商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/04/10 |
JAN | 9784167672096 |
- 書籍
- 文庫
ツリーハウス
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人が集まり互いに干渉し合わない翡翠飯店。 祖父が亡くなり、祖母と中国へ旅行を提案した孫の良嗣。 現在と祖母と祖父がどのようにして、飯店をきづいたか過去を織り交ぜながら、あまり語られなかった過去が明らかになる。 祖父母の教えは、逃げていいということ、他人に干渉することなく、各...
人が集まり互いに干渉し合わない翡翠飯店。 祖父が亡くなり、祖母と中国へ旅行を提案した孫の良嗣。 現在と祖母と祖父がどのようにして、飯店をきづいたか過去を織り交ぜながら、あまり語られなかった過去が明らかになる。 祖父母の教えは、逃げていいということ、他人に干渉することなく、各人が根無草のように流されて生きる。 そんな暮らしも悪くない。大きな展開はないけど何か温かくなるような作品。 自分も流されて日々を過ごしていると振り返る。
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新宿の翡翠飯店という一軒の定食屋の家族を描いたファミリーヒストリー。 祖母と祖父が出会った満州から、叔父、叔母、父、母、そして主人公である良嗣の時代まで、根無し草のように来るもの拒まず、漂うように生きてきた家族達。 確固たる脈々とした系譜などないけど、それでも引き継がれてきた家族...
新宿の翡翠飯店という一軒の定食屋の家族を描いたファミリーヒストリー。 祖母と祖父が出会った満州から、叔父、叔母、父、母、そして主人公である良嗣の時代まで、根無し草のように来るもの拒まず、漂うように生きてきた家族達。 確固たる脈々とした系譜などないけど、それでも引き継がれてきた家族の歴史に、何か特別な意味をもたなくても、必死で生きてきたその積み重ねに、重みのような、年輪のような、深みを感じた。 そういえば、自分の祖父や祖母がどんな風に生きてきたか、よく知らないなぁ。 聞いておけば良かったな。
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私は自分のルーツを知らない。 「結婚失敗した」と喚き続ける不幸せそうな母を長年見続けたいせいか嫌でも知りたくないのだ。 なので、一族のルーツを知りたいと思った良嗣は、なんだかんだ言って健全に育ったんだなと思う。笑 異国の地で敗戦を知らされ、苦労し続けた祖父母。 今日の一日を生...
私は自分のルーツを知らない。 「結婚失敗した」と喚き続ける不幸せそうな母を長年見続けたいせいか嫌でも知りたくないのだ。 なので、一族のルーツを知りたいと思った良嗣は、なんだかんだ言って健全に育ったんだなと思う。笑 異国の地で敗戦を知らされ、苦労し続けた祖父母。 今日の一日を生き延びることに必死なあまり子どもを飢えで死なせてしまうところや、お世話になった食堂の家族との別れはとても悲しかった。 そんな親の苦労を知らず平和ボケした子供たち。 必死に働き続けてる両親を見て育ったのに、みんな親不孝だ。 そしてさらに平和ボケした孫達。 特に基樹と早苗、お前らなんなん? 命を産んで繫げていくってそういうものなのかもしれない。上手くいかないのが当たり前なんだろうな。
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