商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2013/01/25 |
JAN | 9784087714821 |
- 書籍
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冬の旅
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冬の旅
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商品レビュー
3.3
17件のお客様レビュー
小説の世界に現実の要素が加わり、不思議な世界観を構成している。世界に入り込んで読んだつもりだが、おそらくきちんと理解しきれていない。もっと読解力があれば深く楽しめるのかもしれない。いつかまた読み直したい作品。
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- ネタバレ
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俺の人生、どこで躓いたんやろか? 刑務所から出てきた主人公が、西成のドヤで人生を回想するところから物語は本格的に回り出す。 主人公の躓きの半分は自業自得、半分は偶然の産物。とはいえ、白鳥という遺伝子的な悪の権化が主人公の前に現れてから、そいつの存在が引力で引きずるかのように主人公の人生にカーブをかけていく。 山一証券の破たん、阪神大震災、オウム真理教…俺にとってものすごく身近な関西を舞台に主人公の人生転落の様子が描かれていく様に圧倒される。転がり出すとここまで堕ちていくってのが人生なんだろうか。 不幸とか悲惨とか堕落とかそういう陰ある物語の中に、食べ物の描写がほっと息を継がせてくれる。下世話な食べ物が実に美味そうに描かれていて「あぁ、串カツ食いたいなぁ」とか「ホルモンで湯割り呑みたいなぁ」とか思ってしまい、それがまた転落人生を描いたこの小説に妙にあっているのである。 この本しかり、あるいは「日本三文オペラ」とか「夫婦善哉」とか…B級関西の純文学ってのは、とかく美味しそうなんだなぁ。
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うーん。半分は自業自得。一段一段の転落。 暖かい人との出会いすら死や裏切りで暗転していく。 とんでもなく気持ちが塞ぐ話でした。
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