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わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か 講談社現代新書
968円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/10/19 |
JAN | 9784062881777 |
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わかりあえないことから
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商品レビュー
4.1
317件のお客様レビュー
職場でのコミュニケーションについていろいろ思うことがあり、少しでも自分の視野を広げることができればと思い購入。 本作はコミュニケーションについてのハウツー本ではない。そもそも「コミュニケーションとは?」、「本当に現代人はコミュニケーション能力がないのか?」などなどを掘り下げてい...
職場でのコミュニケーションについていろいろ思うことがあり、少しでも自分の視野を広げることができればと思い購入。 本作はコミュニケーションについてのハウツー本ではない。そもそも「コミュニケーションとは?」、「本当に現代人はコミュニケーション能力がないのか?」などなどを掘り下げていく内容となっている。 印象的だったのが、作者さんは劇作家ということもあり、コミュニケーションを演劇の側面で考えているのが面白かった。 コミュニケーション=以心伝心がとれて分かりやすい、みたいなイメージがあるけれど、作者さんに言わせれば「話さない」、すらもコミュニケーション(というか表現、といった方がいいかもしれない)に捉えている。本作を読んだことでコミュニケーションに対する認識が広がったように思う。 また、タイトルにもあるように「わかりあえない」という前提でコミュニケーションをとることで、うまく意思疎通ができないことに絶望したり、悲観的にならなくてすむようになると思う。「わかりあえない」なかで、たった少しでも分かり合えたことを喜びとしましょう、とする本作の主張は新鮮だった。
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コミュニケーション能力とは何か、コミュニケーションスキルが高いとはどういうことか、スキルが高ければ人間として良い人なのか。 最近そんな疑問を抱いていたので、この本に出会えて、それらの疑問に答えを見出せそうな気がした。そもそもそれらに対して違和感を感じていたことも肯定されたようで嬉...
コミュニケーション能力とは何か、コミュニケーションスキルが高いとはどういうことか、スキルが高ければ人間として良い人なのか。 最近そんな疑問を抱いていたので、この本に出会えて、それらの疑問に答えを見出せそうな気がした。そもそもそれらに対して違和感を感じていたことも肯定されたようで嬉しかった。自分なりの結論にはまだ足りないけれど。でも、次に進む方向はなんとなく見えてきそう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者の名前はニュース等で時々目にし気になっていたところ、よく聴くラジオ番組「武田砂鉄のプレ金ナイト」で本書が紹介され、ブックオフで安く売っていたので購入。 以下、面白かった点: ◼️ダブルバインド 異文化理解力と同調圧力のダブルバインド。 これは必ずしも悪いわけではなく、日本人が背負っていくべきもの。 ◼️演劇教育 演劇で他者を演じることによるコミュニケーションの体験教育。 本当の自分探しより、複数の人格をきちんと演じ分けるのが大人。 ※演劇教育は子どものごっこ遊びに通じる気がした。複数の人格を演じ分けるというところは、平野啓一郎の分人主義に通じるものを感じた。 ◼️日本語論 日本語は欧米系の言語と違い強弱アクセントをほとんど使わない代わりに強調したい言葉を語頭に持ってきて繰り返す。 日本語は性差が激しく対等な議論が難しい。 ◼️対話 「会話」は価値観や生活習慣なども近い親しい者同士のおしゃべり。「対話」はあまり親しくない人同士や親しくても価値観が違う人同士の情報の交換や価値観の擦り合わせ。 説明の虚しさに耐えること。 「対話的な精神」とは、異なる価値観を持った人と出会うことで、自分の意見が変わっていくことを潔しとする態度。 政治家は小粒でいい。大上段の「演説」より地道な「対話」ができる人。 ※「会話」と「対話」の定義はなるほどと思った。物事の本質を理解している人は説得力のある言葉の定義ができる。 ◼️協調性から社交性へ これから必要なのは、遠く(霞ヶ関)で誰か(官僚)が決めたことに従い、空気を読み、価値観を一つにする方向のコミュニケーションより、価値観はバラバラなままで何とかやっていく能力。
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