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竹林はるか遠く の商品レビュー

4.4

58件のお客様レビュー

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2024/01/22

恐ろしい戦争体験で読むのも悍ましいーと思っていたが、スリルとちっちゃい本人のの勇気。機転を効かせてなんだいをすり抜けるたくましい姉。 そして子を想う母の深い愛情と痛み。 ハラハラしながらも次はどうなるのか気になり一気に読んでしまいました。 本当にあった実話。多くの人に読んでほしい...

恐ろしい戦争体験で読むのも悍ましいーと思っていたが、スリルとちっちゃい本人のの勇気。機転を効かせてなんだいをすり抜けるたくましい姉。 そして子を想う母の深い愛情と痛み。 ハラハラしながらも次はどうなるのか気になり一気に読んでしまいました。 本当にあった実話。多くの人に読んでほしい本です。

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2023/03/11

単なる戦争の物語ではない。 生き方について考えさせられる良書。 児童文学っぽい装丁にためらわず、皆に上下巻で読んでほしい。特に下巻の方が染みる。 自分も苦しい時に、困っている人に親切にできるか? そんなことを考えさせられる。 アメリカの道徳(っぽい教科?)の読みものに採用された...

単なる戦争の物語ではない。 生き方について考えさせられる良書。 児童文学っぽい装丁にためらわず、皆に上下巻で読んでほしい。特に下巻の方が染みる。 自分も苦しい時に、困っている人に親切にできるか? そんなことを考えさせられる。 アメリカの道徳(っぽい教科?)の読みものに採用されたことがあるそうだが、日本で是非、映画化されて欲しい。

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2023/02/09

朝鮮半島の北に位置する羅南という町に雍子は住んでいた。父母と姉と兄との五人家族。しかし戦火は一家にも近づいてきた。父親が仕事で満州に出張し兄が学徒動員で工場に働きに行っている間に三人は家を捨てて逃げなければならなかた。共産軍が近づいてきて日本人と知られれば殺されかねなかったからで...

朝鮮半島の北に位置する羅南という町に雍子は住んでいた。父母と姉と兄との五人家族。しかし戦火は一家にも近づいてきた。父親が仕事で満州に出張し兄が学徒動員で工場に働きに行っている間に三人は家を捨てて逃げなければならなかた。共産軍が近づいてきて日本人と知られれば殺されかねなかったからである。羅南から赤十字の仕立てた列車に乗ってまずは京城を目指す。そして釜山から船で日本へ。辛く危険な逃避行が始まった。

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2022/12/14

戦争は、本当に何気ない生活や未来ある人々の全てを奪ってしまう悲惨なものであることを改めて心に刻めた。 今、現在世界中でたくさんある紛争の中でこのような想いをされてる人々がいるのだと思うと…心が痛すぎる。 なぜ繰り返されてしまうのか… どうすれば、紛争はなくなるのか。 もっと本当に...

戦争は、本当に何気ない生活や未来ある人々の全てを奪ってしまう悲惨なものであることを改めて心に刻めた。 今、現在世界中でたくさんある紛争の中でこのような想いをされてる人々がいるのだと思うと…心が痛すぎる。 なぜ繰り返されてしまうのか… どうすれば、紛争はなくなるのか。 もっと本当に真剣に考えなくては… 学校で読むことも大切だが、政治を担う人は絶対に読まないといけないのではないだろうか。

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2022/06/05

朝鮮引き上げの実話。大変だったという話を聞いてはいたが、非常に生々しく、現実は凄まじい。当時の日本人が、いかにして生き延びていこうとしていたか、また、朝鮮半島でも日本でも、良い人もいれば悪い人もいるという本質的なことも語ってくれている。終戦後何があったのか、現実を知るためにも必読...

朝鮮引き上げの実話。大変だったという話を聞いてはいたが、非常に生々しく、現実は凄まじい。当時の日本人が、いかにして生き延びていこうとしていたか、また、朝鮮半島でも日本でも、良い人もいれば悪い人もいるという本質的なことも語ってくれている。終戦後何があったのか、現実を知るためにも必読の書。

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2022/04/15

少し前にアメリカの中学生の副読本になっていると聞いて読みたいなぁ、と思っていました。最近は、ロシアとウクライナの戦争のこともあり、太平洋戦争が終結し大陸から引き揚げてくる際に辛い目にあった方の体験談を読んでいます。ソ連兵や抗日パルチザンは何故あそこまでの蛮行を働いたのか。二日市保...

少し前にアメリカの中学生の副読本になっていると聞いて読みたいなぁ、と思っていました。最近は、ロシアとウクライナの戦争のこともあり、太平洋戦争が終結し大陸から引き揚げてくる際に辛い目にあった方の体験談を読んでいます。ソ連兵や抗日パルチザンは何故あそこまでの蛮行を働いたのか。二日市保養所がなぜ作られ、どういうところだったのか…。そう言うことを考えると戦争をしてはいけない、というだけではなく何故戦争が起きたのかという経緯を学び知識として活かしていく必要があると考えます。 お母さんとお姉さんの好と擁子の3人が何とか博多に着いたので、安堵したのと兄の淑世も親切な朝鮮の金さん家族に助けられて、舞鶴まで帰って来て兄妹3人で再会できたことがじんと胸に来ました。

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2022/03/12

戦争を経験してる知り合いの方からオススメされてやっと手に入ったので読んだ。物語は淡々と進んでいくのだけれど、救われないほど壮絶だった。自分がこの時代の日本に生まれて、恵まれすぎてて読んでいてもふわっとしかわからない。でもこの時代を生き抜いた日本人引き揚げ者の壮絶な体験、ハラハラし...

