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すばらしい新世界 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2013/06/12 |
JAN | 9784334752729 |
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すばらしい新世界
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商品レビュー
4
88件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この物語のなかで起きていることに困惑したり嫌悪したりするのは、わたしはわたしで現実世界で条件づけ教育を受けているからだろうかと悩まされた。こうするのが正しくて道徳的だと信じ込まされているだけであって、違った理想が掲げられていればそちらを不思議に思ったりはしないはずだ。 終盤のムスタファ・モンドとジョンの会話が面白くて素晴らしかった。ジョンはジョンでいくらか偏った考えを持っていて、それ故にふたりのどちらにも共感できないのだけれど、どんな意図での言動なのかがわかりスッキリした。 麻薬がなければ新世界でもやっていけないのならまったく安定していないし、生まれる前から遺伝子を捜査されて階級が決められていることや、生まれたあとも洗脳を繰り返し、ひとりと深い関係にならないような仕組みになっていることや、発展のためにとにかく消費が求められることなど、受け入れがたい点が多い。 でも過去の戦争によって人々の意識が変わり、幸福な世界を望んだというならもうそれには反対できないと思った。現実に起きている戦争が頭にチラついてくるし、ジョンの攻撃性の高さを見ていると、これくらい管理されないと人間は争いをやめないような気がしてくるのだ。ジョンのラストは悲劇だった。
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「1984」と並ぶディストピア小説の代表作であることは知っていたが、ようやく読むことができた。子供を大量生産し、人類は生まれてからランク付けされ仕事も決まっている。理不尽に見えるが実は理性を突き詰め、誰もが幸せに感じる世界が描かれる。 この作品が発表された1932年はナチス党が...
「1984」と並ぶディストピア小説の代表作であることは知っていたが、ようやく読むことができた。子供を大量生産し、人類は生まれてからランク付けされ仕事も決まっている。理不尽に見えるが実は理性を突き詰め、誰もが幸せに感じる世界が描かれる。 この作品が発表された1932年はナチス党が議会選で第1党になった年であり、翌年にはヒトラーが首相に就く。産業革命が産んだ効率優先社会のひずみとヒトラー政権の施策を予知的に描いたともいえる。もちろん現代社会でも通用するテーマだ。 1984は終始ストーリーが暗い感じだったが、こちらは悩んでも仕方がないという諦観と楽観が入り混じったような明るさがある。シェイスクピア好きにはところどころにオマージュ的なものがあり楽しめる。全体的なトーンは1984の方が好きだが。 余談。オルダス・ハクスリーの家族は科学者ぞろいで、祖父はダーウィンを支持していたといったエピソードは聞いていたが、改めてそういう環境で生まれたがゆえにこんな発想ができるのか、と思ってしまう。当時の先端の科学的知と人文科学の融和と考えると、この本の面白さがまた際立ってきてよい。
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管理されすぎた世界を描いている。その世界をどう感じるか、ディストピアなので負の世界と思うか、それでも幸福と思うか。苦労をする権利を主張できるか。
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