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ドキュメント 気象遭難 ヤマケイ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山と溪谷社 |
発売年月日 | 2013/08/23 |
JAN | 9784635047630 |
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ドキュメント 気象遭難
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
羽根田治氏の"遭難"シリーズとして、私が読む4冊目となるが、実はこれが第1作だったということで、だいぶ順番前後してしまった。 街中では何でもない天候の時でも、山では雨がポツポツきていたり風が強かったり、あるいは空模様が目まぐるしく変化したり…という経験は近所の低山であってもよくあることなので、日本アルプス等の山域では1つの判断ミスが命取りになり得る、というの容易に理解できる。 この書中でもしばしば"観天望気"という言葉が出てくるが、日帰りならともかく、2日以上に渡りアタックや縦走をするスケジュールの山行に赴くのであれば、その能力は必要になってくるのだろう。 と言いながら、生活のベースが山にある場合は別として、普段は街に暮らす趣味登山人が限られた機会にそのような知識を身に付けるのは至難であるようにも思うが…。 読了して、中でも恐ろしいのは雷だと、個人的には感じた。 いざ自分がその現場に居合わせたとして、適切に対処できる自信はもちろんまったくないし、こちらも著者が言及しているが、落雷に関してはケーススタディが少ないため、たとえプロのガイドであっても咄嗟に的確な判断ができるとは限らない、という実態があることが分かった。 また、落雷には特有の後遺症があって、一命を取り留め回復したとしても、長年それに悩まされる人が多い、ということも初めて知った。 山岳会に所属し、高い技術と豊富な経験を持つアルピニストたちが、進退窮まってもギリギリまで救助要請を出すかどうか迷い、さらには無事救助された後、懸念された通り山仲間たちが責め立てる…という現象が本当にあるんだなと驚くと同時に、あまりに非合理的と言える"山ヤ"のくだらないプライドに辟易した。
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冬山は怖いですなあ。生命に関わる要素が多過ぎる。どの事例もそんなに責められないなぁと思いながら読んだ。少し古いけどいろんなケースが丹念に描かれてて良かった。興味深いのがどのケースでもGPSについて全く記述が無いことで、1990年前後ならまだしも2000年前後でも全く普及してなかっ...
冬山は怖いですなあ。生命に関わる要素が多過ぎる。どの事例もそんなに責められないなぁと思いながら読んだ。少し古いけどいろんなケースが丹念に描かれてて良かった。興味深いのがどのケースでもGPSについて全く記述が無いことで、1990年前後ならまだしも2000年前後でも全く普及してなかったことに驚く。今なら少しは違うのか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者は当事者たちにインタビューを試みるも拒絶されたケースがかなりあって、その場合、事件直後のレポートに頼らざるを得なかったらしい。事件当時は相当叩かれて、マスコミ不信になったのだろうなと想像はつく。それでも、当事者を必要以上に攻撃することなく、論点をまとめ分かりやすく示した著者の努力に感謝したい。このような事例を我々が知っておくことは、山の気象を決して甘く見ないための他山の石として有効だ。
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