商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2013/03/07 |
JAN | 9784750337722 |
- 書籍
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フクシマ・ゴジラ・ヒロシマ
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フクシマ・ゴジラ・ヒロシマ
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
最期、衝突事故を起こすようにゴジラと三島由紀夫が出会い、ゴジラの着ぐるみに入り込む三島由紀夫という奇妙なイメージが生まれるところが面白かった。
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フランスからやってきた劇作家が、震災直後の福島原発の事故現場や、ヒロシマの爆心地を訪ねて、ゴジラを思い浮かべる。もうそれだけで一読の価値があるようなものですが、かつて、加藤典洋が展開した「ゴジラ論」と根本が違うところが興味深いのです。 おそらく、フィアットにとって、ゴジラはア...
フランスからやってきた劇作家が、震災直後の福島原発の事故現場や、ヒロシマの爆心地を訪ねて、ゴジラを思い浮かべる。もうそれだけで一読の価値があるようなものですが、かつて、加藤典洋が展開した「ゴジラ論」と根本が違うところが興味深いのです。 おそらく、フィアットにとって、ゴジラはアメリカにもパリにも現れうる存在なのですが、そのあたりは、「日本人」に投げかけられている「ゴジラ」についての本質的な問といっていいのではないでしょうか。 ブログにも書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202104220000/
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小説というよりは紀行文に性格が近いものだ。もっとも、楽しい旅の物語などではなく、原発大国フランスは言わずもがな世界から恐れられる「フクシマ」の旅でこそあるが。著者はこの事故を放射能をモデルにした映画ゴジラにたとえ、さらにはそこに今問題になっているはだしのゲンや、三島由紀夫の幻影を...
小説というよりは紀行文に性格が近いものだ。もっとも、楽しい旅の物語などではなく、原発大国フランスは言わずもがな世界から恐れられる「フクシマ」の旅でこそあるが。著者はこの事故を放射能をモデルにした映画ゴジラにたとえ、さらにはそこに今問題になっているはだしのゲンや、三島由紀夫の幻影を見る。そして日本というこの不思議な国で、平凡に生きてきた人たちを襲った「ヒロシマ」「フクシマ」、そして架空の物語である「ゴジラ」を追っていく。フランス人の著者が今の日本を訪れたからこそ書けた、そんな物語。
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