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尼僧とキューピッドの弓 講談社文庫
682円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/07/12 |
JAN | 9784062776011 |
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尼僧とキューピッドの弓
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尼僧とキューピッドの弓
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商品レビュー
3.5
18件のお客様レビュー
多和田さんの小説としては幻想的な部分が少なくて読みやすかった。 第一部は様々な性格の尼僧たちと修道院の様子が面白くて時間を忘れて読んだ。 第二部は主人公の流されてしまう性格が身につまされてなかなか読み進められなかったが、つらかった分ラストが良かった。
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中世から続く修道院、尼僧といったモチーフから想起されるものと作中で語られる現代的な尼僧らの生活や価値観のぶつかり合いに、読みながら知的興奮を覚える。 ルポ的ですらある前半と、ある一面からの答えをくれる後半の読み口の違いもたまらない。
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ドイツの尼僧修道院の中に、日本から来た女性作家が潜入取材する、第一部が印象的。 人生のありとあらゆる大波を乗り越えた、未婚、あるいは離婚した女性たちが集まる修道院が、実は不調和だというのも、よくよく考えれば納得できるものがあり、何千年もの歴史を等しく重ね続ける建造物とは対照的に...
ドイツの尼僧修道院の中に、日本から来た女性作家が潜入取材する、第一部が印象的。 人生のありとあらゆる大波を乗り越えた、未婚、あるいは離婚した女性たちが集まる修道院が、実は不調和だというのも、よくよく考えれば納得できるものがあり、何千年もの歴史を等しく重ね続ける建造物とは対照的に、理想や妄想でない現実的な人間味を、住んでいる尼僧たちに感じられたことに、むしろ好感を持った。 こういうのもハイブリッドというのかもしれない、なんて思っていたら、第二部での、「個人に本当に選択の自由があるのか」という、昔からあるような因襲的な問いかけに自ら飛び込んでいくような、彼女自身の歴史が、思いのほか印象に残らなかったやるせなさに、真の孤独は修道院でなく、ここにあったと実感させられた。
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