商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ハート出版 |
| 発売年月日 | 2013/07/12 |
| JAN | 9784892959219 |
- 書籍
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竹林はるか遠く
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竹林はるか遠く
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商品レビュー
4.4
59件のお客様レビュー
アメリカで出版され、現地の中学教材にもなっている作品ということと、第二次世界大戦直後の満州から日本へ戻る「引き揚げ体験」のことを知りたいと思い手に取った。 竹林の先に待ち受けていたのは想像を絶する過酷な逃避行の始まりだった。 ある夜、「ソ連兵がやってくる」とたたき起こされ11才...
アメリカで出版され、現地の中学教材にもなっている作品ということと、第二次世界大戦直後の満州から日本へ戻る「引き揚げ体験」のことを知りたいと思い手に取った。 竹林の先に待ち受けていたのは想像を絶する過酷な逃避行の始まりだった。 ある夜、「ソ連兵がやってくる」とたたき起こされ11才の擁子と姉の好、母とで朝鮮半島から日本へ引き揚げ、生き別れた兄と父と再会するまでを綴ったノンフィクション。 前半は朝鮮半島から日本へ行くまでが描かれていて、まさにその決死の脱出劇はサバイバルで命からがらの逃避行。 空腹と寒さに加え、いつ共産軍に襲われるか分からない恐怖、日本人を憎む心ない仕打ちや暴行。 そんな絶望的な状況で母娘3人の脱出はどんなに大変だったか計り知れない。 衝撃的だったのが汽車のなかで死んでしまった赤ちゃんを衛生兵が人形のように外に放り投げてしまったり、病死者の遺体を汽車から捨てたりと命が軽く扱われていたのが心に残った。 終戦後も女性を暴行、金品強奪したりと戦争が人の心までを破壊する恐ろしさをまざまざと見せつけられた。 そんな過酷な状況下でもお互いを励まし合いながら前に進む姿は母娘の絆の深さと生きる力強さを感じさせられた。 日本に帰国してからは安心できるのかと思いきや年頃の娘がゴミをあさって飢えをしのぎ、駅に寝泊まりしたり服装もボロボロで苦難の連続に命の危険がないだけで逃避行中と大差ないではないかとページをめくる度に胸が締め付けられる思いで読み進めた。 そんな暗闇のなかで兄との再会はどんなに嬉しかっただろうか。再会を果たしたシーンは胸に込み上げるものがありました。そして下巻へと続く。 著者のあとがきで「戦争に勝負はなく互いに負け」という言葉が強く心に残った。 本当にこのひと言に尽きる。 戦争はなにもかも破壊する。幸せを奪われ、未来を失い、人の心も。 本書は後世へ語り継ぐ貴重な戦争の体験記。 平和を願い考ることこそが「戦争との戦い」に勝つ唯一の手段ではないだろうか。
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恐ろしい戦争体験で読むのも悍ましいーと思っていたが、スリルとちっちゃい本人のの勇気。機転を効かせてなんだいをすり抜けるたくましい姉。 そして子を想う母の深い愛情と痛み。 ハラハラしながらも次はどうなるのか気になり一気に読んでしまいました。 本当にあった実話。多くの人に読んでほしい...
恐ろしい戦争体験で読むのも悍ましいーと思っていたが、スリルとちっちゃい本人のの勇気。機転を効かせてなんだいをすり抜けるたくましい姉。 そして子を想う母の深い愛情と痛み。 ハラハラしながらも次はどうなるのか気になり一気に読んでしまいました。 本当にあった実話。多くの人に読んでほしい本です。
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単なる戦争の物語ではない。 生き方について考えさせられる良書。 児童文学っぽい装丁にためらわず、皆に上下巻で読んでほしい。特に下巻の方が染みる。 自分も苦しい時に、困っている人に親切にできるか? そんなことを考えさせられる。 アメリカの道徳(っぽい教科?)の読みものに採用された...
単なる戦争の物語ではない。 生き方について考えさせられる良書。 児童文学っぽい装丁にためらわず、皆に上下巻で読んでほしい。特に下巻の方が染みる。 自分も苦しい時に、困っている人に親切にできるか? そんなことを考えさせられる。 アメリカの道徳(っぽい教科?)の読みものに採用されたことがあるそうだが、日本で是非、映画化されて欲しい。
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