商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/08/24 |
JAN | 9784120045318 |
- 書籍
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夢も定かに
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夢も定かに
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3.6
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阿波国(あわのくに/徳島県)から采女として宮城に上がり、天皇の食事の配膳をする、「膳司(かしわでのつかさ)に勤務することになった、若子。18歳。 本来なら、長女の若子が婿を取り、妹が采女として後宮に差し出されるはずだったのだが、妹がまさかの出来ちゃった婚! そんな娘を天皇に仕えさ...
阿波国(あわのくに/徳島県)から采女として宮城に上がり、天皇の食事の配膳をする、「膳司(かしわでのつかさ)に勤務することになった、若子。18歳。 本来なら、長女の若子が婿を取り、妹が采女として後宮に差し出されるはずだったのだが、妹がまさかの出来ちゃった婚! そんな娘を天皇に仕えさせることはできない。 妹の相手が次男だったため婿に入って家を継いでくれることとなり、代わりに若子が後宮に入る羽目になった。 采女としての教育も覚悟もなく後宮に入った若子にとって、女官の仕事は辛いことばかり。 同室の春世に、「そんなに仕事がつらいなら結婚してしまえば?」と言われ、そうかその手があったのか! ・・・およそ1300年後の現代でもありそうなやり取り。 しかし、玉の輿だと思った縁談は、お妾の口だった。 若子、大ショック! しかし、これをきっかけに、ちゃんと勉強をして、女官として一人前になろうと決意するところがえらい。 宿舎では三人が同室に暮らす。 頭脳明晰で能筆、頼りになる姉御肌の笠女(かさめ)19歳。 藤原家の四男・麻呂の子を産んでいるが、次々と浮名を流している春世(はるよ)は、若子より年下の17歳。 聖武天皇が即位したばかりの奈良の都では、藤原氏が強大な力を持ち始めた頃。 さまざまな事件が起こり、巻き込まれまいとしても、若子たちのような下級の采女たちでさえ、否応なく巻き込まれてしまう。 そんな後宮で二年を過ごすうちに、若子は、弱い立場の自分たちが生き抜いていくための確固たる処世術を身につけて行く。 奈良時代のお仕事小説。 取るにたらない私たち女性の悩みと友情と。 ラストに神亀四年(727年)十月二十二日、とはっきり日付が記されているのが気になるのですが・・・ 十年前くらいの発行ですが、こういうお話もまた書いてほしいな、と。 若子から更にキャリアウーマンとして女官を極めると『恋ふらむ鳥は』の額田王になるのでしょうね。 時代は遡ることになりますが。
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平安時代の後宮のイメージが少し分かった気がする。男女の関係は奔放だな。場が狭いから、話の展開が難しいのが難点か。
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聖武朝、3人の采女が中心の物語。文庫版の表紙はかわいらしいイラストになってるが、そのイメージでもじゅうぶんイケる。 石上朝臣志斐弖が登場すると聞いて読んだが、なぜか常陸出身の采女ということになっていた。左大臣石上麻呂からはじまる石上朝臣氏とはいったい…いや、小説だからストーリー展...
聖武朝、3人の采女が中心の物語。文庫版の表紙はかわいらしいイラストになってるが、そのイメージでもじゅうぶんイケる。 石上朝臣志斐弖が登場すると聞いて読んだが、なぜか常陸出身の采女ということになっていた。左大臣石上麻呂からはじまる石上朝臣氏とはいったい…いや、小説だからストーリー展開に必要なら史実を曲げるのも仕方ないのはわかってるんだけどね… 藤原房前は好き
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