~。最後のあれは要らないんじゃ?と思いながらもあの台詞で大泣きしちゃいましたからねぇ。 これで心置きなく前に進めるっていう感じの終わり方ですごく良かったです。
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**ピュアでほんわかしていて、少し切ない。凪良節の効いた暖かいお話しでした** 片思いの相手が事故で亡くなり、生きる意味を失ってしまったハルと、その彼の忘れ形見のカイ。 幼いカイは大好きなハルと一緒にいることを望み、どれだけ時を経ても変わらない強い想いでハルを包み込もうとする...
**ピュアでほんわかしていて、少し切ない。凪良節の効いた暖かいお話しでした** 片思いの相手が事故で亡くなり、生きる意味を失ってしまったハルと、その彼の忘れ形見のカイ。 幼いカイは大好きなハルと一緒にいることを望み、どれだけ時を経ても変わらない強い想いでハルを包み込もうとする。 心が置き去りになったままのハル、二人を遺して逝ってしまったユウジ、そしてカイ。 三人の強い絆を感じる愛の物語。
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