商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/03/15 |
JAN | 9784062774963 |
- 書籍
- 文庫
地のはてから(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
地のはてから(下)
¥792
在庫なし
商品レビュー
3.9
24件のお客様レビュー
ものすごい読了感だった。 便利な世の中になった今、森だった険しい北海道に身ひとつで開拓していく家族の一員であった、女の子、とわのお話。まず母親の目線から、娘の子供時代そして結婚・子育ての流れが、女性の一生を時代と共になぞるような構成で面白い。女は家、男は外、というジェンダーの役割...
ものすごい読了感だった。 便利な世の中になった今、森だった険しい北海道に身ひとつで開拓していく家族の一員であった、女の子、とわのお話。まず母親の目線から、娘の子供時代そして結婚・子育ての流れが、女性の一生を時代と共になぞるような構成で面白い。女は家、男は外、というジェンダーの役割分担がハッキリしていた当時の様子が、ひしひしと伝わってくる。淡々と話が進んでいくのがリアル。大好きだった男性と結ばれるでもなく、式で初めて顔を見た好きでもない男と家庭を持つところの葛藤とか。行動力も這い上がりたい!という強い志があるとわは、女性であるばかりに自分で新しい商売を始めることができない。ぐうたら旦那のいうことを聞かざるを得ない。これが、おばあちゃんたちの時代のスタンダードだったと思うと、今どれだけ変わったことか。これはどれも、とわみたいな、目立たないけど強い女性たちの、「子どもには味合わせたくない!」という気持ちの積み重ねから、昔に比べたら段違いに生きやすい世の中になってるんだと思う。現代のジェンダー・社会問題はまだまだ色々あるけど、とわみたいに、強く生きなきゃね。勇気が出る本だった。
Posted by
とわの生きる力が凄いと思った。 昔の人のたくましさと、今自分たちがどれだけ恵まれた時代に生きてるのかが分かった。
Posted by
知床を舞台に開拓民少女が過酷な自然、貧しさ、戦争を生き抜く 息子が小学生の時に自由研究でアイヌ文化を勉強していて、夏休みにアイヌを学ぶ旅で道東に行く前に一度読みました。 そして、知床半島の美しい知床連山と知床五胡に心を打たれながら、開拓民の壮絶な人生を思っていました。 再読し...
知床を舞台に開拓民少女が過酷な自然、貧しさ、戦争を生き抜く 息子が小学生の時に自由研究でアイヌ文化を勉強していて、夏休みにアイヌを学ぶ旅で道東に行く前に一度読みました。 そして、知床半島の美しい知床連山と知床五胡に心を打たれながら、開拓民の壮絶な人生を思っていました。 再読し、また心に重く深く。 時代の流れと運命は受け入れ、その中で力強く精一杯に生きる、ということ
Posted by