泣き童子 三島屋変調百物語参之続

宮部みゆき【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2013/06/28
• JAN: 9784163822402

商品レビュー

2023/08/21

「魂取の池」「くりから御殿」「泣き童子」
「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」の6篇。
参之続だが、どんどん百物語が濃くなっていく。

2023/06/04

おちかさん、逞しくなられたじゃないですか。さすがに『泣き童子』の結末、甚兵衛さんの自白にはたまげたものの、あれを経てより強くなられた。三島屋の伊兵衛さんの荒療治は過ぎる気もしますが、お勝さんがそばにいて厄除けしてくれるならば安心します。おしまさんも頼もしいですし。井筒屋肝煎りの怪談語りにめかし込んで出かける気分が得られたなれば、気鬱はほぼ払えたんでしょう。前作『あんじゅう』は幾分可愛らしい怪談譚で、全ページにある挿絵にもほっこりましたが、此度はおどろしさが高まりましたね。まだ百話には遠いですが楽しみです。

2023/04/22

『この世の春』を読み終え、宮部みゆきさんの時代不思議ワールドに浸りたくなった。
このシリーズは一作目である『おそろし』を読んで以来。ご無沙汰している間にもシリーズが続いていて嬉しい。

どのお話もしっかり読ませてくれ、楽しめた。
なかでも『小雪舞う日の怪談語り』は暖かな読後感、その後の『まぐる笛』は怖ろしくて、息を詰めるようにして読んだ。