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ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅
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ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

レイチェル・ジョイス(著者), 亀井よし子

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ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/08/28
JAN 9784062184007

ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

¥2,090

商品レビュー

3.4

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2024/07/26

 イングランドの南端からスコットランドに接する北端のベリックまでの約800キロまで歩くハロルド・フライは会社を定年退職したばかりの65歳で、歩く経験はほとんどない、平凡そのもので冴えない人生を送ってきた人。妻モ―リーン、長男デイヴィッドにも馬鹿にされてきたことが度々語られる。彼が...

 イングランドの南端からスコットランドに接する北端のベリックまでの約800キロまで歩くハロルド・フライは会社を定年退職したばかりの65歳で、歩く経験はほとんどない、平凡そのもので冴えない人生を送ってきた人。妻モ―リーン、長男デイヴィッドにも馬鹿にされてきたことが度々語られる。彼がなぜ巡礼のような旅に出ることになったのか、クウィーニーという20年前に共に働いていた女性から癌に罹って余命短いという手紙を貰ったことから。歩くという決意をしたハロルドの思考は理解できない、現実離れ、と思って読み進んでいったが、ゴールが近づき、彼や妻が抱えていた深刻な背景が明らかになり、それが「巡礼」のような歩行に繋がったのだと分かる。冒頭で「天路歴程」の一節が掲げられているが、「天路歴程」のクリスチャンの歩みが、無宗教というハロルドと対照的にも関わらずオマージュとして重なってくる。旅の途中で出会ったガソリンスタンドの女店員、スロヴァキアから来た女医師マルティーナ、共に巡礼のように歩いたケイトたち。隣の老人レックスのモーリーンへの親切。蘇ってくるモーリーンとの47年前の出会い、過去にハロルドが出会った人々の思い出、そしてイングランドの美しい景色が徐々にハロルドを浄化していったように感じられ、ゴール後のハロルドとモーリーンの平安な心持ちに清々しい読書感を覚えた。

Posted by ブクログ

2024/06/19

映画化の現在と聞いて読んでみた。イギリスで大流行したとのことで、地方風景描写と、主人公夫婦の心の描写が上手いと思った。

Posted by ブクログ

2024/06/17

これの映画に行こうかなと思ったけれど、たまたま図書館で見つけたので読んでみることにした。 長くうちにこもって生きてきたハロルド・フライの心が、歩き始めて会う人々の事情や悲しみや企みに触れて行くうちひらかれる。 夫の態度を責め家庭内別居はしているけれど、置き去りにされたと苦しむ妻...

これの映画に行こうかなと思ったけれど、たまたま図書館で見つけたので読んでみることにした。 長くうちにこもって生きてきたハロルド・フライの心が、歩き始めて会う人々の事情や悲しみや企みに触れて行くうちひらかれる。 夫の態度を責め家庭内別居はしているけれど、置き去りにされたと苦しむ妻モーリーン・フライも思い違いに気づき、心も徐々にほぐれていく。 設定が今ひとつ現実的ではないけど、間に合うかどうかはさておき経過が大事ってことで… キリスト教的な考え方だと信じれば間に合うのかな

Posted by ブクログ

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