戦争を経験してる知り合いの方からオススメされてやっと手に入ったので読んだ。物語は淡々と進んでいくのだけれど、救われないほど壮絶だった。自分がこの時代の日本に生まれて、恵まれすぎてて読んでいてもふわっとしかわからない。でもこの時代を生き抜いた日本人引き揚げ者の壮絶な体験、ハラハラしながら読んだ。戦争が無くなってほしいと心から思う。

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2021/10/30

高橋源一郎の「飛ぶ教室」の書籍紹介で知って読んでみた。高畑勲の「火垂るの墓」の主人公がどれだけボンクラだったのか分かるようなサバイバル物語であった。朝鮮から引き上げる途中の朝鮮人たちの非道な行いを告発してあるが、そのせいで全米で教科書の副読本として採用されたの知った朝鮮人たちが毎...

高橋源一郎の「飛ぶ教室」の書籍紹介で知って読んでみた。高畑勲の「火垂るの墓」の主人公がどれだけボンクラだったのか分かるようなサバイバル物語であった。朝鮮から引き上げる途中の朝鮮人たちの非道な行いを告発してあるが、そのせいで全米で教科書の副読本として採用されたの知った朝鮮人たちが毎度のごとく妨害活動をしたらしいが、この物語は戦争に負けるとはどういうことかを示しており、日本人こそが読まなければならない物語だと思う。3人兄妹が再会したところで物語は終わっているが続編も読んでみたい。勝てない戦争はしてはいけない。

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2021/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取った時は、文字も多く読めるかな? と思ったが読めばあっという間でした。 読み進めていくのがとても辛かった。 でも続きは気になるし… 朝鮮半島から戦後の、引き上げの話です。 16歳の姉と11歳の自分、母、18歳の兄。 父は仕事でほとんど帰ってこい。 18歳の兄が親に相談もせず、勝手に入隊することを志願 母や姉も猛反対で、それでも兄は入ると言い張り 口を聞かない数日が過ぎ、学力検査の結果はひどいもの 兄は最後には家族の意見を聞き入れ、わざと試験に落ち泊まりの工場勤務へ 戦時中であっで、習い事は続けなさいとキツく言う母 茶道、花道、習字、日本舞踊、詩歌の詠み書き 慰問先で、この先自分たちを助けてくれる人との出会い しかし、その慰問先は傷付いた兵士たちで主人公はあまりの怪我に怯え優しく接せれなかった。 数日後に慰問先で出会った伍長さんに逃げなさいと言われ兄の帰りを待つ時間も許されないまま 逃げることに 16歳の姉だってまだ子供なのにたくましく 母親だってまだ若かっただろーに 引き揚げまでの過酷なお話。 語り部さんの書いた作品なので、すごい緊張感やらが伝わった。 日本へ帰ってから、まさかの母親が死んでしまい。 学校から帰りが遅い姉は妹に内緒で仕事をして帰ってくる。 それを知った妹は知らないふりをしたが姉が自分を養ってくれる優しさに気付いて助け合って生きていく姉妹。 兄も1人遅れて逃げるが、何度も殺されそうになり 最後は優しい家族に助けられ日本へ 続巻、これから読みます。

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2021/05/29

カテゴリーに「戦争」って加えようかしら?って思ったが、今更完読した本棚を再編する気力もないからやめにしたってくらいこの種の本を読んできたし、ドラマも見てきた。 戦争の犠牲者はいつも女性と子供で貨物列車の中での糞尿まみれの出産や日常の死、飢えと裏切り、強姦と読んでいて小説の事なのに...

カテゴリーに「戦争」って加えようかしら?って思ったが、今更完読した本棚を再編する気力もないからやめにしたってくらいこの種の本を読んできたし、ドラマも見てきた。 戦争の犠牲者はいつも女性と子供で貨物列車の中での糞尿まみれの出産や日常の死、飢えと裏切り、強姦と読んでいて小説の事なのに現実的に感じてしまいいかに戦争が人を狂気にさせてしまうかを思う。また戦後の日本に帰ってきてからも貧乏と虐め、差別も蔓延し、人が人を思いやれないのは日常で普通にあるという事実。いつも嫌な思いをするのにこの手の小説は読まずにおれないし、引き込まれてしまう。 多少盛ってるなって話もあるし、端折ってるなってところもあるが読みやすく一晩で読み終えた。この小説には続編があるという事なので、また嫌な思いをするであろうとわかっていながらも借りてしまうんだろうなぁ。 新聞広告に慰安婦がどうとかこうとか見出しで書かれていたが全然そんな話はない。あの広告の出し方には嫌悪する。

Posted byブクログ