商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2013/04/11 |
| JAN | 9784150018702 |
- 書籍
- 新書
赤く微笑む春
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赤く微笑む春
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商品レビュー
3.7
22件のお客様レビュー
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の三作目。 エーランド島に春が来る。 やっぱり家がいいと老人ホームから戻って来たイェルロフ。 シングルファザーファミリーのペール・メルネルと双子たち。 共依存夫婦のヴェンデラ・ラーションとマックス・ラーション。 物語はシングルファザー、...
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の三作目。 エーランド島に春が来る。 やっぱり家がいいと老人ホームから戻って来たイェルロフ。 シングルファザーファミリーのペール・メルネルと双子たち。 共依存夫婦のヴェンデラ・ラーションとマックス・ラーション。 物語はシングルファザー、ペールにセックス産業を生業としていたペールの父から「迎えに来てくれ」と電話が来ることから動き出す。 前作の冬はオカルト(死者・霊)で寂とした気持ちの悪い雰囲気だったのだが、今作はエルフやトロール、ヴァルプルギスの夜が幻想的かつ神秘的で、エーランド島の春の訪れを見ることができる。 そして「性に奔放な国スウェーデン」のイメージは、決して元来のものではなく、カネを求めた輩のヤラセで築き上げられたものであり、それが今に至っているという知見を得た。 賢者イェルロフが渋くて素敵。 小さいことも見逃さず、動かず(動けず)、多くを語らずして導く。その重厚感にうっとりしてしまう。 若者なんぞ足元にも及ばず、ペのペッペーだ。
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最初はとても地味な始まりで いつ事件が起こるのか少し退屈 に感じたが、エーランド島の澄んだ 冷たい空気感と登場人物達の自然と 共に生活している姿に深みを感じ 段々と引き込まれた。 自然と反するポルノが絡んだ殺人 事件はかなり衝撃的で事件の謎が より影が濃くなり一方、エーランド 島...
最初はとても地味な始まりで いつ事件が起こるのか少し退屈 に感じたが、エーランド島の澄んだ 冷たい空気感と登場人物達の自然と 共に生活している姿に深みを感じ 段々と引き込まれた。 自然と反するポルノが絡んだ殺人 事件はかなり衝撃的で事件の謎が より影が濃くなり一方、エーランド 島の石切場のトロールの伝承は また事件を白い霧で覆ってしまう 自然の力を感じた。
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シリーズ第3作。イェロフ爺さんは老人ホームを出て介護サービスを受けながらステンヴィークの家で暮らすことにする。そこでは新たに広い別荘が2軒建ち、また北には石工だった叔父の小さな家を相続したペールが住み始め、イェロフの長年の相棒ヨンも住んでいて、ステンヴィーク村は久々に人の気配がし...
シリーズ第3作。イェロフ爺さんは老人ホームを出て介護サービスを受けながらステンヴィークの家で暮らすことにする。そこでは新たに広い別荘が2軒建ち、また北には石工だった叔父の小さな家を相続したペールが住み始め、イェロフの長年の相棒ヨンも住んでいて、ステンヴィーク村は久々に人の気配がしだす。 今回も過去と現在の出来事が交差して物語は進む。現在はペールの父の家での火災事故。過去はペールの父、別荘に越してきたヴェンデラの厳しい少女時代、そしてイェロフの亡き妻が経験した出来事。 ペールは離婚していて双子の子供がいるが一人は思い病気で、距離をとっていた父はボケだし、やむをえず面倒をみる。ヴェンデラの再婚相手は作家だがヴェンデラの行動を支配しようとする。ヴェンデラはステンヴィーク生まれで、イェロフは亡き妻が残した、捨ててくれといった日記を読みだす。そこに出てくる「とりかえっ子」という謎の少年がヴェンデラともからまってくる。 ペールもヴェンデラも幸せな子供時代は過ごしていない。1950年代から60年代、セピア色の出来事、貧しい暮らし、エーランド島のエルフ伝説をからませながら、現在に生きるステンヴィーク村の面々が過去と向き合う。そして最後は新たな生活が始まる気配を感じる。 父を拒否していたペールが、ボケ始めた父をそれでも面倒みるのが意外だった。父はポルノ雑誌を作っていたのだが性の衝動に対しては肯定し仕事を恥じてはいない。雇われる女性にとってはどうかなという感じではあるのだが。 2010発表 2013.4.15発行 図書館
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