商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/10/22 |
JAN | 9784041103210 |
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無花果とムーン
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無花果とムーン
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商品レビュー
3.3
117件のお客様レビュー
コミカルな登場人物達と18歳の多感な主人公の不思議だけどリアリティな物語 超絶可愛いちょっとツンデレ?な苺苺苺苺苺(苺が5つで「いちご」って読む)先輩やマスタードをコレクションしている奈落お兄ちゃん、天才的現実主義者の一郎兄貴等癖のある登場人物達がとても魅力的だと思った。そ...
コミカルな登場人物達と18歳の多感な主人公の不思議だけどリアリティな物語 超絶可愛いちょっとツンデレ?な苺苺苺苺苺(苺が5つで「いちご」って読む)先輩やマスタードをコレクションしている奈落お兄ちゃん、天才的現実主義者の一郎兄貴等癖のある登場人物達がとても魅力的だと思った。そも、主人公が「もらわれっ子」でパープルアイで狼の歯を持ってる時点で、なかなかコミカル感がある。それでいて町の年一回のお祭りが「UFOフェスティバル」なのだからもうおもしろい。すこし不思議の国のアリスっぽいコミカルさを感じた。 しかし、物語の初めから「こぉんなに悲しいまんま、どこにいったらいい?」から「とつぜんのお葬式なんです」と始まる。大好きな人が突然亡くなって悲しくてでも泣けないまま、なにも分からなくなった18歳の主人公に受験や友人関係、家族関係が重くのし掛かる。 そして、そこに一生に一度だろう奇跡が起こる。 登場人物のコミカルさとリアリティな心情のギャップがすごくいいなと感じる物語だった。
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表紙に惹かれて手に取ったけど、読み始めたら物語にどんどん引き込まれていってあっという間に読み終わってしまった。主人公の月夜にイライラしてしまうところもあったけど、月夜と同化?できる文章で物語が書かれていたから、不思議な感じで面白くてスラスラ読めた。月夜の秘密は想像通りだったけど、奈落が見た最後の夢が切なすぎて涙がポロリ。 とにかく密と月夜の関係性がすごく好き。密と約のも。お父さんも兄貴もお兄ちゃんもイチゴ先輩も高梨先輩も約も好き。個性的な人たちがいっぱい。 ハッピー・エンドゥとか苺苺苺苺苺とか所々笑える要素もあった。死と向き合って認めて、終わりがはじまり。桜庭一樹の他の作品も読みたくなった。(2023.8.)
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ある日突然目の前で愛する兄奈落が死んでしまった月夜。喪失感と罪の意識で亡き兄の幻が見える。秘密を抱えて生きる葛藤。アーモンド味のキスが切ない。
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