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わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か 講談社現代新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2012/10/19 |
| JAN | 9784062881777 |
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わかりあえないことから
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商品レビュー
4.1
342件のお客様レビュー
協調性から社会性へ。若者はコミュニケーション力がないのではなく、わからせなきゃという欲求がない。親が先回りして子どもの意を汲んであげるのは子どもの成長をじゃますることだったんだなあ。
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少し古くささを感じる部分はあったが、普段子どもを相手にしている私にとっては、非常に多くのことを考えさせられる時間になった。 日本語という言語、そして日本語が持つハイコンテクストな文脈は、多くの国では共有されていない。 だからこそ、マジョリティのコミュニケーションの仕方を知...
少し古くささを感じる部分はあったが、普段子どもを相手にしている私にとっては、非常に多くのことを考えさせられる時間になった。 日本語という言語、そして日本語が持つハイコンテクストな文脈は、多くの国では共有されていない。 だからこそ、マジョリティのコミュニケーションの仕方を知ることの重要性を改めて実感した。 同時に、そのハイコンテクストさが、かえってコミュニケーションを丁寧に、詳細に行う機会を奪っている面もあるのではないかと気づかされた。そう考えると、ある程度の訓練を通して意識的にコミュニケーションを行うことは、現代人にとって必要なことなのだと思う。 また、グローバリゼーションをどこまで受け入れつつ、日本独自の文化をどのように守り、オリジナリティを発揮していくのかという点についても、改めて考えさせられた。
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演劇プロパーによるコミュニケーション教育論。高校の副教材で採用されていて、原著もいい本だと先生が言っていたので、数年ぶりに開いた本。学生時代にも読んだはずだが、あまり記憶に残ってなかった。問題提起の仕方が、産業構造の変化だったり、PISAショックだったりするところに、一時代過ぎた...
演劇プロパーによるコミュニケーション教育論。高校の副教材で採用されていて、原著もいい本だと先生が言っていたので、数年ぶりに開いた本。学生時代にも読んだはずだが、あまり記憶に残ってなかった。問題提起の仕方が、産業構造の変化だったり、PISAショックだったりするところに、一時代過ぎた感を感じた。 特に時代性を感じたのが、アンドロイドを使ったロボット演劇のくだり。 ロボット、あるいはアンドロイドと演劇を創っていて、よく聞かれる質問の一つに、「ロボットは人間を超えられますか?」という類のものがある。あるいは、演劇関係者からの質問で、「人間のような即興はできないでしょう?」という類のもの。(p62) 生成AIがこれだけ普及した今の時代から見ると、ずいぶんとマヌケな質問にさえ見える。 国語科教育という点で言うと、現行の指導要領で最大の話題になったのは、高校の科目再編問題だった。「文学国語」と「論理国語」が分けられたことで、実質的な文学外しが行われたことで、文学教育の意義が大きな議論になったのは、自分がちょうど学生だったこともあって、ものすごく記憶に残っている。 この本が問題にしているのは、その一つ前の指導要領の頃の話で、PISAショックの記憶がまだ新しかった。日本型コミュニケーションのダブルバインドの話といった論調の立て方も、従来の国語科教育の問題点が、PISAという国際的な比較から導き出されていることによるのだと思う。 そう考えると、ここで言われているコミュニケーション教育や演劇教育の話は、一体どこにいってしまったのだろうか、という感じもする。最近の国語教育の文脈では、めっきり聞かなくなった論点が溢れているなという風に、今からすると感じる。すでに現代的な論点を議論しているというよりは、昔議論されていた論点から、今は何を学ぶのかというフェーズに移った論点にすら見えてくる。 そんなことを思って、出版年を見てみたら、2012年の本だった。13年経つと、教育の議論も一巡するのかという意味で、自分が学生時代に現代の問題とされたことが、一昔前になる経験をした初めての本になるかもしれない。こうやって、モヤっと時代は変化していくのかということを実感した一冊であった。 演劇教育とコミュニケーション教育が結びついた話は、今はどうなっているのだろうか。そんなことが気になる本だった。
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