商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/10/30 |
JAN | 9784101271811 |
- 書籍
- 文庫
幕末史
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幕末史
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商品レビュー
4.1
101件のお客様レビュー
半藤一利著『幕末史 (新潮文庫 ; は-56-1)』(新潮社) 2012.11発行 2020.9.21読了 半藤一利氏の著書はいくつか読んだことがあり、本書は反薩長史観の立場から書かれている。寺小屋風の語り口調でペリー来航から西南戦争までの政治史を取り扱う。教科書だと1・2行...
半藤一利著『幕末史 (新潮文庫 ; は-56-1)』(新潮社) 2012.11発行 2020.9.21読了 半藤一利氏の著書はいくつか読んだことがあり、本書は反薩長史観の立場から書かれている。寺小屋風の語り口調でペリー来航から西南戦争までの政治史を取り扱う。教科書だと1・2行で終わる部分も、一次史料を用いて丁寧に解説している。戦艦好きの著者らしく、終始勝海舟びいきだったが、実際、勝が一番まともに思えてくる。近代日本の出発は、「明治維新」という名が示すほど大義あるものではなかった。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/024009262
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ペリー来航から大久保暗殺くらいまでを描いた本。 本自体は分厚かったが、著者は作家ということで読みやすく楽しんで幕末を勉強できた。 趣旨としては、明治維新は武力を伴った権力闘争にすぎず、「維新」なんてかっこつけた呼び方をするのはどうなのかい?というところだと思う。 学校の勉強で...
ペリー来航から大久保暗殺くらいまでを描いた本。 本自体は分厚かったが、著者は作家ということで読みやすく楽しんで幕末を勉強できた。 趣旨としては、明治維新は武力を伴った権力闘争にすぎず、「維新」なんてかっこつけた呼び方をするのはどうなのかい?というところだと思う。 学校の勉強では薩長土肥の人しかよくわからないけれど、当然のことながらそれ以外の人も色々なことを考え、色々なことをやっていたんだなあと痛感した。
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昭和史で有名な半藤一利氏であるが、幕末に関しても造詣が深いのは知らなかった。しかし、昭和を知るには、明治・大正時代に遡る必要がある。さらに、明治・大正時代を知るには江戸時代に遡る必要がある。そう考えれば、半藤氏が幕末に詳しいのも当然かもしれない。 司馬遼太郎の歴史小説の影響だろう...
昭和史で有名な半藤一利氏であるが、幕末に関しても造詣が深いのは知らなかった。しかし、昭和を知るには、明治・大正時代に遡る必要がある。さらに、明治・大正時代を知るには江戸時代に遡る必要がある。そう考えれば、半藤氏が幕末に詳しいのも当然かもしれない。 司馬遼太郎の歴史小説の影響だろうか。幕末の志士は英雄視される節がある。特に薩摩・長州の志士は明治維新を成し遂げた英雄だ。しかし見方を変えれば、明治維新とは幕府転覆の革命であり、徳川慶喜を引きずり下ろして切腹までさせようとした反乱である。しかも、国家転覆後の青写真を誰も持っていなかったとなれば、「明治維新は単なるクーデターであった」とも言えるのだ。 真実は一つではない。見方が変われば真実も変わる。本書は幕末史の見方を増やしてくれる良書である。
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